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最終更新日12/07/24

コラム

コラム324

震災から一年

 震災から一年以上が過ぎたことになりましたが、東日本大震災の直後は、電気、水道などのライフラインが分断され日常生活が困難になりました。

電気は停電にならなかったものの水道が長期に渡って断水になることで生活の基礎が成り立たなくなり、追い討ちをかけるかのように、原発の所為で流通が完全に止まってしまった為に車で移動するにしてもガソリンが無くては車での移動が出来ない。

しかも震災だけではなく原発の所為で我先に市民が逃げ出したので復興しなくては成らない所から人が逃げ出してしまった・・・・。

その結果、ライフラインの回復が滞って通常の生活に戻るのに多くの時間がかかってしまいましたが、その中でも電気が使えたので、まだ救われた気がしますがこれで電気も使えなかったら完全に終わりでした。

他にはガスがプロパンでしたので温める事が出来ましたが・・・肝心の水が無ければお湯も沸かせない、特に困ったのがトイレで水が使えない・・・・水洗いが出来ない・・・水の大切さを今回色々と感じました。

しかし水道からは放射能が検出されていたので水道水は飲めない・・。

放射能の為に水以外にも外出を控えたり、換気が出来ない、気分転換に外に出られないと言うことを経験する中で原発事故は本当に現実で起きてることなのだろうか・・・・とふと考えた事もありました。

チェルノブ原発事故の話が自分のすぐ近くで同レベルで原発事故が起きたと言うことが未だに信じられません。
チェルノブは1基だけどこっちは4基・・・。

実際にこのような生活をして見ると今の生活で使用している土台そのものは震災などが原因で壊れてしまえば通常の生活そのものが成り立たなくなる。

何かあると人間社会での生活は簡単に維持できないような脆弱な面を持っていると言うことを改めて知りました。

人間の生活は日常に当たり前にしていると当たり前なのでそれに気づかない・・・。

使えなくなって初めて大切さが分かります。

結局、今回の震災を経験して最低限の備えはもちろん必要なのだけど、原発による影響は震災よりも長期間に渡って影響を続けるでしょうから最低限逃げられる準備はしていた方がいいのでしょうね・・・

大地震がまた起きたとしても、いつ起きるのか正確に特定されないでしょうから現実的には備えがあっても、絶対後手に回るので実際にどこまで役に立つかは不明ですが・・・。

しかもこんな話を書いていたら関東で竜巻被害や大雨による災害ニュースを思いだし、色んな所で自然環境が悪化しているのでは?と感じたりもします。

結局、人間は自然や地球をコントロールなど出来ていないし、コントロールが出来ていると考えたらそれこそがエゴでしょうね・・・。

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