STE

最終更新日13/02/05

コラム

コラム330

結婚とコミニケーション

私は歳を取りましたし結婚には縁が無い立場になりましたので、こんな話を考えることもなくなりましたが・・・・つい感じた事を。

実際に結婚と聞かれれば、私自身は結婚する事を正当化するつもりはなくどちらかと言えば否定する方でしょう。

結婚、そのものは一度は経験とする方が良いかな・・・・と思うけれど、今まで知らなかった他人同士が一緒になって生活するのは、普通に考えると極めて困難・・・。
考えれば価値観や性格が違う人間同士が他人と共存するのは、家族内でも結構大変と思います。
経験としては一度は結婚しておくのは良いだろうと思うますが・・・・それが継続して続くかは別問題といえます・・。

こんな話をした背景は私が若かった頃、周りに独身男性と言えば居ない訳ではなかったのですが 少数で大抵の人は30歳を過ぎる頃には結婚をしていたように覚えています。
それから20年程度が過ぎて見てみると逆転とまでは言わないが結婚していない人が増えました。

独身の人と話すると異性に興味が無いわけでも結婚に興味が無いわけでもない・・・。
理由として「出会いが無い」と言う話にたどり着きます。

私の経験で言うと私は職場恋愛がまったくない人でしたが・・プライベートではそれなりに異性に知り合う機会があったりして人の交流の中で多少は恋愛に繋がる経験をしていたので恐らく出会いがまったく無いと言う事は社会人として交流が有ればありえないと思います。
それでも性格的に人と接する事が苦手な人は間違いなく出会いは減ってしまうでしょうけど・・・。

今では婚活のような出会い方法があるのでそう言う面では異性と知り合う切っ掛けがあると思います。
ですが、婚活を10年もしている人などの話を聞くと、異性相手に対しての基準をどのように見ているのか気になります。
自分の理想の相手を探したとして、実際問題でそんな人は殆ど居ない、例え外観が好みでもその人の人間性や生活習慣まで理想と同じ人はありえない。
恐らく婚活は通常の恋愛のような好きと言う感情が故に結婚に結びつく事と違って、結婚を前提にしている事から 尚更相手に自分の理想を強く求める様になっているような気がします。

実際、私もそうですが自分の事を自分で理解していない・・・他人による指摘で始めて気づいたことも多く、自分の人間性や他人との協調性は自分が思っていたより低かったと経験で感じています。
なので自分が思っている自分では他人は見ていない(当たり前)・・・つまり他人から見れば人の事を言えた義理ではないと言う事が多く・・・高望みし過ぎて理想の相手と言う基準をどこまで追いかけて良いのか疑問となります。

だからと言って妥協すれば理想の相手のキャパは広がりますが・・・・・・どこに境界線を引くのかが問題となります。

多分、結婚に興味が無い人はそれほど多くなく、結婚を意識していても相手が居ない人ならば何故居ないのかを考える必要性があるような気がします。

昔の時代(団塊の世代)を聞くと結婚そのものが義務の一環のような時代だったみたいで結婚することが当たり前でした。
独身だと世間から嫌がられる・・・・見合いで結婚するのが当たり前みたいな・・・。
しかし、ある程度相手を選んで結婚するとなると昔のように見合いで、すぐ結婚のような話ではなくなりました。
逆に相手を選ぶようになって結婚出来る相手が居ないと言う様になってしまい、独身の人が増えている気もします。

ただ、結婚するよりも独身の方が気楽なのは間違いありません、結婚するのが正しいような言い方をする人が居ますが、するもしないも人それぞれですので正解と言うことは無いと思います。

しかも結婚した人からの話は相手との苦労話みたいな話が多く・・独身が聞けは嫌がられるような話も多い・・・なので恋愛にせよ結婚にせよ他人とのコミニケーションの形なので人との付き合いが大変だと思うのであればそれまでと言えます。

その為、他人とのコミニケーションが苦手と言う人は恋愛や結婚も同じで、人付き合いが下手な人は結婚でも同じようにコミニケーション不足が大きく影響すると考えます。

ただ、コミニケーションだからと人と色々と話せば良いのかと言うと単純にそうではなくて必要以上の会話をすればそれは信用性の低下に繋がる場合があります。
私の周りでは家庭内の話を平気でする人がいますが、家庭の話で家族の批判をすると回りめぐって自分の批判に繋がる事を認識していないと感じます。
人と接することは嫌なことも多々ありますが、あまりに家族の批判や愚痴を言っている人の話を聞いていると「じゃぁ〜何でその人と一緒に居る訳?」と私は思います。
所が当事者はそこまで考えないし、その部分を考える事が欠落している・・・大抵は自分ではなく相手を批判するような話です・・・。 
話し相手にどう見られているかを考えていないで話しているのでしょう・・・・。

自分が若くない年になって気づくようになりましたが自分の身内話をすればするほど自分の評価にも繋がる事が多い。
知り合いで独身の人が結婚している人が愚痴ばかり言うから結婚の良い面が見えなくなってきたと言っていました・・。

実際、結婚は他人と共存するので大変な面が多いですが、結婚そのものを否定する訳でもないのですけどね・・人間が独りでも生きていく事が出来れば問題ないけど独りが寂しいのであれば・・・他人と共存するしかありません・・・。

結局の所、結婚や恋愛は難しい話ではなく、人間が他人と接する手段の一つと言えます。

どんなに仲が良くてもケンカもしますし必ず上手く行く事ばかりではありません。
その中で他人と接していられるのは価値観や考え方や生活習慣など共通する部分や共感できる部分で 協調しなければ駄目な気がします。

ただ、恋愛などの場合、相手を好きになる事で本来の他人への判断が出来なくなる事(恋は盲目)が結婚する事に繋がっているような気もします。
恐らくそのような事が原因で恋愛や結婚をして例え駄目になってもそれがすべて無駄ではないような気がしますし、逆に理想ばかりを言って相手が居ないと嘆く話を聞くと自分の事を見ていない話になってしまうような気もします・・・。

多くの人と話した訳ではないですが、何となく本当の意味で人とコミニケーションを取る事が苦手になって恋愛や結婚をしない人(出来ない人)が増えている気がします・・
背景に景気が悪いことなど経済状況的に不利な要素も多いですが、 結局は人と出会う中で人にどう接していくのが良いのかを少しでも考えないと自分自身が何も変わらないのかもしれませんし、自分が努力したとしても他人がどう接してくれるかで変わってしまう為、自分と他人とのバランスが保たれなければならず非常に難しい話です。

この話に関係するかは別ですが、他人の話を聞ける人になる事が出来れば自ずと他人と仲良くなれる気がします・・。

コラムトップへ