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最終更新日13/11/20

コラム

コラム340

親の子育て

  たまたま会話をしていて気づいた事のなのですが、子供が親からの愛情を兄弟で平等に行なっていないという話を聞きました。
これは兄弟がいた場合に兄と弟で親から平等に愛情を貰っては居ないということ。

一人っ子の場合は比較が無いのですが、 二人以上の場合、一番目の子と同じ愛情を二番目はもらっていない。
しかも、上が女で二番目が男の異性の場合と二番目が女で同姓の場合だったりすると愛情に差が生じたと言う話です。

私は兄弟が居ましたが同姓ではなかったので兄弟で比較されることがあまり無かった事が、経験的に良かったと思ってました。
同姓の方が学力に始まって何かと比較される事の懸念があったからです。
異性でも学力については比較されましたが同姓ほどではなかったと記憶しています。
そもそも自分の方が兄弟より優秀ならば気にしなかったのでしょうけど・・・。

躾や勉強などでも兄弟が居れば出来る方と出来ない方を比較してその違いを指摘するので、それに反発して出来るようになる子ならば良いですが、比較される事で意固地になったり、裏目に出る事も多い気がします。
実際にこの手の話を人から聞いていて思うのは、親は自分の子供を平等に育てたと思っていて、不平等に育てた認識が無い場合があります。
私が思うに人間のする事なので平等と言うことはないと思っていますけど・・・・。 

他人同士の交流ならば共通点や親しさや恋愛などの様に、何かあれば切れてしまう関係と違い親子の場合は切れませんので非常に難しい問題です・・・・。
結構、これらの差によって親の愛情が欠落した所為で人格に影響を与えたと思える人に何人にも会っていますが、それらの影響の1つに親によるものだと断定できます・・・しかし、本人は親による影響だとはあまり自覚していない。

親から見て言う事を聞く子が良い子で、言う事を聞かない子が悪い子になってしまうので愛情自体が感情で左右される気がします。
親自体も子供がうまれる事によって「親」に自動的にスライドしてなるだけで、親になり得る資格なんて物は存在しておらず、ぶっつけ本番の中で親になると言う場当たり的な気もします。
それに生殖と言う本能があるのも子供を望む望まないなど面倒な事も多いのですが・・・。 

おそらく親からの愛情が不平等だったり愛情に欠落した人は結果として自分が親になる過程や親になった時に、少なからず影響を与えており家庭環境による影響は当人が知らなくても大きい問題の気がします。

親自体が子供の頃、やはり親の育て方に影響を受けており、親から子へ引き継がれている様な気もします。
兄弟で人格が違う上に親の育て方も平等では無いでしょうから子供成長過程も同じにはなりえません。
人としてりっぱに育ったとか言う基準も「基準」を何にするかで変わりますし、何でもかんでも優れた人間なんて人は居ないですから、親が子供を育てたと言う事すらなんだか曖昧な気がします。
 (ご飯食べさせて大きくさせたという意味では親のお陰でしょうけど〜。)

その中で愛情だけではなくて躾から考え方など良くも悪くも多くの事が親から子に引き継がれて居る事を今更感じます。
親が何気なく言っていた会話が、そのまま自分が真似て日常会話に使っていたりする事からも強く感じます。
例えば他人の批判を言う親だと子供が批判的な事を言うようになってしまう。

でも、親と同じような事を言う為、親は子供がその様な事を言うようになった事に違和感を覚えない。 
逆に批判的な事を言わない人と接しても自分が批判的な事を言う事に気づくとは限らず、最終的には本人の気質で決まるので元々の性格のまま社会に出て行くので自分の行動がどのように他人に影響するかを普通は考えないでしょうし想像もしない気がします・・。
まぁ・・・・・子供が親の良い所、悪い所を識別するだけの能力が有ればいいのですが、子供なので判断能力が無いので親がやるから自分もやっていたり・・・・自分が子供から大人になって始めて気づく事も多いので、当事者(親になる)の苦労や考えは同じ当事者にならない限り分からないという事をこの頃感じます。

結局、日々の生活の中の経験が蓄積された結果で、一人一人の性格が構成されて行くと考えると・・・・恐ろしく大切な気がしますが、子供がどのように育つかを予測する事も確定する事も出来ませんから子育てをしている人達は大変な事をしているのだろうとは思いますが・・・・。

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