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最終更新日14/06/23

コラム

コラム347

趣味車を長く

  前回のコラムの続きのような話です。

車を長く乗り続けるというと私の周りを見る限りあまりそう言う人が居ないのが現状です。

車は経済的に大きく影響されますのでお金を持っていれば長く乗り続けることが可能ですが・・・・、 この場での話は一般人での話として進めます。

普通、車は維持費にお金がかかるので一人一台です。

中には趣味車と足車を分ける方も居ますが一台で趣味も通勤も兼ねると言うのが殆どなので、デザイン、機能性、 経済性などを1台で盛り込む事になります。

私の考え方ではそうすると中途半端になる場合が高く、車を趣味に振ると経済性と使い勝手は無くなると思っています。 よって日常使用に支障を来す為、妥協点を設けて車を乗ることになり、車を趣味とした場合にすべてを兼ね備えるのは困難・・・・まず無理だと判断しています。
 (好きな車がRVなどだと使い勝手の悪さには当てはまりませんが、趣味車としてクーペで考えるのならば、あえて言うならばR32ぐらいが燃費以外は使い勝手やデザインなどの面で良好の気がします・・・)

そうなると理想は複数台車を保有して使い分けることになります(趣味がスポーツカー系の場合)。
しかも特に2シーターの様に二人しか乗れない車になれば独身や通勤やデートではOKでも、人が乗せられない時点で家庭もちではNG、または結婚する事でNGになります。

私自身よく言われましたが複数の車を所持している時に結婚すると維持出来なくなるから結婚しない方が良いぞ〜とか 結婚したら早く手放した方が〜という話を散々言われました・・・・。

周りからそう言われていたのは経験上の意見や、多少の嫉みなどあったのでしょうが、それでも私は何とか維持はしていたし、お金をかけない様にする為に、なるべく自分でメンテナンスをしたりしていました。

ですが、車を長く乗ることが経済的な事が原因にならなければ、その人の性格に起因するような気がします。

現に車の場合、事故で廃車になったりメンテナンス以外でも状態を維持し続けるのは案外難しいです。

車が好きなのか車をステータスとして見るのかでは意味が違います。

もしステーターならば新しい物好きな日本人的には値段や新型である事を追い続けていかなくてはなりません。

乗っている車を自分が好きであれば古くても不人気車種でも構わないわけで・・・・個人の為の車なのか、他人に見せる為の車なのか、の違いを個人がどのように判断するかによると言えます。

私はNSXを保有しながら「どうしても乗りたい!!」とオープンカーのロードスターやビートを購入して今に到りますが、クーペだけで考えると・・・・ NSX以上に興味を持った車があまり無い事から車の価値観がかなり偏っていたのが幸いして未だにNSXを維持している理由になっている気がします(笑)
単純に乗り換えるお金も無かったのが大きいとも言えますが・・・(苦笑)。

私が新たに興味を持つ車は未だにオープンカーばかりです。
NSXを購入してから興味を持った国産新車はS2000とMR-Sぐらいですね・・・やっぱりオープンカー・・・。

境界線が際限無くなるので外車には興味を持たないようにしていますけど(ミニのオープンカーとか好きですが・・)。

昔、新型が出れば前のモデルより性能が上と言う考えでしたが、ある程度車を乗って来て単純にそうでもないと思うようになりました。
古いから新しいからではなくてその車が何故好きなのかを追求すれば車が好きな理由がはっきりすると思います。

その為、乗換えが頻繁と言うことは性能を追求したりする価値観の他に、新しいもの好きだったり、飽き易かったり冷め易かったりする個人の性格の影響もあるのでしょう、日本人は特に飽き易いらしいですが・・・。

結果として、私は車に対する自己の価値観によって、今までNSXを保有し続ける事になっただけに過ぎません。
 その中である程度は自分でメンテナンスをするようになった事で整備コストを安く出来る事と車への理解が深くなりました。

それが一般的な車の趣味としてはかなり特殊な事なのでしょうけど・・私が車を趣味として続けている形になっています。 実際、今NSXとビートを保持しているのは20代からの遺産であり今からこの2台を揃えるのはいろんな意味で、もはや不可能です・・・。

多分、私がNSXを手放せば恐らくオープンカーに趣味の方向性が明確になると思っています。

それが価格が高いとか高馬力とかはあまり興味がなく、街乗りで低速トルクがそれなりにあってストレスを感じずに普通に運転出来て風を感じれば楽しい・・・と思うようになりました。
その為、そこそこの馬力で小回りの効くボディの車で良いかな〜と思っており初代マツダロードスターぐらいの車(5ナンバー)が丁度良いような気がしています。 

こう考えるのは私自身が歳を取ったという事です・・・。

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