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メンテナンス


◆駆動系◆

クラッチダンパー交換

 

クラッチダンパー交換について

最終更新日09/04/18

状況 作業 まとめ    

< 内容 >

状況

 

 

   
NSXでMTのクラッチをつなぐ際にアクセルでエンジン回転数を上げてつなぐごうとするとクラッチをつなぐポイントで半クラ状態のようにアクセルが空ぶかしのような状態になった事がありました。

本来つながる時にクラッチが繋がっていないような感じ。
昔はまったく無かったのですがそんな感じを経験する事がたまーーーにありました。
ただ単純につなぐ操作ミスとして思っていました。

この話をMATRIXと話しているとNSXはクラッチ油圧部のマスターとクラッチホースをつなぐ間にクラッチダンパーと呼ばれるものが付いているとの事。

どうやらダンパーでクラッチを繋ぐ際にクッションの役目をしているようです。
ただし92Rの場合この部品がただのホースを繋ぐだけの部品に変わっており、クラッチを繋ぐ際、ダンパー構造が無くなっているそうです。

元々クラッチの磨耗などに対処する為にクラッチダンパーを設けたようですが92Rはクラッチのダイレクトを重視してレス化になったようです。

普通に考えるとこんな部品がMTに付いていないのでNSX独自かMRである事などが背景にあるのかもしれません。
(MRのビートにはこんな部品無い筈ですが・・)

ダンパー内部構造は分かりませんが恐らく油圧式でしょう。今回レス品の92R用に交換してみる事に。

MTに関するメンテナンスとしては今までにレリーズとマスターOH、クラッチホース交換、クラッチ一式の全交換を実施してますので、今回はクラッチフルード交換と一緒にクラッチダンパーを交換する事にしました。

作業

       
交換部品の箇所はミッションの前側でボディにネジで固定されています。

部品はクラッチホースからクラッチダンパーを経由してマスターにつながっているのですが丸い部品なので分かります。

取り外す際にパイプを緩めるのでもちろんクラッチフルードは交換になります。

右写真の奥にクラッチダンパーが位置します。

交換時は作業スペースが少なく面倒な上にパイブのネジがダンパーに入らず・・・・・外した部品をみると材質は分かりませんがただの丸い部品の中にダンパーがあるようなのですが92R用は削りだしをしただけのようです。

右写真の左側がR用、右が付いていたクーペ用

構造的にクーペ用のダンパーの方が値段が高いのかと思いきやレス品の方が値段が約倍高いらしい・・・・。今では値上がりで約1万円ぐらいのようです。

取り付けはパイブのネジは無理に抉ったりしたら大変な目にあうので慎重に作業を実施。

ダンパーを先に固定するよりもパイブを先にダンパーに取り付けてからボディに取り付ける手順に変えた方が楽でした。

その後、クラッチダンパー交換時にフルードが全部でてしまったのでフルードも全交換。

クラッチを踏んでもエアが入っている為、フルード交換作業がかかる為、コンプレッサーで吸出しをする事に。

マスターからスレーブまでが距離が長すぎるのでエア抜きがとても面倒。

ある程度フルードが吸い込むようになってからクラッチを押しては戻してを繰り返しして通常のエア抜きを行って完了。

取り付けも面倒ですがエア抜きも面倒でした。作業効率が悪すぎです・・・。
フルードをいれるマスター側のタンクがあまりにも小さすぎの気もします(フルード補充が大変)。

部品番号     部品用品                      数量
46993-SL0-J01  ジョイントASSY(R用)      1個(こちらを購入)

46993-SL0-003  ダンパーASSY(クーペ用の従来品)

まとめ

       
交換後の走らせた感想ではクラッチの繋がる時に多少ダイレクト間が増したような気もします・・・(個人的感想です)

ダイレクト感が増すと言う事はクラッチの磨耗は多少なりに早く進むと考えるべきでしょう。

元々クラッチダンパーの内部構造がどうなっているのかは分かりませんが多少は下手っていただろうと思いますしサーキットなどがメインの人ならば交換を考えてもいいかもしれません。

元々メーカー側で92R用をダンパーレス化をしている事からも効率化を図っての事だと思います。

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