STEEL

NSX

メンテナンス


◆給排気関係◆

エキゾーストマニホールド

 

タコ足社外品交換

最終更新日06/02/25

状況 エキゾーストマニホールド まとめ    

< 内容 >

状況

 

 

   

昔からNSXのエキマニ高いなぁ・・・・と思ってました。
社外品で最低30万以上もするものがポンポン買えるわけがないので・・・・・私自身エキマニの選定についてよく分かりませんでしたが、購入する際に知っていた方がいい事がありました。

排気効率を高める為に必要と言う事なので各パイプが等長であることが望ましい。と言う事は良く聞くのですが別な視点で純正のエキマニを見ると触媒側に蛇腹線みたいなグニャグニャ動く稼動部があります。
これは、エキマニから触媒に繋ぐ際に個体差ズレや取り付け後の振動などの逃げに役立っているようです。

本来、エンジンからマフラーまでの距離が在る車の場合(FF、FRなど)、多少の歪みやズレは引っ張って取り付けが可能なのですがNSXの様にレイアウト上、距離が無い物の場合は個体差のずれがそのまま接続する際に付かない問題が発生する事になるようです。

そうすると社外品を見てみるとこの点を配慮しているものは少なく、純正よりも稼動部が狭いものが結構多い。
例え取付けが出来たとしても経年劣化などでパイプが歪み最悪クラックが起きてしまうと言う事例もあります。
この問題がクリアされて比較的値段も安く、等長でポート溶接部の段差まで研磨までされているのはフジツボ製ぐらいになってしまうようです。

純正品をみるとあれだけ車に金をかけて作られているのにNSXはエキマニ部はお粗末です(NA1は)。等長が理想と言われているタコ足には程遠い出来です。

余談ですが無限製はフジツボ製のOEMのようです。実物を見た人がそっくりと言っていましたので可能性があります(確実ではない情報ですけど)。

エキゾーストマニホールド

 

 

   

ショップにて取り外しの際に触媒の取り外しから始まったのですが、ネジが固着してまったく取れない・・・・・完全に一体化してしまっている。

その為、グラインダーで火花を散らしながらカット!!カットしたスタットは交換しています。
右写真参照。

触媒を覆っているカバーを止めているネジも腐食で固着・・・・これも破壊して取り外し(笑)

左の写真は触媒とパイプを止めているネジなのですが、右がついていたもの完全に変形。
真ん中が新品ですが下部にスカートがついているタイプは工具でトルクがかかりずらいので左のサイズの大きいタイプに変更して交換しています。
この方が工具のトルクがかかりやすいので

今回の作業が最悪になったのは触媒を取り外して定期的にネジを緩めていればそんな事はないのでしょうけど、私自身触媒を取り外すと言う考え方が無かったので新車より15年間は取外していませんでした。

右写真は完全に固着してネジが原型をしていませんでした。しかも排気温度センサー自体が固着してしまっている・・・・・しょうがないのでセンサーの元のコネクターを外してくれました。

これは触媒、エキマニ、O2センサーなどすべてのネジに共通しており、O2センサーについてはまったく取れない事と年式的にO2センサーは故障が結構起きる部品なのでこれも火花を散らしながらカット!!これはセンサーを外さないと遮熱板が外せない、そうするとエキマニ本体をエンジンから取れないとなる為です。

右写真はセンターついたまま取り外したフロントエキマニ。

触媒のネジ固着については上下に触媒があるのですが上部にある触媒のネジの方が酷かったようです。これは雨天時の走行などで蒸発した蒸気が上に溜まる為のようです。エンジン内部にこもった熱と蒸気が逃げない為、高熱にさらされているネジが酸化が進んだと思われます。これは駐車が野ざらしだった事も影響しています。

エンジンからエキマニを取り外す際にスタッドが数本とれました。

上写真が純正リアと社外品リアエキマニですが純正は全然等長じゃありません。

左はフロント側エキマニ。

リア側のエキマニ交換後。

社外エキマニにはぶった切った代わりに新品O2センサーを取り付け。

エキマニ交換、ちゃんと遮熱板もついていて考慮されています。

フロント側、リア側ともに取外し、取り付けがめちゃくちゃ大変だったようです。
MATRIXではエキマニの取り外しだけで2日間悪戦苦闘したようです。お疲れ様です。

古い車である事が重々理解できました。新車なら交換は楽ですね。

フジツボのエキマニは遮熱板も付いていて良く出来ています。

まとめ  

取り付け後、ショップより連絡が「前よりも明らかに速い」と言う話。

エキマニの交換で全体的に加速が良くなった・・・・・NAの場合、排気系の交換で加速が体感で上がる車は珍しいようですがNAの場合、マフラーよりもエキマニが一番パワーUPに効果があるようですが体感でここまで変わる車は珍しいようです。
メーカーでは20〜30馬力のUpと言うことらしいです。

この点については単純にタコ足だけではなくエアクリーナ、マフラーなどの吸気排気全体で考えるの理想なのですが、私は触媒がついていますがエンジン音が「ファンファン」言い出して排気音が甲高くなりました。
排気効率に触媒は抵抗になりますが排気音には触媒あり、なしではそれほど排気音には関係ないようです。

若干排気音がうるさくなりましたね。

NAXでNA2が早い理由は排気量の+200ccが大きいと思っていましたがNA2の場合、排気量のほかにエキマニが等長タイプに変更になっているのもパワーUPに大きいのだろうなと思います。

先日、遅い車を抜く際に同じアクセルで進んだ時の加速が今までと段違いでした。
アクセル踏んだだけ加速します。私の中ではもはや思いっきり踏むと言うことは無いですが、実際に乗った感想では街乗りレベルでレスポンスが良くなったのが良くわかります。
本当に速くなりました。
純正がいかに排気ロスしていたかが分かります。

この頃、チューニングというより修理メンテナンスばかりなので久々のチューニングでした(笑)。

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