このページはグチ(感情的な部分)がか〜な〜り〜含まれます。ついでに辛口だと思います。 あくまで「売れた本数分の1だけのプレイヤーのただの感想」です。上記の点についてよろしければ続きをどうぞm(_ _)m
まず感想ページの補足から。
「体験版よりちょっと台詞増えてる気がする〜。結構派手に動くなぁ」(オープニング〜)
この時点では普通にメカがよく動いてる〜スピード速いな〜と思ってました。特にメカにこだわりがないせいかもしれませんが(^^;。
「あの、処理落ち(?)しまくってるんですが……(やっぱり初代PS2だと処理が追いついてないのか……)」(初戦闘〜ジン合流)
色々なサイトさまを拝見したところ、初期型PS2のせいだけではないらしいですね〜。コマ送りにしか見えない戦闘開始って……最初フリーズしたのかと思いました。DQほど速くなんて高望みしませんが、最悪でもEP1程度の読み込み速度はキープして欲しかった……! (実際EP1最近序盤だけですがプレイしてみて、当時遅いと思ってたのが信じられないほど「速っ!」と思ってしまいましたから。)
「なんかよく分からないけど違和感があるような……気のせい?」(〜マーグリス戦前)
オープニングからちょっと気になりかけていた“事象”という単語がむやみに連打(比喩)されている
のがはっきり気になったのがココでした。
「……緊張感が、空気が……画像はよく動いてるように見えるのに何故…?」(ジンvsマーグリスのムービー)
台詞は(殆ど)ないシーン。特に開始時のBGMの軽さ、スピード感の足りなさのあまり力が抜けました。なんといいますか…メカ(ロボット)同士がレーザー銃で撃ちあいしてる感じというか、少年少女の年代のキャラが戦っている感じというか……う〜ん、どう表現していいのかわかりません。ジン、マーグリスというある程度の年齢を重ねた奥行きのあるキャラ(いえ、年はあまり関係ないかもですが)が刀というかなり血のイメージがつきまとう武器で斬り合いをしているシーンにはそぐわないんじゃないかと。
「教皇?しかしこれではあまりにも……」(教皇登場時)
マーグリスも別に斬新なキャラというわけではないと思うのですが(どちらかといえばある種の美学を持った敵役、としてわかりやすいタイプ?)EP1から存在感はかなりありました。が、この教皇はステレオタイプにしてもあまりにも特徴がなく、存在が軽い、台詞が上滑りしているような感じをこの初登場シーンからして受けました。でもこのときはまだこの先への期待を捨ててはいませんでした。(というかその軽さを気のせいだと自分に言い聞かせてたりして…)
「やっぱり台詞に微妙に違和感……」(ジギー操作中)
これは通信画面でのユリとの会話です。なんか微妙〜に違う気がしました。
「って、CDドラマでしか居なかった(多分)キャラをそう使っていいのか!?」(vsリヒャルト、ヘルマン)
これは別にそれほどこだわりはありません。ただどういうキャラか、何があったのかの補足はちょっと欲しかったな、というくらい。個人的には本筋さえしっかりしていれば流せた程度
「イメージ固めすぎてたか?(ここでこの言葉の選び方するかな、このキャラ?)」(シオン実家〜ジン、ケイオスの会話)
Jr.とケイオスの会話はちょっと違和感が。でも緊迫してない時はきっとこんな感じなんだろうと、前作のイメージが強すぎたかも、と思ってました。前回日常会話っぽいところありませんでしたし。ただ、ここのBGMはいくらなんでもちょっと……限界超えてました(ここの前のシオンがジンから隠れているところもでしたが)ギャグ漫画のコケたシーンじゃないんだからと思ってしまいました(--;。世界観ぶち壊し(←そこまで言うか)。
あと、ジンに向かってケイオスが、シオンはジンのことを大事に思っている云々と言っていたあたりなんですが、この辺は完全にイメージだけなんですけど、ニュアンス的に「家族、身内(己に近いもの、属する者、の意で)」というのがこの場合前に出てこないのかな、と思いました。雰囲気、というか。ジンが気にしているのがそこなので。なんか台詞だけ聞いてるとかすかに方向ズレてるみたいに聞こえてしまいました。が、これはきっと聞き手(プレイヤー)のせいでしょう(^^;。
「……違う。これはイメージ固定とかそういう問題じゃなさそうだ(確定)」(U.M.N管理センター、モモ解析近辺)
これは確実に。ユリ関連全般で、なんか、台詞が浮いている、唐突な気がして。あと同じ台詞でももうちょっと間を持たせるだけで随分印象違うんじゃないかな〜と思ったのが何箇所か。Jr.がユリに「冷たい人間の……」というあたりとか、ジギーが「娘が2人……」といったくだりで、この前にその場所でその台詞を口にすることに葛藤が垣間見える部分が表情でもなんでもちょっとあればどうかな、と。あんな間髪いれずに(と感じました)口にする台詞じゃない気がするのですが……。で、モモが機能停止したときのユリの行動。サクラのことがフィードバックした部分があったのかな、とかやっぱりなんにしても気になることは気になる存在か、とか想像するのは難しくないですけど、あそこで一瞬のフォローもなしにいきなり取り乱している行動だけを描くのはどうかな〜?と。
「なんというか、間の取り方(?)が……」(モモ深層領域夏〜冬。特にアルベドがルベドに縋るシーンとか)
上に引き続き。重要な台詞に間がないせいで、全部軽く見えます。再生能力が自分にしかないと知った時のアルベド。そこから目の前の2人が失われることへの恐怖、混乱までが一足飛びというか、あまりにも唐突に描かれすぎている感じが否めませんでした。
「ここで1枚終わり!? ストーリーが進んだ気がしないんですけど(汗)」(ディスク1終了)
冷静に考えれば一応ストーリーは進んでます。が、短い。あまりにも短い。ついでに後述しますが、1つ1つのエピソードに力がないから印象に残らず、為に、余計に進んだ気がしなかったです。
「何故この場面だけ音声がない…?」(シオン曙光脱出時のヴィルヘルムのシーン)
あそこは音声必要としか思えないんですが。イベント会話な上に重要な台詞。まさか最初削り落とされてたのを後から復活させてそのせいで音がなくなったとか……?
「特撮ヒーローものですか……?」(コスモス起動〜シオン救助)
BGMの軽さのせい(?)で、絶体絶命のところで助かったというよりもこんな印象が。
「このオルグイアって一体どういう設定なんだ?それに台詞が……」(オルムス起動要塞) 悪役はただ汚れた言葉を使えばいいというものではない。と心の底から。あとゲーム中ではオルグイアが何故二重人格なのか全く記述がなかったと思うのは気のせいでしょうか……。マニアックス(攻略本)には書かれていましたが、ゲーム中意味不明でした。
「台詞の選び方が、演出が……(落涙)」(水没都市〜ラビュリントス。特にセシリー&キャス関連)
シナリオがぷつぷつ切れて進行している(印象がある)為、いきなり出てきたように見えてしまう2人。よくよく思い出せばもともと2人を解放する目的もあってきたはずなんですが。ここのシオンの拒否、葛藤、決断の一連の流れがコメント不能です。なんか、内面を一切表現せずに、表面に結果として出る台詞だけを並べられたとしか思えません。さらに問題なのがこの場面でのBGM! 違うでしょう、いくらなんでもその使い方はっ!!(←それこそ絶叫) 100歩譲ってそのBGMを使いたいんだったら、あのシーン、まず最初は無音状態からで、シオンが絶叫じゃなくてきっちり自分の中で気持ちの整理をつけて、その上で(複雑な思いを全て飲み込みつつ)コスモスに静かに命じるとかのやり方で、さらに2人の消え方がああではなく、砂が水に溶けるように消えていき……とか、ならまだ許容できたかもと思いますが。気持ちがついていってないのに(それ自体は別にいいんですが)、BGMだけ軽く明るくされても違和感だけが残ります。
「わかった。理解したよ……」(オメガシステム〜局所事象変異。vs教皇)
ステレオタイプでもいいけど、でもお願いですからせめて見せ方(もう、魅せ方とは言いません)だけは、ほんと何とか……(涙)。マーグリスにあそこまではっきり言われたからには教皇は自分の立場を自覚してるはずだと思うのです。だから、あのシーン、シオンたちを見下しているのは本音としてもその裏に追い詰められた焦りが見えてもいいんじゃないかと思ったのですが……なんか、その辺がなかったことのように尊大に振舞ってるだけなイメージが……。
「………(コメント不能)」(対アルベド後、サクラとJr.の会話)
戦闘前、Jr.が一人で行動し始めてアルベド関係の記憶がフラッシュバックしてくるところはいいんですが、ED、サクラがJr.に語りかけるくだりはもう……使い古された台詞というだけで済まされないほどの哀しみを覚えました。小学生向けですか、これは……
「EP2始めてから、今初めてストーリーが進んだ気がする」(ED、ヴィルヘルムとケイオスの会話)
正直な心境。初めて、そうか、本編をやっていたんだ、という気持ちになりました。
「か、軽い……」(ED歌の流れる部分)
全ての必要事項をすっとばしていきなり結論だけ渡されたようなED。というか、一応材料としては本編中に提示されていた気がするんですが、心の動き→解決というのがしっかり描かれていないが為に全てが唐突に見えて……。
「やっとそれらしい雰囲気が……って、もうEDの中ですらラストじゃないか!」(ヴィルヘルム&テスタメント会話)
今回印象に残ったのは、上のヴィルヘルム・ケイオスの会話と、ここ、ラストもラストのヴィルヘルムの台詞だけでした。
以上、表の補足を書かせていただきました。で、全体。
上で散々グチってますが、とにかく全てが「唐突」。一つ一つの台詞だけを取ればいいものもあるはずなのに、それさえも演出(音楽)が破壊している。加えてシステム的な問題。1回1回の戦闘がかなり長い→ダンジョンも結構長い+一つ一つのエピソードが記憶に残りにくい→ボス(シナリオ進行)にたどり着く頃には、何でここに来たんだっけ?と記憶を掘り起こす必要が……と。
EP1のときは何を考え直すまでもなく、ごく自然に、台詞に、音楽に、場面に引き(ずり)込まれて、感動したものでした。序盤のグノーシス襲撃でシオンの記憶走馬灯な所、よくぞここまで音楽が寸分のズレもなくはまったものだ……!とか。ラスダンからの脱出シーン〜ED、コスモスのあの重さと速度分の重量をシオン一人で一瞬でも支えられるわけなかろーが(笑)というツッコミの前にまず流れに引き込まれたシーンとか。クリアから1年以上経った今でも記憶に残るシーンがいくつも出てきます。それだけ一つ一つのエピソードに『力』があったんだと思います。
が、今回は……上にも書きましたが本当に印象に残らないんです。台詞の削られ方、演出の仕方(特にBGM関係)が凄まじすぎるために、『言葉』から『力』が失われている。『ことだま』の恐ろしさをさえ感じさせたEP1の続きが、どこをどう壊したらこうなってしまうのかと思わざるをえませんでした。某攻略本のインタビューに、根本は変えないで…云々と書かれていますが、必要な部分まで全てそぎ落としていたら変える変えないの問題じゃないと思ったのは私だけでしょうか……。 大手サイト様で携帯用の外伝?(ジギーの)シナリオのようなものを見ることができたのですが、正直な所、文字だけで読んだそのシナリオの方がよっぽど本編らしい気がしました。というかあの内容本編から削って対応機種を持っているひとしかプレイできない状態で出すなんてのは言語道断(←言いすぎ)だと思いました。ものすごく核心に迫る重要な部分じゃないですか?あれ。
あとBGM。確定情報ではないのでなんですが、光田さんが民俗音楽系を得手としているから、代わりのというか今回の方も民俗音楽系になった、と発売前に小耳に挟んだのですが、仮にそれが事実だとしたら、それがまず違いませんか?と。サーガが光田さんだったのは「ゼノ」の音楽の世界観を作り上げたのが光田さんだから、で、民俗音楽を得手としているからではなかったと思います。実際劇中で使われているのはフルオーケストラ基調の音楽です。仮定の話で言うのもあれなので、これはこの辺にしておきますが……。
また、BGM自体については、表に書いたようにどうやっても偏ってしまいそうなので、こちらでも書きません。が、一体どういう発注のされかたをしたんでしょうか? ゼノの世界観、説明あったんでしょうか? なんか、シナリオを全く渡さずに「戦闘シーン」「回想シーン」「明るいメロディ」とかでタイトルだけで依頼を出されたとしか思えなかったんですが。少なくとも「機会音楽」として、とても満足できるレベル、状態ではなかった(使われ方含む)と思います。←あらぬ誤解を防ぐ為に念押し。「思う」です。断言じゃないです
で、ゲーム全体としてなんというか、「お菓子レシピに『砂糖』って書いてあるから、上白糖でもグラニュー糖でも三温糖でもカソナードでもきび砂糖でも粉糖でも『砂糖』ならなんでもいいよね。小麦粉?薄力でも中力でも強力でも粗引きでも小麦粉なら全部一緒だよね〜でもデコレーションはこだわりたいし好きに飾ってしまえ」的な、あるいは「楽譜にフォルテって書いてあるから強ければ何でも一緒、前後のバランスや全体の構造、作曲家の意図や、音質なんて別にどうでもいいだろう。ついでに、ここの指示、難しいから削って、なにも書いてないところは好きに変えてしまえ」的な、言ってしまえば“ザル”な印象が一番強く残ってしまったという、私にとっては哀しい結果となりました……(T-T)。
EP3の時には(まず買う気が復活して)、面白かった!とコメントできますように(切実)。
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