玉川温泉滞在記 湯治初体験3日目 

 

施設

応対

夕食

朝食

風呂

総合

10 

 

 

 

95 

 

 (23日)

 

7月23日

 今朝は3時に起きた。昨日色々話を聞いてみると、早朝岩盤浴を先にやって、それから大浴場という人が多いらしい事が解った。3時に起きたのだが、明るくならないと歩いていくのが怖いと思うので4時まで待って出かける事にした。Sanchaは行ってらっしゃいと布団の中から送ってくれた。薄暮の中を歩いていくと、地獄から出るガスの噴出しが日中よりも激しい気がする。こんな時間に来る人は、岩盤浴達人なので、小屋の中は概ね満員なのだ。他の岩盤は、どこもまだ人が居ないので昨日の岩に行き、ゴザを敷いて寝転んだ。八幡平の山の冷気が岩盤の熱を奪っているのか、直ぐには温まりそうに無い。バスタオルを掛けてじっとしていると、背中がほのぼのと温かくなってきた。日中ほどではないが、じんわりとアンカのように温まり心地良い。5時を過ぎる頃には、周辺が岩盤浴をする人で一杯になって来た。1時間で終了。部屋に帰ると、Sanchaは大浴場で入浴し、のんびりしていた。私も大浴場で汗を流した後、少し横になり休んだ。

 

 そうこうしている内に朝食だ。また、早く行き4番目に並んだ。どんどん列は長く成るのだが、そこへ来た夫婦は一番最初の人の横へ並んだのだ。ん?と私が思っていると“後から来て先に並ぶなんて”と男性の声がした。それに後押しされて“図々しいよねぇ、全く”と思わず私まで言ってしまった。後ろのオバちゃんも“まったく、頭にきちゃうわよね”と言う。とうとう奥さんが居たたまれなくなり、後ろに並び直していた。並び直す時の旦那の言い分は“なんだ、そっちに並ぶのか”だって。60過ぎてもマナーも守れず、他人から注意を受けて、そんな言い訳は無いだろう。こんな年代で恥を忘れては困るよ。

 

 今日はよく晴れているので、また洗濯をした。物干しに干してから、駐車場に猫を見に行った。晴れているので、トレーラー内が熱くなるので、換気出来る様に窓を開け換気扇を開けておいた。帰りは待っていてもらうのも悪いので車には帰ってもらい、歩いて帰った。10分ほどの散歩だ。その後、岩盤浴へ行った。良く晴れ、気温が高いので、岩も熱い。日差し避けに傘を頭のところに広げておくので、幾分日焼避けと眩しさを緩和できそうだ。今朝の岩盤浴の場所で横になる。空が青く、風が気持ち良かった。汗がじわじわと出て来るのが解る。今日はしっかり1時間行った。さすがにびっしょりのTシャツが気持ち悪いので、直ぐに着替えて洗濯だ。Sanchaと洗濯場所に行くと、おばちゃんたちが山のように居て洗濯していた。一人だけ男のSanchaにおばさん達は親切で、洗濯機を譲ってくれて無事洗濯が開始できた。その間に私はシャワーを浴びてきた。私の留守の間に、おばちゃんたちは仕切りにSanchaに話し掛け、洗濯の仕方を教えたらしくSanchaはうんざりしていた。どうも、おばちゃん達は、寂しいのかカマって欲しいのか誰彼となく話し掛けてくる傾向があるようだ。

 

 昼食は、稲庭うどんと冷やし中華だ。暑くてこんなメニューが恋しい。そういえば、梅雨明けしたのだろうか?ここ一週間ほどTVを見ていない事に気が付いた。浦島太郎のように世間に疎い。九州の方で大雨があったことを、今日TMLのメールで知った。そんなすごい雨だったのかぁ。ここは天気が良く、なんだか別世界なのだった。二度目の洗濯も2時間ほどで乾いて、トレーラーへ片付けに行った。

 大浴場に午後の入浴に行く。源泉に入るとピリピリが酷くなっている様に感じられる。湯ただれなのだろうか?そう言えば、足が重く感じられる。湯疲れなのか?3日目くらいから、このような症状が出るらしい。自分にその様な症状が出ると途端に気になる。毎回20〜50分は入浴していたので入りすぎなのかも知れない。注意しようと思う。部屋に帰ったら、Sanchaは○玉がヒリヒリしてダメだという。男の人は皆、そへ出るらしいと書いてあった。やはり、少し湯疲れなのだろう。湯疲れになったら、少し入浴の回数を減らして様子を見たほうが良いらしい。それと、入浴後は出来るだけゆっくり横になるのだそうが、やったことが無かった。休んで横になろうと思う。

 

 夕方6時すぎに夕食を食べに食堂へ行った。今夜は少し飲んでしまった。酔いのまわりが早い気もする。Sanchaが玄米ご飯を食べようと取りに行くと、もう無くなったということだ。夕食時はすごく混雑するので時間をずらしたのに、バイキングの食事が無くなるとはどうなっているのか?!?!食事をバイキングで提供する以上、きちんと食材は最後まで確保しておくべきだろう。食堂のチーフと言う人が謝罪に来たのだが、我が家の抗議に対して“こんな事に目くじら立てて、了見の狭い奴らだ”とでも言うようにニヤニヤしながら頷くのだ。その表情からは、申し訳ないという思いは微塵も感じられなかった。最後には、料理長を連れてきて自分はどこかへ行ってしまい、一人だけで謝らせるのだった。責任者として責任を取ろうとするのではなく、ミスを部下に押し付ける態度に更に怒りすら覚えた。インターネットでは(ニフティの温泉サイトなど)玉川温泉の評判はとても悪い。しかし、実際ここへ来てフロントなどは、きちんと対応してくれた。だから、改善する努力をしているのだと思っていたのだが、古い体制(駐車場係・食堂のチーフ)は以前と変わっていないのだろう。湯治客の上にあぐらをかいて、金儲けをしているとしか思えずがっかりした。 

 

 就寝前にもう一回入浴だ。源泉は程ほどにしておこうと思うのだが、やはりその場に行くとゆっくりつかってしまう。帰ってくるとSanchaはもう眠っていた。向かい部屋の関西弁おばちゃんたちのしゃべりと爆弾のような笑い声で眠れない。笑い爆弾は納まる事がなく、とうとう堪忍袋の緒が切れて、“少し静かにしてください。笑い声が響くんです”と言いに行った。おばさんたちは、ごめんなさいでもなく、“笑い声が響くってさぁ”と仲間に言って終わりだった。なんだか、とても疲れてぐったりとして寝た。