6月9日
折角新潟に来たのである、これは是非行き付けの佐渡は「永楽荘」に行かねばなるまい。ここ「永楽荘」はSanchaが始めて訪れてからもう23年も行き続けている民宿である。殆ど親戚に近いお付き合いをしている所なのである。早速電話で確認して見たが、生憎本日のみで明日は一杯らしい、折角佐渡まで行くのだから2泊したい物だが仕方無い。
佐渡に行くには新潟から3ルートあるのである。一つは新潟市から両津、もう一つが直江津から小木、残りの一つが最近市場で有名に成った、寺泊から赤泊の航路である。Sanchaが今居る所は新潟でも、富山との県境である、一番近いのが直江津の航路である。直江津港に到着してみると、駐車場が有料である、しかも駐車場のオヤジはまたしても2台分の連呼である。やめやめ、そんなにまでして止めなくても結構である。何せ寺に泊行けば無料なのである、それに船代も少し安いのである。只船が小さいので多少揺れるけど・・・。まぁ、ゆれるって言ったって昔の船から見れば静かなものである。
しかし、寺泊港に付いてビックリと言うか唖然。たった今出航である、目の前で船が動き出したのである。まさに今である。岸壁からほんの1m位離れた時であった、船の時間が分からず適当に行ったとは言え目の前で出航されると、腹が立つのである。10分とか20分前に出たのなら多少諦めも付くが、今まさに出航したのである。どうして何時もSanchaの思い通りに成らないのであろう?
しかも、偶然では計り知れないタイミングで、である。信号にしてもそうである。繋がって走っているのに、Sanchaの目の前で信号は変わるのである、しかも多少無理すれば行けるタイミングでは無く、絶対止まる様なタイミングである。前の車は行けるがSanchaは行けないタイミングである。人に話すとそんな事は無い、絶対偶然だ!と言うが実際本当なのである。その他にも、何か食べたくて店に行くと「臨時休業」とか、品切れとか神様の偶然を装った「嫌がらせ」に逢うのである。
話が逸れたが、ここ寺泊の航路は繁忙期で一日2便閑散期だと一日1便しか無い所である。恐る恐る事務所に入り時刻表を見ると、これはラッキーな事に今日は2便あるのである。
これなら夕方赤泊に行く事が出来る。もう一時はキャンセルする事に成ると思ったが・・・、しかし、良く考えると赤泊に夕方6時過ぎに到着して明日の朝の船で帰って来るのである。何しに行くもんだか?まぁどちらにしても観光する訳でもないし、美味しいご飯食べに行くだけだから、良いのは良いのだが、何か釈然としないものである。
時間が余って居るのである、夕方までする事が無いのである。そこで考え付いたのがお風呂に入って、寺泊に市場でつまみを買ってビール飲んで昼寝である。Sanchaにはその位しか思いつかないのである。何時もの事と言えば何時もの事でもある。
お風呂を探して少し走ってみた。おおっ、有るではないか、温泉が「寺泊温泉」と看板に有る、今まで何回も寺泊には来ているが、聞いた事が無かったがそんな事は気に成らない。予想通りのお風呂であった。お風呂の何者でも無い。温泉かって?そんな事分かるはず無い、看板に温泉って書いてあるから温泉なのであろう。見た目にも入った感じでも普通のお風呂なのだが・・・。
次は、つまみとビールである。つまみはご存知の方も多いと思うが寺泊の市場では容易く手に入る、まぁ、市場で有れば、対外容易いのだが、たとえそれが観光用の市場で売って居る物は輸入品で美味しく無くても、一応手には入るのである。地元の人に聞くと「寺泊の市場で買う物なんかありゃせんわい」と言われる事も事前に知っても居たが今は関係が無いのである、流石高くて不味い冷凍の紅ズワイカニは買わないが・・、焼き魚に焼き鳥、ホタテの串焼きとかで十分である。残りはビールである。トレーラーの冷蔵庫にはもう残って無いのだ。ビールは省く事が出来ないのである。あちこち走り回ったが酒屋が見つからない。やっと見つけた自動販売機は駐車場の前の釣具屋さんに有った…。なんてこったい!散々探したのに…。
後は予定通り、つまみを食べ、ビール飲んで、昼寝をして。夕方の船で赤泊に行きました。
本来はカニは終わって居るのだが女将さんが網元の娘さんらしく、何処かからか紅ズワイガニを用意して出してくれた。Sanchaが無類のカニ好きなのを彼女は知っているのである。勿論その他に海の幸を存分に堪能出来た事は言うまでも無いのだが。