大正・戦前
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@日本の植民地拡大を色ぬりでたどってみる
 

  東アジア、東南アジア、太平洋が入っている白地図を用意する。そこには、戦前の重要な地名を入れておく。たとえば満州、朝鮮、台湾、南京など。そして、日清戦争から太平洋戦争まで、戦争に勝利しているとき日本がどのように植民地を拡大させていったか。戦争ごとに色を変えて、生徒に白地図をぬらせる。たとえば、

 日清戦争では台湾、                     

 日露戦争では樺太、遼東半島、朝鮮

 第一次世界大戦では山東半島

 満州事変では満州 

 日中戦争では華北以南の各地 

 太平洋戦争では東南アジア、太平洋島々

日本が太平洋戦争の前半まではすべての戦争において勝利してきたこと、そして、植民地がどんどん拡大していったことを説明しながら、生徒に植民地をぬらせる。生徒は、実際に色ぬりをすることで、日本が本国の何倍もの植民地を拡大していったことにおどろき実感する。そして、なんとなくほこらしくなってくる生徒もいる。ちょうど戦前の人々が日本の植民地拡大(大東亜共栄圏)を喜んだように。 戦前の国民の喜びや興奮に近い感覚を生徒が味わうようである。

そして、私は、地図色ぬりの作業が終わったあと、NHKで放送された『映像の世紀(5) 世界は地獄をみた』をみせることにしている。そこには日中戦争から原爆による敗戦までの生々しい映像があり、また、の映像には、東南アジアで日本語の強制をしている映像もある。