足のトラブルについて

サノ皮膚科クリニック

1） ウオノメ(鶏眼)、タコ（胼胝）について…ウオノメ、タコは当たる刺激が原因でおこります。従って、靴や、生活習慣が変わらなければ、治療で一度治っても、また必ず再発します。

治療は、スピール膏をずれにくいテープではって、２～５日に一回はりかえて、1週間から2週間ぐらいで柔らかくなったところで削ります。

２）まき爪（陥入爪）について…　まき爪は爪を短く切りすぎて、靴などで圧迫されておこります。　

治療は　

①爪を伸ばし、靴などが当たらなくする。…伸ばす過程で爪が当たり痛くなりますがそこを我慢して伸ばします。爪を切ると切ったとき痛みが減りますが、その後もっと悪くなります。当たるのを防ぐため当院ではテーピングを指導していますが、それ以外に綿球や、ガーゼを挟むなどします。大学のフットケア外来等では、麻酔をかけてパイプ状のものをはさむガター法等も行われます。爪が当たるために出来る肉芽腫（赤い盛り上がり）には、ステロイドの軟膏を塗ったり、液体窒素で凍結したりしますが、爪があたっているうちは、再発します。

②超弾性ワイヤーによる爪の矯正。当院では「巻き爪マイスター」　（1本7000円）による矯正になります。他に、形状記憶合金による矯正もありますが、当院では行っておらず、フットケア外来への紹介になります。いずれも、健康保険は使えず、自費の治療になります。

③巻き爪用クリップによる爪の矯正。医師の診察を受け指導のもと、患者さん自身が着脱可能な、形状記憶合金のクリップです。クリップは爪の先にはめるので、爪がある程度の伸びている必要があります。自費で購入します（ドクターショール巻き爪用クリップ、当院では1本7000円）、診察代は別途です。　

④手術。爪の端の根本を薬品等でこわして爪の幅を細くするものです。爪を細くしたための障害が出ることもあるので、他の方法がだめな場合に行います。

3）靴の選び方、履き方…靴はひも靴がお勧めです。かかとをトントンして、ゆび先に空間をあけ、ひもを縛って履きます。専門の店では、足を測定して、中敷きを作ったり、靴を買ったり出来ます（自費）。

4）参考…大学病院のフットケア外来で紹介している店の一覧表に加筆、修正しました。

　　　　①足を測定して中敷（自費）を作って靴をあわせてくれる店。

インターネットで買える（5000円位から10000円ぐらいまで）な既製品の靴（足の測定や調整はない）。

徳武産業株式会社の「あゆみシューズ」