伝染性紅斑(リンゴ病)について    サノ皮膚科クリニック 

 

 

 リンゴ病はヒトパルボウイルスB19による病気です。

 潜伏期間は14日前後(7〜25日)です。風邪の症状の後に発疹の出る場合と、何の症状もなく、いきなり発疹のでる場合があります。まず頬がリンゴの様に赤くなり、その後、腕や太ももやその他部位に網目のような発疹がでます。発疹はかゆい場合とかゆくない場合があります。発疹は1〜2週つづきますが、1度消えても、入浴、寒冷、日光などで、再燃することがありますが、あまり心配はいりません。

 治療はこのウイルスに効く特効薬はありませんので、安静と対症療法になります。

 通園、通学については、発疹の出る前には感染力があるのですが、発疹の出た頃にはほとんど感染力はありませんので、他人への伝染を阻止するために幼稚園や学校を休む必要はありません。

 妊婦がこの病気にかかると胎児が貧血をおこして流産する事がありますので、注意がいります。ただし、催奇形性についてはあまり心配はいりません。 妊婦のかたは、リンゴ病にかかっている可能性のある人(とくに、発疹の出る前の人)に近づかないほうが無難です。