湿疹(アトピー性皮膚炎、手湿疹、その他湿疹)の石鹸、洗剤について

                   サノ皮膚科クリニック

 

 1)石鹸について

石鹸は通常はごく普通の石鹸(白い固形石鹸など)でかまいません。香料の入った高価な石鹸や、殺菌剤の入った石鹸よりは、普通の石鹸のほうが良いと思われます。

 シャンプーやリンスも通常は普通のものでかまいません。ただし、石鹸やシャンプーやリンスは良く洗い流してください。残留すると濃縮して皮膚に刺激を与えることがあります。また、ごしごしこするのは良くありません。優しく洗ってください。

 ただし、普通の石鹸やシャンプーやリンスがあわない方もありますので、何かおかしいと感じた方は低刺激性の製品を試してみてください。試してみてあまり変わらなければ、普通のもので良いでしょう。

 低刺激性の製品には ノブソープD(1000円)、ノブシャンプーDS(1600円)、ノブヘアコンディショナーD(1600円)などがあります(いずれも税別)。

 2)洗濯洗剤について

下着のあたる部分の湿疹がひどい場合など、洗剤や柔軟剤が悪化の因子のことがあります。全自動の洗濯機はすすぎが足りない場合がありますので、良くすすぐようにします。柔軟剤が悪化の因子の場合は、使用しないようにします。通常の洗剤を良くすすいでもだめな場合は、MIYOSHIの石鹸洗剤(通販0120-30-4122)を試してみても良いでしょう。ただし、石鹸洗剤は石鹸が溶けにくいのが難点です。

3)食器洗剤の使い方

指の間の湿疹がひどい場合は食器用洗剤や、手洗い用洗剤などが悪化の因子の場合があります。食器用洗剤は規定の濃度(通常ボトルに表示があります)を守って使いましょう。直接スポンジにかけたり、お皿にかけると高濃度の洗剤が手に付き、湿疹が悪化します。綿手袋をはめてその上にビニール手袋をはめると刺激が軽減されます。また、指の間は良く洗い流しましょう。(20142月改変)