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10年ぶりです。気が向いたらなんか書きます。


2012.3.17



いつの間にか震災から1年と少しが経過した。 何も状況が分からないうち、瞬く間にスーパーやコンビニから食料や飲料水が消え、人々が何に対しても疑心暗鬼なっていたあの頃からもう1年も経過した。

その当時、僕は老齢の祖母と暮らす母にメールを送った。

「食べ物はある?」

幸いにして我が家には食料の備蓄に余裕があったのだ。
しばらくして母から返信が来た。


「ありがとう。大丈夫。でもスーパーにはパンも憎しみもなかったよ」



名言だと思った。


僕の母は「フィギュアスケート」を、何度言ってもずっと「フギャースケート」と書いてよこす人だ。
「憎しみ」は「肉」の予測変換のミスであるとすぐに分かった。


その上で名言だと思った。


しかし、ここに至る前にどんなときに「憎しみ」と打ったのかだけ、ほんの少し気になりはした。息子として。


そんな母と先日メールのやり取りをした。僕は母に仕事の近況などを伝えた。
すると母から返信が来た。


「無理して体を壊さないようにしね!」


どこのブラック企業だ。
名言というか、もはや名人芸かもしれない。




2012.2.26

どうも、矢沢です。昔、キャロルで矢沢が日比谷でワオワオやってたころにさ、
あの、なんていうのシュレーディンガーの猫っていうの??それが流行ってたわけ。
楽屋でさジョニーなんかと量子論ってロックだよね、つってたらボーヤが気を利かせて

「やってみましょうか」っていうわけ。
「おおサンキュ」つってやらせたら、適当な箱なかったみたいでさ
「すいません、ゴミ袋で代わりで」ってそいつ、ゴミ袋もってきたわけよ。
しょうがないから代わりにこれでやるかあ、と思ってさ、
オレやジョニーが入ってみたり、青酸ガス入れ合ったりしてね遊んでたんだ。

そしたらさ。ムッシュっていうの?かまやつがバーンと楽屋入ってきてさ
「おまえら何してんの?」。オレ「いやあ、かまやつさん知らないの? シュレーディンガーの猫」。
オレ、まだ駆け出しだったし、向こうはもうビッグネームでしょ?「はあ?」みたいな感じ。
「おまえ、矢沢、これ透明じゃ意味ねえだろ?」って。勝手にゴミ袋の中に入っていった。
オレはそれを黙ってみてたね。しばくしてムッシュがそのまま運ばれてさ。
そしたらジョニーが一部始終見て震えてんのよ。
「エーちゃん、死んじゃったよ!」って。「これシュレーディンガーの猫じゃなくて事故だべ!」ってさあ。
それ聞いてオレ、今度はこっちから遺体のある楽屋行ったわけ。
「あのさっきのシュレーディンガーの猫だけど、そういう事じゃないんで」。バッキリいってきた。

それから、1週間くらい後かな、生き返ったよ。ムッシュが。
そのとき思ったね。「ああ、これがスーパースターのやることだな」って。

その日のステージはジョニーと蓋のある箱の中に入ったよ。
途中で失敗して、生き返る時にジョニーが原子レベルで融合してくんのよ。
たまたま来日してたデヴィッド・クローネンバーグがそれ見てザ・フライのリメイク思いついたんだって。
これマジよ。ハエ男のあの頭、ムッシュと同じなんだって。へえ、と思ったね。



2012.2.15
先日、女性から

"「乳首」と「私の気持ち」を一枚の画用紙に綴ってみました"

というメールを頂いた。


うん。


あ、うん。


乳首の写真に気持ちを添えたメールだというのならまだなんとなく分かる。
ただ、この「画用紙に綴った」という点が、ちょっと俺の心を掴んで離さなかったのである。

おそらく自分の乳首をクーピーか何かで、絵に描いてくれたのだろう。
わざわざ「一枚に綴った」というからには、そのクーピーか何かで描いた乳首絵を背景に、俺への溢れる思いを綴ってくれたに違いない。

その乳首背景絵は自分で鏡に写しながら、クーピーか何かで一生懸命描いてくれたのだろうか? 
だってそうでしょ? もし自分に置き換えて考えたら、ソラで乳首の絵なんか描けないし。
自分の乳首の写真だって普通はもってないし。

彼女は何を考え、何を思いながら、自分の乳首の絵をクーピーで画用紙にしたためたのだろうか。
果たして何色を選んだのだろうか。

そう。クーピーはそこまで色数も多くない。きっと逡巡したに違いない。

そんな思いを馳せつつURLをクリックしそうになった時、ふと見るとそのメールには【写メ有り】とも書いてあった。

…え?

写メ?

乳首の絵+ポエム+何らかの写メ?

え?

急に冷めた。そんなのいらないよ。蛇足だ。バカ。
危うく騙されるところだった。

んで蛇足ついでに言うと、この話をしたら、あんまり面白さを分かって貰えなかった。

話すタイミングが悪かったのです。
そう思いたいです。



2012.1.17
いや久しぶりにサイトをやろうと思ったんですが、実は取り立てて訴えたい事もなく、何で始めてしまったんだろうと後悔しつつ、今こうして文章を書いてみているんですけど、と、ここまで書いてもう5分ぐらい止まってました。昔は不平や文句が次々に湧き上がってきて、勢いに任せてそれらを書き散らしてました。時にウソついたり、人をバカにしてみたり、毒づいたりもしたけど、たまに「死ね」とか言われるぐらいで大した問題はなかったです。今は怖いですね。色んなツールがあるけれど、どこかお互いがお互いの監視をしているような、そんな窮屈な感じを受けます。言いたいこ(中略)ポイズン。