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VT250が居なくなって・・・

 

VTを手放してからは暗い毎日だった。しばらくして中古バイクを探しに
行ったりもしたが、VT250Zの姿をついついさがしてしまう。

そんなある日、「新車を買えば?」と友人達が勧めるようになった。私はしばらく迷っていたが、単車が欲しい気持ちは募るばかり。ノンカウル派になっていた私は悩みに悩んだあげく、HORNETを買うことにしたのだった。4気筒のモーターみたいな音に違和感があったのだが。(現在はマフラーも替え、気に入っている。)

HAWKからお世話になっている「はやしサイクル」さんで購入を決めた。VTの赤が忘れられずHORNETのカラーも赤にした。

’97年6月20日。キャンディレッドのHORNETがやってきた。

新車・・・。私が新車に乗るとは以前は思えなかった。自営の我が家では私個人の所持金等では絶対買えなかったのだ。単車に理解ある父の援助があってこそである。

慣らし運転

 

翌日からHORNETの慣らし運転が始まった。琵琶湖沿いの「湖周道路」を毎晩走る。6000回転きっかりキープして往復50`の夜道を無心で走った。

2気筒に比べてエンストしやすいエンジンや、今までの感覚で握るとロックしそうなブレーキ、そして明るすぎるヘッドライト。古い単車しか知らない私には全て未体験のもの。「これが今の単車なんや・・・」感心するやら嬉しいやら悲しい?やら。とにかく慣らしを終えなければコイツの性能が分からない。

800qに及ぶ慣らしも終わり、やっとエンジンを回せる時が来た。スロットルを開けると気持ちよく加速!それでいて安定感があり「え?もうこんなに出てるの!?」と驚いた。コーナーは慣らし中はただ「タラタラ〜」と曲がるばかりだったが、初めてタイヤの安定感に気づき「あ いいかも知れん!?」と思い始めた。この単車なら好きになれるかも。ハンドルバーは私のライディングポジションに合わせて変更。TSR製のマフラー(これがとてもいい音がする!)を付け、ミラーは角形に替えてある。

 

メンテナンスフリー

 
この文章を書いているのが2005年10月だから、HORNETとは足かけ9年のつき合いである。

2010年12月現在、13年間乗っていることになる。サビもなく、冷却水も減っていない。バッテリーの交換は一度だけ。今の単車は本当に良くできている。タイヤをBATTLAX BT-014に変更したことと、プラグ交換以外にメンテナンスでの苦労がない。逆に言えば、HAWKやVT250Zの頃のような「まず乗れるようにする」過程が抜けている(?)のだ。普通は「手に入れた時」から乗れて当然なのだろうが、「手を入れて乗る」楽しさもあるんだな。と今更思う。

兎に角、トラブルもなくよく走ってくれる。この単車に足りないモノは私の技量だけじゃないのか?私にとって永く付き合わなければならない単車なのだ。こいつを解るために。

 

最後の単車

 
おそらく、HORNET250で私の中排気量のバイクライフは終わるだろう。友人達は大型二輪免許を取得し、私に勧めてくれたこともあったのだが、HORNETにこだわりたいと思う故、他の単車に乗る気がない。まだまだ乗りこなせないし仲良くなっていない。乗る回数が圧倒的に少ないのもあるし、変に考えながら走ったりするとすぐにスランプに陥る。もっと足にしなくてはイケナイ。体に感覚を覚えさせなければ大変危険な乗り物である。こんな状況でHORNETをうまく乗れるのだろうか?

ここに記したのを機会にもっとHORNETに乗ってやろうと思う。たかが250t、40馬力の単車ではあるが、私にはまだまだ使いこなせていないと思う。単車の楽しみ方は人それぞれ。私はいつかHORNETを自分の納得いくようになるまで乗りたい。そしてHORNETが動かなくなるか、私が音を上げるまで付き合うつもりだ。

追記:
2011年2月、バーディーと同時期に手放すことなった。
理由等はブログにて・・・。
本当にいい単車だった。いい人に乗ってもらいたい。

 
主要諸元
  
形式

HORNET MC31

全長・全幅・全高(o

2.045×0.740×1.055

ホイールベース/最低地上高 1.415/170
車輌重量(s) 166
エンジン形式・種類 MC14E(水冷・4サイクル・DOHC・4バルブ・4気筒)
総排気量(t) 249
内径・口径(o) 48.5×33.8
圧縮比 11.5
最高出力(ps/rpm) 40/13,000
最大トルク(kgm/rpm) 2.4/11,000
始動方式 セルフ式
点火装置形式 フル・トランジスタ式 バッテリ点火
潤滑方式 圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(g) 16
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機 常時噛合式6段リターン
タイヤ F/R 130/70ZR16・180/55ZR17
ブレーキ形式 F/R 油圧式ディスク・油圧式ディスク
懸架方式 F/R テレスコピック式スイング・アーム式

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