パラオの旅行記

パラオの旅行記(1998年)

3月12日〜17日でパラオに行って来ました。
12日の朝成田を出発し、グアム経由でパラオへ。

パラオ空港では、新婚のガイド松尾さんが迎えてくれました。
松尾さんは、2年前にパラオに行ったときにお世話になった人です。
再会の挨拶をし、その日はすぐにホテルに入りました。

次の日は8時15分にホテルでピックアップしてもらいサービスへ、
今回のサービスは前回同様NECO MARINE
といってパラオ王族時代の末裔が経営するサービスです。

パラオでは一番古く、ボート数も多く、1グループに1ボート。
ガイド以外に1人がアシストに付いてくれます。
今回はフィリピン人の松尾夫人が付いてくれました。
(実は夫人は日本人で、最初私たちも騙されていました。

機材を船に積込み、最初のポイントに向けて出発。



その前に、パラオのダイビングをするときに、絶対必要な、ダイビングパーミットについて説明します。

パラオで、ダイビングをする人は、
ダイビングパーミットを
払わないといけません。
パラオの自然保護使われるのですが、
持っていないと水上警察に罰せられる
こともあるので注意しましょう。
パーミットは、1日5ドルなのですが、
1ヶ月15ドルのものを買うと、
パラオの名所、ロックアイランドが
デザインされたカードをくれるので
自然保護と記念に、15ドルの方を買う
ダイバーが多いのです。
ダイビングパーミット


ロックアイランドパラオというとこの景色が、有名です。
ロックアイランドと呼ばれ、別名マッシュルームアイランドとも言うように石灰岩の島に、
樹々が生い繁り、その様子は、キノコのような不思議な光景を作り出しています。

パラオの海へ

ロックアイランドを抜け、高速ボートで50分、
シャークシティに着きました。
ブリーフィング後直ぐにエントリー。

ドロップオフ沿いに移動していくと、メジロサメが数頭お出迎え、
さすがパラオと思っていると、20頭余りのメジロサメが群れているではないですか、
更に行くとギンガメアジの大群に遭遇、ギンガメアジの下に1m近いロウニンアジが数匹と
圧倒されっぱなしのパラオの1ダイブ目でした。(カメもいたよ)

1ダイブを終わって、少し早いランチをとるため無人島に上陸。
ランチは日本食のお弁当でこれが結構おいしい。
青い空と海、そして真っ白い砂地を眺めながらしばしのんびりとした時間を過ごしました。

ランチを食べた無人島


2ダイブ目は、シアズコーナーヘ、
かなり透明度のいいドロップオフを緩い流れに乗ってドリフトして進むと、
カスミチョウチョウウオやカマス、ウメイロモドキ、フエヤッコと暖かい海の常連さんとしばしランデブー。

するとガイドが急に流れに反して凄い勢いで泳いで行くではないですか、
慌てて我々も続き、その指す先を見ると、なんと5メートル近いブルーマーリンこと、
カジキマグロが悠然と泳いでいるではないですか、
私も10年ダイビングをしていますが、まさか海の中でカジキに出会えるとは思いませんでした。
必死に追いかけるみんなをあざ笑うかのようにゆっくりとその姿を小さくしていきました。
ガッツポーズでガイドが戻ってくると、無意識にガッツポーズで答えていました。

3ダイブ目は、ウーロンチャネルアウトリーフからインリーフにつながる水路で、
無数のマダラタルミが悠然と泳ぐドロップオフの入り口から水路に入り、ゆっくりと、
時には早く流れるチャネル(水路)を水の流れに沿って、皆気ままに流されます。
時には早くなり時にゆっくりと、ただひたすら流されます。聞いていると何だと思うでしょうが、
やってみると、たまらなく楽しいのです。



キャベッチコーラルガーデンを抜け、メジロサメの昼寝を眺め、
ゴマモンの少し手荒な歓迎を受け、最後にたどり着いたのは、
真っ白なとても広い砂地でした。ダイビング初日から大物に会い、
感激の一日が終わりました。

一度ホテルに戻りシャワーを浴び、再び松尾夫妻と夫妻がよく行く地元のレストランに連れていってもらいました。
フィリピン人の経営するこの店は、日本食がおいしく、
松尾氏のわがままな注文に快く答えてくれるお店でした。
海辺のテラスで食べる食事は、とても懐かしい気がしました。


ペリリュー・コーナーへ

2日目は、パラオの南端にあるペリリュー島に行きました。
第二次世界大戦の時、激戦地となったこの島は、外洋に面しているため、
普段は流れが強く、海が安定しなければ、なかなか潜れない大物スポットです。

パラオの最南端のダイビングポイント。
ペリリュー島。
海の中は、抜群の透明度でした
ペリリュー島は、
今でも戦争の後が残っています。
砲台や日本軍の物が残っていました。


ペリリュー島は首都のコロールから高速ボートで70分と少し遠いですが、
めったに潜れない所という期待と流れの速さという不安でいっぱい。
ペリリューコーナーに着くと、海はとても静かで、海の青さと透明度は、
言葉にできないほどきれいで澄んでいました。
目の前にあるペリリュー島は、大きな砲台の跡があり、
今なお残る戦争の跡には、心が痛みました。

準備をし、いよいよダイビング開始。
澄んだ海になだらかに落ちるドロップオフ、思っていたほど流れもなく、
コーナーの少し手前から、南端に向かってドリフト開始。
魚の数はかなり多くさすがペリリューと思いました。
グレイリーフシャークの数も多く30匹以上はいたと思います。
コーナーの上では、カンムリブダイが群をつくっていました。

ランチはペリリュー島に上陸して食べ、2本目もペリリューコーナーに潜りました。
1.5m近くあるイソマグロやツムブリの群、クロヒラアジ、ヨコシマサワラ、ナポレオン、ロウニンアジと
普段なら主役級の魚達が、脇役のようになってしまうほどの海の蒼さに見とれていました。
水深20mまで太陽の光がしっかりと届き、普段なら色を失う魚達も、その輝き見せてくれました。

3本目は、ダイバーが潜ってみたいポイントの常に上位に入る憧れのブルーコーナーヘ、
海に入るとすぐにウメイロモドキとユメイロモドキのシャワーのようにふりそそぎ、
その中をブルーコーナーに向かって進むと、彼方にブラックフィンバラクーダの登場。
海に大きな壁ができたと思うほど無数のブラックフィンバラクーダが堂々とゆっくりと泳いでいました。

僕たちが寄っていくと、我々を囲むように輪を作り、
手を伸ばせばすぐ届くほどの距離まで近づいてきてくれました。
バラクーダに見とれていると、ガイドの松尾さんが、すぐ潜れとサインを出していました。
気づかないうちに、かなり浮上していたからです。

その先にあるブルーコーナーは、この時、間帯アップカレントが強く、
そのまま進むと浮上してしまうからです。慌てて潜行し、
コーナーの角に皆でつかまった時凄い流れが始まりました。

つかまりながら眺める景色は、まるで映画のスクリーンを見るかのように迫力がありました。
サメが流れに負けて流され、その中をロウニンアジが堂々と泳ぎ、
バラクーダが遠くになり近くになり、ナポレオンが一緒にその光景をしばし眺めていました。
帰路に就くボートでは、さすがに皆疲れたのか、それそれが、思い思いの場所で居眠りをしました。
さすがビックスポット3本は、疲れました。

コロールに戻り、夜は地元の人もよく通うロックアイランドカフェで、
巨大なピザを食べながら、今日のダイビングの話で盛り上がりました。

− ブルーマーリン(カジキマグロ) −

早いもので、今日がダイビング最終日。今日は、前回もお願いした。
水中ビデオカメラマンの陽気なアメリカ人、ケビン・ダビットソンが同行。
そして松尾氏の愛犬マロも乗船して、再びブルーコーナーへ

ブリーフィングは、松尾氏がその都度イラストを描いてくれ、力作のイラストを見ながら説明をしてくれます。
いつものようにイラストを書き始め、ブルーコーナーのイラストを書き終え、
そろそろ準備を始めようかなというときに、松尾氏は言いました。
『今日は最後なので、1本目はブルーコーナーをやめて博打をします。』と言うではないですか、
松尾氏曰く、今年5本カジキを見ていて(1本は我々と見た分です。)、
このゲロプスウォールで4回見ているそうです。
だからついている我々とカジキマグロを狙ってみたいとのこと。
ビデオもあると出ればラッキー。そうあることではないし、半信半疑で話を聞きました。
松尾さん曰く、ドロップオフから少し離れて泳ぎ、カジキが出たら、みんなで囲むと言うのです。
そんな馬鹿な事と思いつつ、話半分に聞いていました。

ダイビングを始めて、10分ほど過ぎたでしょうか、松尾さんとケビンが猛然と泳ぎ始めると、
その先にはなんとブルーマーリンことカジキが、それも3匹いや、4匹本当に出たではないですか。
カメラマンのケビンはまるでエンジンがついているかのような、早さで追いかけて行きました。
(後でケビンの撮ってくれたビデオを見たら7匹映っていました。)

しばらくカジキの姿を目で追い、再び泳ぎ始めコーナーに着くとそこにまたカジキがハッキリと3匹水面近くを、
ホバーリングしていました。更にはっきりとカジキの勇姿をみんなで眺めていました。
その時ふとガシキを囲むと言った松尾さんの話を余り信じなかったので、後ろめたく思いました。
パラオに来てまさか二回もカジキを見られるとは本当にラッキーです。
しかもビデオもあることは更にラッキーだと思います。

2本目は、当初の予定のブルーコーナーへ、昨日と違い流れもなく、
のんびりとブルーコーナーの魚達を眺めました。3本目はブルーホールからブルーコーナーへ、
水深5mのところに空いている大きな穴から入り、ゆっくりと潜行し水深25mへ、
水底から見上げる水面には大きな穴が3つ空いていて、空の蒼さが眩しかったです。

少しブルーホールを楽しみブルーコーナーへと移動しました。(普通はあまりしません。)
今回は、3回ブルーコーナーに潜りましたが、それぞれ違う景色を見せてくれました。
やぱりパラオはすごいですね。


今回は人なつっこいイルカにも会え、しばらく船のまわりでサーフィンをして遊んでくれました。
イルカを見るとやぱり盛り上がりますね。

無事パラオでのダイビングを終え、サービスに戻りました。その日の食事は、
沖縄出身の経営するドラゴン亭、沖縄料理を中心に、日本食、地元の料理と盛りだくさんでした。
栗原さんが、この日帰るので早めに切り上げ、空港へ見送りに行きました。
次の日は、島の中を観光し、夜にパラオ空港を飛び立ちました。
グアムでトランジットし、早朝便で成田に向け出発。無事日本に帰ってきました。