知財戦略について

 

2003年11月13日(木) 清宮寿朗


 すでにご存知かとは思いますが、今年の4月に知的財産基本法が施行され、それを受けて7月8日に「知的財産の創造、保護及び活用に関する推進計画」(PDFファイル)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/030708f.pdf


 が知財戦略本部で決定され公表されています。この推進計画の特に第3章から第5章を読みますと、かなり具体的で好感度の計画が盛り込まれています。

 しかし、問題はこれら推進計画では成果がでてくるまで時間がかかりすぎのように思われます。

 また、TLO改革の場合、具体策がはっきりしていません。知的財産権の評価方式についてもあいまいですし、著作権や種苗の知財流通促進計画や知財会計処理の方向性もみあたりません。

 さらには、知財契約実務(ライセンス実務、実施料・使用料の決定実務や評価実務等を含めて)の普及・啓蒙の方法や普及対象が限定的で効果に疑問のあるところがあります。

 TLOの役員(ほとんどが大学の現職の教員か引退教員)に対するライセンス契約実務や実施料等の実務、知財評価実務等の実務の普及・啓蒙は緊急課題で、これなくしてはTLOの活性化はありませんし、もっと総合的な推進計画が提案されてもよかったと思います。