国会承認後のイラク問題

 

2004年2月3日(火) 清宮寿朗




 自衛隊のイラク派遣承認については、衆議院で承認決議が行われましたが、まだ参議院での承認決議が残されています。つまり、国会としてはまだ承認を正式に決議し終わっていないわけですから、最後の最後まで、議論していただきたいと思います。

 仮に国会での承認決議が決まっても、次に

@自衛隊の撤退、撤収の時期や方法、撤収条件などに関する議論

A自衛隊の規模を現状維持するのか、あるいは増援部隊を計画するのか、活動内容を拡大するのかどうか、などのの問題

B自衛隊派遣とは別に、中長期的観点から、NGOや企業の活動支援も含めて、どのように具体的にイラク復興支援を展開してゆくべきか。

Cまた、国連やドイツ・フランス・ロシア・中国・カナダなど、まだ派兵していない主要国との連携体制構築に向けて、日本が独自に果たし得る役割は何か、

D戦後、あらたに築き上げられた新国際法秩序を維持するのか。それとも単独覇権主義、先制攻撃主義を新国際法秩序の基軸に変えてゆくのかどうか。

Eテロ、刑事犯罪、レジスタンス、ゲリラ、通常戦争の概念とその区別。戦力、交戦、武力行使などの概念の再検討、また、国際的正当防衛・緊急避難の判断基準(違法性阻却事由論)の明確化、

F今回の自衛隊派遣の合憲性と憲法改正問題。つまり、今回の自衛隊イラク派遣のパターンが合憲と解釈されるなら、憲法9条については改正する必要はないのではないか。9条を改正するとすれば、日本はこれから自衛隊に何をさせようというのか。

 これからイラク復興支援問題が本格的に議論されるべきだと考えています。