仁川 T邸 改修計画 ――――― リフォーム



仁川 T邸 改修計画


若い夫婦が中古住宅を購入し、当初はDIYで改造をしておられました。
自分で解体もし、ネットで取り寄せたドアをつけたりキッチンを作ろうとしたり、、、、
でも時間的なことなどから断念し、色々なリフォーム会社に見積をとられていました。
ところが出てくる金額はあまりにも高いばかりではなく、会社によって倍半分も違うものでした。
本当の「お金」がわからなくなったお施主様は我々に見積の依頼をされました。

他社のあまりにも差がある見積はどうなのか?自分達でDIYをして金額を下げられないか、、、、
そうした調整を経て、我々に設計を依頼していただきました。



設計の要望としてはLDK全体の提案をして欲しい、現在の急な階段を緩くすると共に、階段廻りの雰囲気を提案してもらいたい、そして家全体を白い扉の似合う家にして欲しい、、、、などでした。

そして、一番の問題は190センチ近くある御主人が頭を下げずに家の中を歩けるようすべてのドアの高さを2mにして欲しいとのことでした。

                





   提  案



建築家からの提案

ご主人の身長が190センチ近くあるとの事。
実際に我が家でその身長になるように20センチほどの台に乗って色々なところを歩いてみるとビックリしました。
ありとあらゆるドアが目線より下になり、部屋を通るたびに「よいしょ」と頭を下げなければなりません。
家に帰ってきて、洗面所で手を洗い、ダイニングテーブルに着くまでに頭を下げる回数は4回、、、頭を下げる苦痛以外に、ドアに来るたびに目の前に現れる壁にすごいストレスを感じました。

そのため、ダイニングとリビングの間の壁を取り払い、一部屋を大きくすると共に、天井を取り払い、既存の中で精一杯取れるだけの天井高を確保しました。

ただ単に機能的に天井を上げるだけではなく、既存の古い天井裏を逆に利用して、洋風のオシャレな雰囲気が出るよう、それでいて古さを感じさせないインテリアにしました。

その他、キッチンは充分な広さがあったため、大工さんに作ってもらい、タイルを貼って仕上げました。

トータルの金額を下げるために、いつものようにお施主さんによるDIYを取り入れました。
具体的には玄関の珪藻土塗りと1階・2階のペンキ塗り全てをDIYで行ないました。

また、ドアなどは在庫品を再塗装して使うことによってかなりのコストダウンをしました。











平成16年1月10日、工事は無事完了しました。










ご主人のDIYの痕跡が残る玄関
壁はDIYによる珪藻土塗り










ご主人のDIYの腰壁は残念ながらなくなりましたが、珪藻土が塗られ、
明るく良い雰囲気になっています。




暗かった廊下。
天井高さはそのままですが、扉や壁の色で雰囲気がガラリと変わりました。







急で暗かった階段の勾配を緩くしてつけ替えました。
右の壁を開けたことによって、2階から階段を
降りてくると見えるキッチンの風景は格別です。



ダイニングとリビングを仕切っていた壁を取り払いました。
壁はすべてDIYでペンキ塗りしています。






ダイニングから階段方向を見る。
やはり階段の壁を抜く事で大きく雰囲気が変わっています。



ダイニングからみたキッチン



大工さんに作ってもらったキッチン。
なんと30万で奥様憧れのタイル貼りのキッチンができました。
こちらも塗装などはDIYしています

















その他の写真



左:広くなったLDK 
右:作り付けのキッチン 




























【工事期間】

平成15年11月25日〜平成16年1月10日


施工:株式会社トミオ神戸建設






ご主人の身長ということから出てきたアイデア。
工事中、天井が無いときには大工さん達が
「このままではきれいに仕上がらないで」
と心配してくれました。
でも出来上がったら
「これは良いもんやナ〜」
と褒めてもらいました。

これはリフォームならではの楽しみですね。。。。




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uraoka Architectural Design Office




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