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◆ 切磋琢磨楼・定例会レポート ◆

■  勉強会的交流会 「切磋琢磨楼」  第9回定例会議事録 ■

●日 時:2003年6月28日(土)14:00〜17:00
●場 所:大阪・本町 三泉会議室
●テーマ:経営者にお話しを聴いてみるシリーズ その1
       「震災から立ち直った奇跡」 
●講 師:永吉一郎氏
       (株式会社神戸デジタル・ラボ代表取締役 神戸学院大学客員教授)
●参加者:8名
        SOHO、DJ、会社勤務、データバックアップ会社代表、
        行政書士、司法書士など(静岡・三島からの参加もありました)

●定例会概要:
軌道に乗りつつあった会社を突如、阪神・淡路大震災が襲った。
そのとき会社は?
当日の会社のお話しとともに、さらに、社長が驚いた瞬間とは?

震災後の記録まで、克明に記録に残したのは何故?
会社が復興で揺れ動く神戸の数ある企業の中で、
黒字経営を続けたその理由とは?

どの会社よりも先に復活を遂げた、会社の強みはなんだったのか?
その後も快進撃を続け、今も邁進する企業のトップの姿とは?

●定例会内容:
14:00〜
★切磋琢磨楼と浪花撫子についての説明
・顔の見える交流会を目指します。
・浪花撫子の商品モニター部門の法人化準備中。

★自己紹介&近況報告:
・データバックアップシステム。東海地震を想定し、完成。
 商工会にて、東京電力の停電時の講師。
・浜岡原発(中部電力)。東海地震の震源予測地、御前崎にある。
 現在、水漏れ事故処理中。
・ライブ三昧の日々。法善寺ツアーを企画しましょう。
・SOHO。CADトレースなどで、腱鞘炎?? 実は、洗濯機に問題あり。
・選挙活動と政治活動の差異。
 地方議員6〜7万人に直接働きかけて、変化したい議員のネットワークを構築。
 松下政経塾生の変容。初期のビジョンが伝わらなくなってきている。
・日常のぜいたくには、お金が回っている。
 たとえば、10万円のフェイシャル・クリームがよく売れている。自分へのご褒
美。
 化粧品業界は、不況に強い。
 そのための、ブランド確立・維持。出荷数・流通の調整の努力。
 と、中国での化粧品市場の活況。

15:10〜
★本日の講師、永吉一郎氏より

○会社プロフィール:
・オープンシステム開発がメイン
 ・PC
 ・インターネット(技術)
 ・WIN、UNIX(OS)
 ・JAVA
 ・・・などを、駆使。
・システム開発(役務)への注力の率は、95%
・96年当時(設立時) 売上700万円から、03年は売上8億円(利益率10
%)
・成長の背景は、旧来のIBM一極寡占から、
 81年IBM‐PCの発売(インテル、MSの参入)、またインターネットの誕生
・普及により、
 PCおよびその周辺機器、サービスの新しい市場が生まれたことから。
・さらに、ユビキタスへと。

○永吉氏プロフィール:
○震災当時の様子・会社はどうなっていたか?:
○何故、会社は復興できたのか?:
○震災を乗り越え、今後の展開は?:
・大学は、広島大学の水産学部。アユの成長過程の病理を研究。
・父上、新聞社勤務を経て、広告代理店を起業・経営も、
 これに反発、85年、京セラに入社。
・京セラにて、カメラの設計を担当。「サムライ」。
・その後、香港などの任地へ、海外要員となる。
・そのかたわら、バンドコンテストにはまる。
・新商品の開発時期(会社繁忙期)に、
 グァムでのバンドコンテストのグランプリ大会に出場。
・退職を考えたが、会社の指令で、東京・原宿の商品企画チームに異動。
 えらくなれるかも?と、期待。バリバリ仕事をしている感じに人格を変える。

・父上、死去。
・広告代理店の後継ぎとなることを周囲に決められ、急遽神戸に戻ることに。
・神戸に戻って愕然。PCが1台も、ナイ。写植機のみ。
・93年、PC導入。1台100万円のころ。ほとんどの社員に持たせることに。
 社員のPC能力のチェックのため、
 社員の自宅に置いたPCを電話回線にてつなぐ(当時では、ほんとに珍しい)。
・PC導入により、従来売上3億円から、6億円に。
・平均29歳の会社。方針に反対した社員や、年寄りは、クビに。

○95年1月、震災発生。
・竹中工務店の建設の「神戸新聞会館」6階に会社があった。
・会社におっとりがたなにて、向かう。
・新聞会館は、あった。しかし、新聞会館の「中」が破壊されていた。
・金融機関なども入っていたため、証券類がぐちゃぐちゃ。
・そのため、入館には、一筆必要となっていた。また、命の保障も無い旨。
・「もう、会社潰して、アルバイトだな〜」と思っていたとき、MOを数枚掘り当て
ることができた。
・仕掛かり、経理、営業データなど、会社の基幹データ。光明が差す。
・また、社員の自宅に置いてあるPCの会社データのことも思い出す。まだ、いけ
る。
・しかし、社員に招集をかけるが、みな、避難所生活に。

・震災後、すばやくマンションの一室に事務所を借りる。
・避難生活に退屈した社員たちが会社に復帰。
 データを持ち寄った結果、90%の回復ができた。
・大手の広告代理店は、神戸から支社を軒並み撤退。
・ある程度の規模では、永吉氏の広告代理店のみが、神戸にて営業していることに。
繁忙。
・たとえば、炊き出しの案内チラシなどの発注が大量に。

○ここで、新会社設立の転機となる。
・データバックアップの必要性の痛感。
 紙では乗り越えられなかったが、デジタルデータのコピー性の強みがあったからこ
そ。
・また、WIN95の発売における熱狂や、
 インターネットの日本でのアクセスポイントの開設から、PC業界そのものの転機
だと。
・そして、神戸の復興においては、大破したビルの再建に際して、
 インテリジェント・ビルが多数とのことから、ここにシステムを導入のニーズを拾
う。

・ちなみに、神戸で、求人をはじめてインターネットで行ったのでは。
 大手IT業界の神戸へのUターン人材をターゲットにするため。
 紙媒体の求人情報よりひっかかってくるのでは。これが、成功。
・これに併せて、モチベーションを得るため、給与体系も独自のものを創案。
 給与、社員でも社長でも平均的に。その代わり、平均値そのものを引き上げて行
く。

○今後の展開。
・給与体系の平均値の引き上げ。
・株主の意向の調整。
・新事業の展開。
 本来サービス業でありながら、ITやシステムの導入に疎い分野に。しかも、ニッ
チの分野に。

○Q&A
・静岡・三島にて、データバックアップ会社を創業。うまく行くでしょうか?
 →サービスとしての特化。
 →フルアウトソーシング。
 →会社の「資格」の取得。
 →日常のリスクの延長上として。
 →自治体の巻き込み方。

■  勉強会的交流会 「切磋琢磨楼」  第8回定例会議事録 ■

●日 時:2003年4月12日(土)14:00〜17:00
●場 所:大阪産業創造館 17F-Aルーム
●テーマ:『NPO法人設立・運営シリーズ その3
                  コミュニティビジネスとNPO法人の関係』
●企 画:切磋琢磨楼NPO法人設立・運営研究班
●講 師:光森史孝氏(ラジオ関西顧問・神戸新聞社元顧問)
●参加者:5名
  木製品雑貨製造販売、SOHO、DJ、行政書士、司法書士など

●定例会概要:
NPOシリーズ
→その1.基礎知識
→その2.運営・事業計画
・・・・に続いて、
今回は、神戸で開催されたのNPO・NGO広報コンテストの受賞団体
についてスポットをあてながら、これら受賞したNPO団体の動きなどについて、
講師の方にお話しを伺いました。

●定例会内容:
14:00〜
★切磋琢磨楼と浪花撫子についての説明

★自己紹介&近況報告:
・ソフトのバージョンアップが早くて、対応するのが大変。
・忘年会以来2回目の参加。
・季節ごとに入れ替え可能な木製品の表札を開発中。
・東京で5年間、交流会を主催している。2年目の課題。
・学校の危機管理について。

15:15〜
★本日の講師、光森史孝氏より自己紹介
・ラジオ関西顧問・神戸新聞社元顧問
・HYOGONコミュニケーション祭り2003実行委員長
・兵庫ニューメディア推進協議会 代表幹事
・阪神・淡路マルチメディア産業交流会 副会長
・神戸マルチメディア・インターネット協議会 顧問 

・・・インターネット以前の、マルチメディアやニューメディアという呼称のころか
ら、
神戸の情報化の中心に。

■.なぜ市民活動(あるいはコミュニティビジネス)が活発になったのか?
・もともとの市民活動の価値観が、
 1995年の阪神淡路大震災によって大きく変わった。
・自分達の手で何かをしないといけないと確信した。
 そこで・・・

1.十文字縛りをやめよう
 タテ→法律・条例・規則など
 ヨコ→横並び・慣習・風習など

2.△(三角形の組織)から、○(丸形社会への移行)へ
  △=トップダウン形式
   →昔の社会組織、昔のコンピューター
  ○=それぞれの能力で動く、お互いにコミュニケーションをとる
   →現在の相互連携の社会、インターネット

※キーワード:自律・分散。そして、協調へ。

・市民活動と行政が協働していく必要がある。
・今までは、ボランティアだったが、長続きさせるための仕組みが必要。
そこで・・・
⇒コミュニティビジネス(CB)
  元々はイギリスの失業対策のために生まれた。

■コミュニティビジネス(CB)離陸支援事業とは?

○具体的事例:
・マンション管理組合をサポートするビジネス
・在日外国人を学校に派遣して祖国のことをしゃべってもらう
・ヒノキの間伐材を仕入れ、シニアの集まりで犬小屋や
 家具・プランターなどを作成
・音楽会の開催・コーラスグループの指導
・身体障害者中心のレストラン
 などなど介護・福祉以外にも幅広く30から40団体を助成。
○震災復興基金よりお金を捻出。
○助成期間は2年。

◎サポートセンター(SC)設立
○CBのマネジメントをサポート。
○神戸と阪神間に2ヶ所。
○相談事業・セミナー開催。

◎広報コンテスト開催
○NPO法人や、CBを社会にPRするための事業。
○HYOGONコミュニケーション祭りを開催。
・作品200点、100団体、6部門。
・HPや、ビデオや、ラジオなどを媒介に。

■結論
◎「お祭りの復活」を図る。
  コミュニティの基点となるものを再構築。中心点。共同作業。
◎市民活動は、4つのセクター(官・産・学・民)が役割分担
  しながら協働しつつある。
◎今後の課題→官と民との関係(馴れ合いではなく、協働にて)。

そこで、コミュニティの再生・・・
◎具体例:
白川郷では萱葺きの時に、村の人々に手伝ってもらう
共同作業があった。
→神と祭が結びついて、コミュニティを形成している(バリ島など)。

◎現在、コミュニティが崩壊
→再生の方法=ネットデイ(縁日)という新しいお祭りを考えた。

学校の特別教室でしかインターネットができなかった。
しかし、
どこの教室からもインターネットに接続できるようにするため、
ある1日を決め、地域の人々が集まって、インターネット接続のための作業を行う。

→地域と学校のコミュニティを結ぶ。
 学校は子供達の様子をHPで公開。
 親もHPで子供の様子を見る。

16:10〜
★全員でディスカッション
・日米比較。
 →政府によるビジネスサポートが充実している。
 →米国には、国家戦略が存在している。
・市町村合併の是非。
 →行政の効率化。自治体の線引きの見直し。
 →1票の価値が下がる。コミュニティの崩壊が加速する。
・インタービジネスネットワーク(ibn)
 →協同組合形式、SOHOの人が多い
・SOHOのサポートセンターも設立
 →SOHOをまとめるコーディネーターが必要。
  プロジェクトを組んで、SOHOが専門的能力を発揮できる場を!
 →ただ、SOHOは、煩雑な人間関係を嫌った人たち?
 →「団塊の世代」のリタイアを支える仕組みの構築。
・農業からコミュニティが広がる
などなど。

■  勉強会的交流会 「切磋琢磨楼」  第7回定例会議事録 ■

●日 時:2003年2月22日(土)14:00〜17:00
●場 所:三泉会議室(大阪・本町)
●テーマ:『 NPO法人設立・運営シリーズ その2
               NPO法人の運営・マネジメント 』
       〜新開地まちづくりNPOを例に〜
●企 画:切磋琢磨楼NPO法人設立・運営研究班
●講 師:古田篤司氏(NPO法人 新開地まちづくりNPO 事務局長)
       http://www.shinkaichi.or.jp
●参加者:8名(うち初参加2名)
     SOHO、フリーライター、行政書士、司法書士、社会保険労務士、
     営業マン、薬剤師、FMラジオパーソナリティ他

●定例会概要:NPO法人は、いかに運営・マネジメント
       を行っているかについて、
           1..私とまちづくりとNPO法人の関係について
           2.NPO総論
           3.新開地まちづくりNPOについて
           4.NPO法人の運営と経営
           5.まとめ
          という流れにて、
          NPO法人を実際に運営している古田氏より発表。
          ・・・一般論よりも、
            新開地まちづくりNPOをメインケースとして。
           6.質疑応答
●定例会内容:
1..私とまちづくりとNPO法人の関係について
 ○大学時代の先進地探訪体験
  ・NPOって何ぞ?というときから、まちづくりに携わる。 
  ・「まちづくりをしたい」と考えたのは、大学生のころから。
  ・神戸・新開地は、たまたま。新開地とはもともと縁も所縁ゆかりもない。
  ・大学の教授のやっているまちづくりコンサルタントの手伝いにて、
   神戸へ。
  ・震災のころ、岩手県の3セクに。
   そこで、ミネラルウォーターを町が送ろうと。
   しかし、神戸の自治体からは受け取りを拒まれる。
  ・そこで、大学時代の調査で知り合った、
   新開地まちづくり協議会(商店街連合会)と連絡をとる。
  ・ここを受け手に、ミネラルウォーターを発送。この縁から、
   新開地におさまることに。
  ・もともとは、大阪・豊中の出身。
   モクチン住宅街(文化住宅の古いもの)のに住んでいた。  
  ・大学のレポートのために読んだ書籍の、モクチン住宅街の住民参加
   の再開発の記載にひかれる。
  ・惰性の就職よりは、住民参加のまちづくりこそ、民主主義だ!と。
  ・この書籍の教授のゼミへ。
  ・ゼミの現地取材で、全国のNPO先進地を回る。大学3回生の夏休み。
  ・とくに、住民主導のものに、興味。
   たとえば、湯布院(大分)。さびれていた町が復活していた。
  ・これに対して、行政主導には、疑問。
   たとえば、函館は、景観行政が進んでおり、
   ある雑誌では訪れたい町並no.1。
   しかし、行政主導は地域の住民には行なっていることが伝わりにくい。
  ・この体験から、まちづくりを仕事へと確信。
   行政主導でも、コンサルタント主導でもない、住民主導のまちづくり。
 ○わたしの目指している職業観
  ・思いが大切。住民が行う。行政の下請ではないないもの。
  ・本来の意味での「タウンマネジャー」の社会的認知を。
  ・商工会、診断士などは、行政などから依頼を受けて仕事をしているので、
   市民・地域に対して責任がない。
  ・また、町の中心部の再開発を、行政が主導するとどうにもならない。
2.NPO総論
 ○「NPO」とはなにものか
  ・定義について、
   広義(非営利の組織のすべて)と狭義(NPO法人のみ)とがある。
  ・規模の大小と、他益性(社会のため)・共益性(当事者同士のため)
   により、分類される。
  ・NPO法人は、中小規模にて、他益性が高い。 
  ・なお、現在、公益法人・NPO法人・中間法人制度の改革に対して、
   NPO法人界は猛反発。
  ・原則課税の上、公益性で税優遇措置がとられるが、
   行政がこれを決める可能性から。
 ○多様なNPOの活動分野
  ・多様性は容認すべき。国民が必要性を評価。
  ・福祉関連の活動が多い。アンペイドワーク(無報酬)となりやすい。
   なお、介護保険NPO法人にて、活動の結果として利益が出てしまい、
   税金を支払っているところもあります。
  ・ボランティアをNPO法人の差は、
   「規模」「継続性」「マネジメントの必要性」「組織化の有利不利」から。
3.新開地まちづくりNPOについて
 ○理念と設立の経緯・狙い
  ・震災の際の救援物資。行政のような公平・平等のサービスだけでは、
   公益的なサービスをまかなうことに限界がある。
  ・個人の思いに応え、きちんとしたサービスを届けられる仕組み作りが
   必要と気付く。
  ・新開地まちづくりNPOの設立は、会館を自己所有するため。
  ・そこで、人を雇うこととなった。古田氏が、そこへ。
  ・新開地のルーツ。歓楽街。映画・(大衆)芸術の中心地。表現の町。
  ・戦後、米軍キャンプとなる。三宮に中心地が移る。
  ・その後、日雇い労働者の町へ。しかし、神戸の庶民のふるさと。
  ・昭和50年代。まちづくりの流れができる。
   4つの商店会が集まり、1つの協議会(新開地まちづくり協議会)の
   発足へ。
  ・文化の町を目指す。
  ・震災の後、「舟券売り場の設置」のお話しが出る。
  ・この舟券売り場は、震災で大きな被害を受けた結果、設置が決まった。
  ・大規模施設が立地する際、「地域環境の維持への協力金」が
   支払われることが一般的。
  ・舟券売り場についてもこの協力金が支払われた。
  ・そこで、このお金で、町のために、
   ビル(会館)を買おうとなり、新開地まちづくりNPO設立へ。
  ・株式会社でなく、行政でなく、自分たちの地域コミュニティのために。
   これが、新開地まちづくりNPOの理念となる。
  ・震災後、新開地は、新たな定住者が多く住むようになっていた。
  ・防犯や、ゴミなど、地域コミュニティとして、相談の場を求めていた。
  ・役所の下請でなく、我流にて。
 ○事業展開
  ・新規開店の飲食店インキュベーション。
   →ステップアップショップ。空き店舗利用。飲食店誘致。1年間入居。
   →ボートピアのお客さんは相手にしない。
   →夜もにぎやかに。
   →物販関係の商店インキュベーション富山の「フリークポケット」を
     ヒントに。
  ・新開地ミュージックストリート(野外音楽祭)。→住民のみの運営にて。
  ・建築デザインコンペの事務局。→商店街のゲートなど。
  ・コミュニティ紙、発行。
  ・ホームページサイト、設置。
  ・新開地まちづくりNPO所有の会館の賃貸。
  ・神戸市との折衝・交渉。
  ・聚楽(しゅうらく)館の再建の協力。
   →おもちゃ箱をひっくり返したような。
 ○マネジメント
  ・理事会(商店会役員)が最終的な意思決定。
  ・専従のスタッフ(事務局長の古田氏)は
   マネジメント(資金調達なども)を行い、
   理事会に対して新規事業の提案などを行う。
  ・主婦や、大学生インターンシップが事務局をサポート。
  ・想いを集約して事業を行なうNPOは、コスト削減や合理化に基づく
   アウトソーシングを単純にすることが難しい。
  ・むしろ、住民に協力を求める。多様な専門家がいる。お金・知恵・力。
  ・この協力から、さらにまちづくりの担い手を生み出していく。
 ○今後の展開   
  ・狙い。町に住んでいる人ががんばり、変化を起こし、
   新しく町を訪れる人に対応していく。
   商店会の長老たちではできない。
  ・人が集まって、その人たちの主導で。
  ・「新開地ファン」を作っていく戦略。
  ・自立した経営体を目指す。補助金に頼らない。
  ・NPO法人自ら、戦略、マネジメント、資金調達。
4.NPO法人の運営と経営
 ○「錦の御旗」と定款
  ・はじめに、ビジョン・ミッションの明確化。
  ・運営しているうちに、自分で何をやっているのかわからなくなる。
  ・そんなときに、当初のビジョン・ミッションを思い出すために。
  ・新開地まちづくりNPOは、当初赤字でもいく、損をしてでもやっていく。
  ・それよりも、支援者を確保していく。物好きの集まりを目指す。
  ・会員、寄付者、ボランティア、社員、助成団体、企業、専門家
   という支援者をフルに活かす。
  ・「物好き」云々に古田氏の職業観がマッチ。
 ○意思決定(総会型と理事会型)
  ・規模、専門性。事業性、迅速性により、総会型と理事会型に分かれることに。
 ○多様な収入源の確保
  ・3つの財布。「会費・寄付金」「助成金・補助金」「事業収入」
  ・1つに偏るのでなく、多様性があったほうが良い。
   理想のバランスは、1/3ずつ。
  ・「会費・寄付金」は、資金調達として捉えると、なかなか集まらない。
   それよりも、参加の形態として、支援の一種として募る。
  ・「助成金・補助金」の調達は、競争。
   行政による「ひもつきの補助金」もある。この場合、競争はない。
   →箕面市にて、「市民活動支援条例」。補助金を、競争にて、公正に配分。
  ・「事業収入」は、NPO法人の本来の活動の収入(ミニコミ紙発行など)と、
   その他の収益事業の収入。
  ・収益事業は、やりすぎると、本来のミッションをいがめる可能性。
5.まとめ
 ○法人化のメリットとデメリット
  ・「メリット」。
   契約の主体となれる
   所有の主体となれる
   個人より信用がつくりやすい
   団体の資産を個人の資産と明確に分けられる
   従業員を雇いやすくなる  
   助成金・補助金などを受ける場合に信用がつくりやすい
   情報公開されるので、一般の人のアクセスがしやすくなる
   団体としての法的なルールを持って活動できる
  ・「デメリット」
   官公庁への届出や保険の支払いなどの管理に手間とコストがかかる
   課税対象としてきちんと捕捉される
   法人住民税がかかる
   情報公開などをきちんとしなければならない
   若干だが行政の監督を受ける
   残余財産が戻ってこない
   ルールに則った運営をしなければならない
 ○NPO法人の設立は、結局、何をしたいのかによる
  1.活動の目的は何か
  2.目的を達成するために、どのような活動をする必要があるのか
  3.法的な関係や信用の構築が必要になるが、法人格はそれに役立つか
  4.活動に対する事務局体制や資金は
  5.活動の永続性や、活動の代替わりの可能性は
  6.NPO法人制度を理解しているか
  7.法人化した後、運営できるか
 ○まとめ
  「NPOの活動は多様であるべきで、
   その良し悪しは市民の選択によって判断されるべき」
  「法人化すると事業の継続性という問題が生まれる。
   ボランティアグループか組織的活動(法人)かの選択は、
   ”事業化”という視点から判断できることもある。
   →無理に”事業をしなければ・・・”という十字架を背負うことはない」
  そして、「新開地にぜひ来てください」
6.質疑応答
 ?行政の事務を代替するような活動だと、助成金・補助金はおりやすいですか
  →行政の事業にはNPOが事業委託できるものもある。
  →しかし、NPOが行政の下請け化する傾向が今見られる。
  →例えば、行政事務の委託を受けることを目的としたNPOが
    行政主導で作られる例まで見られる。
  →危険な状況。そのNPO自体が本来やるべき事業を軌道に載せた上、
    必要があれば事業受託すべきだ。
 ?借金がかさんだときは
  →民間企業と同様に清算手続に。
 ?政治家とのつながりは
  →行政を動かすため、協力要請をすることがある。
 ?票集めに利用されませんか
  →NPO法人は、そもそも政治活動できない

 

■  勉強会的交流会 「切磋琢磨楼」  第6回定例会議事録 ■
●日 時:2002年11月30日(土)14:00〜17:00
●場 所:b‐platz(大阪産業創造館)
●テーマ:『 NPO法人設立シリーズ その1
          NPO法人設立・運営の基礎知識 』
●発 表:切磋琢磨楼NPO法人設立・運営研究班
●参加者:14名(うち初参加5名)
     IT関連講師、人材情報・紹介サービス会社勤務、SOHO、
     行政書士、司法書士、社会保険労務士、通販会社勤務、
     コンサルタント、大学院生、通訳他

●会の趣旨説明後、自己紹介・近況報告から抜粋
・通販のカタログ代(紙代)が高くなる
・お店を開店する場合、粉モノ(たこやきなど)は利益率が良い
・名古屋の交流会スタッフの方が初参加
・ノーベル賞を取られた方が作られた測定装置を研究に使っている
・有機農産物のNPO団体に関心がある
・産休中で来年仕事に復帰できるか不安
・どうやったらなれるのかわからない職業を学生達に知らせる機会があればいいと思う
・ボランティアで英語を教えたい
・サークル(交流会)を4〜5つ立ち上げている
・3人目の子供が産まれました
・小学校統廃合の問題
・リサイクル、エコロジーで木製雑貨製造をしている
・来年結婚、合同事務所独立、会社名検討中

●来年の定例会での希望テーマ
・独立されてる方のお話し
・どういう仕事をやってみたいかなどを聞いてみたい
・皆さんの仕事で、どうやってお金を儲けているのか?

※休憩中に本日欠席の方が、わざわざ差し入れを持ってきて下さいました。

●「NPO法人設立シリーズ その1」
 「NPO法人設立・運営の基礎知識」を茂木さんにお話しいただきました。

●(参考資料)名古屋のNPO法人のお話し
・名古屋の食品メーカーさんを中心に食文化伝承を目指すNPO法人を申請
・設立の経緯
・事業の設定は?
・いかに事業資金を集めるか?
・主婦層の会員を集める案もある(これについては、参加者より疑問が)

(1)NPO法人とは何か?
  ・NPOとNPO法人
   NPO=非営利組織=公益法人
   非営利組織に対して、公営(国・自治体)、営利(会社・企業)がある
   NPO(非営利組織)の中には、
   NPO法人、社団法人、財団法人、学校法人、宗教法人、
   そして、交流会などがある
   NPO法人とは、NPO法によって認証を受け、法人格を取得した団体をいう

  ・NGOとは?
   NGO=非政府組織
   NPOと同義。
   NPOの中でも、日本では、外交関係(海外援助など)を扱う組織を指す。

  ・公益法人とは?
   社会貢献を目的とする団体。
   主に、社団法人、財団法人を指す。

  ・そもそも、法人とは何か。
   法人に対して自然人(人間)。
   法人とは、人の集団などを法律上1人の人間と扱わうもの。

(2)NPO法人と会社法人の違いは? 
   利益分配があるかないかの違い

  ・営利と非営利
   営 利 ― 株式会社の場合、出資者(株主など)がいる 
          → この出資者に対して、余剰利益を配当(株式の配当金など)
   非営利 ― 出資者にお金は分配されない 
          → その代わり、社会貢献が行なわれる(回りまわって、出資者の利益に)
          (ただし、役員や従業員に対して、「給料」は支払われる)

  ・収益事業の取扱い
   非営利という意味は、上記であるので、
   収益事業(お金を稼ぐ)そのものはできる。
   なお、NPO法人の収益は、日本では年間100万円未満がほとんど。

  ・税法の取扱い
   NPO法人独自の(NPO法上の)事業については、免税。
   それ以外の収益事業は、会社と同様の法人税が課される。
   (社団法人などと、この点で異なる) 
   なお、NPO法人への寄付について財務省の認定を受けることができたら、
   NPO法人の財務は安定する?

●京バレー・片岡さんに、「京都のNPO法人」のお話し
 ・自転車タクシー → 東京・原宿にも進出
 ・NPO法人の特権 → 許認可などの新しい試みは行政の支援を受けやすい
 ・理事の人選も重要

(3)日米のNPO法人比較は?
   アメリカがよく引き合いに出されるが、ヨーロッパはそれ以上に盛ん。
   また、イタリアは教育関連発達している

  ・米国NPO法人の活動
   日本のように、行政の縦割りで、NPOを区別しないので、
   (社団法人、財団法人、学校法人、宗教法人など、官庁による)
   アメリカでは、たとえば大学もNPO法人となる
   (日本では、学校法人明治大学だが、
    アメリカでは、NPO法人ハーバード大学)
  
  ・会社・NPO法人の捉え方の違い
   アメリカの株式会社は2〜3年で株主に利益配当をしなければならないので、
   (でないと、アメリカの社長は株主により首を切られる)
   中長期的な研究開発部門はNPO法人化されることが多い
   (すぐには、利益とならないけれど、先々に、利益となる)

  ・寄付の税額控除制度の違い
   NPO法人への寄付をした企業などに対する税額控除は、
   アメリカは充実している
   しかし、日本は、NPO法人が、約9000団体近くあるが、
   この寄付の税額控除が財務省より認められているのは、9団体にすぎない。
   (ただし、日本のNPO法人は、そもそも事業計画もないところが多いので、
    果たして、寄付の税額控除に値するかは疑問)

●まとめ
□ボランティア=NPO法人ではない。また、NPO法人=善ではない。
□継続的な運営のためには、企業(起業)と同じく「工夫」が必要。
□企業以上に、「仕事に対するやる気」が必要となる。
 また、「人」そのものが「資源」となる。
□ただし、企業では採算の合わない事業も、
 消費者・生活者のニーズの多様化から、需要は発生している。


NPOに関心のある方が多く、熱心にメモを取ったり、
質問が飛び交ったりする姿が目立ちました。

今回は、「基礎知識」の提供で、「ディスカッション」が主体でした。
「疑問点」「問題点」を抽出しましたので、次回以降につなげていく予定です。


●今後の予定
□NPO法人を実際に立ち上げた方に、「事業計画の立て方」や
 「設立後の運営」などをお伺いしたり、
 専門的に「税務」、「人事・雇用」、「助成金・補助金」などから見た
 NPO法人についてのお話しをしていただく企画をしています。

□切磋琢磨楼分科会「浪花撫子」では企業ディスカッションが回数を重ね、
 実績を作っています。
 (NPO法人化計画もあり?!)

 

■  勉強会的交流会 「切磋琢磨楼」  第5回定例会議事録 ■
●日 時:2002年9月28日(土)14:00〜17:00
●場 所:b‐platz(大阪産業創造館)
●テーマ:「日常に活かせる話し方」
●講 師:フリーMC 植村 春香さん
     OL生活中、人間不信・ひきこもり生活を体験後、
     自力で「トラウマ」を脱出!
     その後、多くの人との出会いから思考回路、
     コミュニケーション能力に影響を受ける。
     言葉・体で覚えた、人とのコミュニケーションの重要性。
     日常の中で使える、コミュニケーションを実体験を交えながら
     お伝えします!
●参加者:12名(うち初参加5名)
     IT関連講師、弁理士、建築設計事務所勤務、デザイン会社勤務、
     人材情報・紹介サービス会社勤務、添乗員、SOHO、
     行政書士、司法書士他

●会の趣旨説明後、自己紹介・近況報告から抜粋
・堺・泉北に「ラーメン劇場」ができる。
・小型犬関連の商品デザインをしていて、マーケティングがしたい。
・父親が入院・手術を受けた。
・2ヶ月間で、10kg痩せた。
・担当していた住宅が竣工した。
・マイブームはタダで旅行すること。今年はロスとマカオにタダで行った。
・8月に引越しをして自宅兼特許事務所として使用。
・本日のテーマは講師業ともリンクしてる所が多いので楽しみ。
・社長さんからのオススメで今回社員さんが定例会に初参加。

●ブレインストーミング
 「法善寺横丁で3.3坪ほどのお店をするとしたら?」
お題として、
大阪・ミナミの法善寺横丁が旧中座の火災で被害を受けたが、
昭和30年代辺りの古き良き時代のお店の復旧を望む声が大きい。
そこで、
お店をするとしたら自分はどんなお店がしたいかを聞いてみた。

・駄菓子屋さん
・お酒をおけるようなお店
・ホストクラブ
・お年寄りの方でも食べやすいやわらかい料理を出すお店
・デザート系のお酒の店
・タイ料理
・写真館(お笑い系の)
・コーヒー専門店、ギョーザやおでんなどの単品モノ
・足つぼ・タイ式マッサージ
・占い
・カウンターにて1人すき焼き
・たこやき屋

大阪やその近郊に住んでいても法善寺横丁に行ったことがない人も
多かったので、イメージがしにくかったようです。

お題の出し方がいまいちだったかも・・・(スタッフ談)
しかし、
「場所柄、飲食店系が強いのでは?」
「客数が望めない以上、単価を上げられるもの。
あるいは、
仕入れがかからない、
また利益率の高いものを狙う」というような意見も出ました。

●「日常に活かせる話し方」
ラジオのコミュニティー放送局のDJをされている植村さんからの
日常・仕事などさまざまなシーンに応用できる話し方講座!

○ラジオにかかわるきっかけは?
当時、
付き合っていた男性がストーカーになってしまい、人と接するのが怖くなり、
ひきこもりになってしまう。
その後、
ヴォーカルスクールやMCスクールに通い、人前に出ることに慣れていった。
そんな中で、
仕事先の上司の紹介を受け、ラジオにたずさわることになる。

○ラジオ番組について
自分でタイトルから内容までの企画構成を考えた。
ラジオ番組の中に社会人インタビューコーナーがあり、
今までにインタビューをした人は120人を超える。

○レジュメにそって、DJチャレンジから学ぼう

<企画・構成>
・何を一番伝えたいかが重要となる。

では、その中身は・・・

<ネタ探し>
・何を話してみる?(曲選び→BGM効果)
・本屋・雑誌など日常のネタ探し→言葉の引き出し
・得意ネタをもつ
・そして、上記を組み合わせて広げてみよう

・・・知りたい人、伝えたい人のことを考える。

<相手にどう伝えるの?>
・何度も、何度も、話してみよう→短く・明瞭・ポイントをつく
・自分のテンションを変えてみよう→声(大きさ・高さ・太さ・スピード)の効果
・他の人の話し方も参考に聞いてみる

<気持ちよく聞いてもらえるには?>
・笑顔うまく作れていますか?→口角を上げて話す
・表情を豊かに話していますか?→表情が変わると声も変わる
・どれだけの幅の声を出せますか?
・話し疲れていませんか?
・基本の発声、呼吸法を使ってみましょう
→腹式呼吸(鼻から息をすって、口からはく。声を出した時、お腹が前に出る)

<まとめ>
・一番伝えたいポイントを決めましょう
・会話の組み合わせ上手になろう
・ビジネス計画書のように何度も話してみよう
・基本の発声、呼吸法を使ってみましょう
・すなわちは、自己表現能力を高めるということ

○ここで、参加者に前に出て発表してもらいました。
 聞き手から質問や聞いてみたいことをピックアップし、 
 発表者は『2ヶ月間で10kg痩せたこと』を伝える。
 ・・・家族にすら痩せたことを気付いてもらえなかったとのこと。

 いかに聞き手を納得させるように話しをするか?
 痩せたことを気づいてもらえないことをいかに伝えるか?

 発表者は、笑顔でハキハキと自分の体験談を話してくれて、
 聞き手にもよく伝わっていたと思います。

○さて、参加者からの質問・感想など・・・
・話しが次々につながっていくのはなぜ?
→ラジオのインタビューで次に何を聞こうかと考えていたら自然に。

・話すのに困った時、手をさしのべてくれる。

・自分が話しをしているのを後で聞くと、
 同じ言葉を何度も使っていて聞きずらかった。
→自分が話しているのを聞いて、よく使ってしまう言葉を意識することは大切。
 考えている間に使ういろんな言葉を持っておく。

・接続詞や語尾の言葉の使い方が勉強になった。

・調子のいい時はしゃべれるが、ダメな時はまったくダメ。
→好きな曲を聴いて歌を歌ったりして、テンションを上げたりする。
 立ってしゃべる。
 箇条書きのメモ(優先順位を決めておく)を見ながら、言葉をつなげる練習をし
た。

・知らない分野や興味のない話しを聞くときは?
→知らないと言って、質問する。
 疑問点を拾い出す。
 他の人から聞いたことをふってみる。

・言いたい事がありすぎて、テンションが上がってき、
 何が言いたいかわからなくなる。
→人の話しを聞く。
 経験を積む。

・聞き上手になるには?
→相手の話しに興味を持つ。
 肩書きのある人や慣れている相手にのまれないように。

・腹式呼吸のために日常生活で気をつけていることは?
→肩こりや姿勢。
 声を出す時に、手もつける。

・理想・目標とする人は?
→お金儲けだけを考えるのではなく、人生豊かに、幅を持っている人は魅力的。

・昔はどんな性格だったのですか?
→内弁慶。

○講師よりのまとめとしては・・・
 何を伝えたいかを自分自身明確にして、
 相手を説得できる、かつ相手に受け容れやすい工夫をするということ。
 そして、なによりも、
 なんどもの実践にて慣れていくということ。
 ・・・とのことです。

 

■ 勉強会的交流会「切磋琢磨楼」第4回定例会議事録 ■
●日 時:2002年7月27日(土)
            14:00〜17:00
       (前半:自己紹介とブレインストーミング、後半:SOHOにつき)
●場 所:b‐platz(大阪産業創造館)
●テーマ:「リストラに負けない女性の生き方」(女性起業家に学ぶ)
●講師:CAD SOHO ビーム屋 杉本 弥生さん
   普通のOLにピリオドを打ち、
   SOHOで生活してるビーム屋の杉本です。
    「SOHOって成り立つの?」「SOHOの実態は?」
    「SOHOの苦悩って?」などなど・・・
    女性独身世帯主SOHOモンの生き方なんかを皆さんに
    知っていただけたらと思います。
●参加者:13名(うち初参加5名)
     百貨店通販勤務、イラストレーター、IT関連講師、
     CAD・SOHO、建設会社勤務、ベンチャー会社勤務、
     化粧品会社勤務、行政書士、司法書士他
●代表・植村より、会の趣旨説明
  また、インタビュー形式・公開録音・ネット配信など、
  会の特化について。
●自己紹介・近況報告から抜粋
・関西での、藤井監督の映画「また、明日・関西バージョン」上映のお話し。
・浪花撫子での花火大会・鑑賞企画のお話し。
・交流会そのものに参加することが初めてで、これへの期待のお話し。
・ベンチャー会社就職の際のお話し。
・ビジネスにおいては、人の輪が大切とのお話し。
●ブレインストーミング「USJのリピータを確保するにはどうするか?」
お題として、
昨年はなばなしくオープンも、
今年、入場者数前年比(月毎)約15%減のUSJ。
リピーターがほとんどできていないというのが原因にあげられているが、
これに対して、妙案はあるまいか?、と。
なお、
あくまで、建設的な意見を出すこととのルール。
・子供の顧客を大切にする。バースデーカードなどを贈る。
 →子供が来れば、親も来る。
・コンテンツが(既存の)映画に限定されている。新作映画などで循環を。
・もっと安く!入場料だけでなく、会場内での料金も。
 →平日など、特定日について安くするとか。
 →なお、一度行った方で、タダでもまたは行きたくないという意見も。
・TDLと比較してしまう。狭い。立地が悪い。子供が喜べない。
 →子供が喜べるものを増やせないか?
 →ミッキーマウスを呼ぶのが早いとの意見も。
・カップルで行くと恋が実るとの、噂を流す。
 →ネットの掲示板への書込みとか。
・入場料をフリーに。その代わり、会場内では、お金を使ってもらえるように。
 →東京の遊園地・後楽園がそ〜いった方向との情報提供。
 →割引券等も。
・ターゲットを絞りこむ必要性。
 →子供をターゲットにするのならば、そのためにキャラクターを創る。
・子供ターゲットよりも、映画好きのためのテーマパークとする。
 →名画をコンテンツとして、お年寄りを呼び込む。
  ついでに、温泉もとの意見も。
・TDLのように、コンテンツが増殖(新味)していくようにすべきでは。
 →4〜5年のペースで。
・アメリカの雰囲気をもっと。
・TDLが女性的なのに対して、USJは男性的。
 →クリスマスに女性が、
  つきあっている男性と一緒に行きたくなるような雰囲気を。
 →広告代理店を替えるべき。
 →なお、PHSとケータイのように、
  USJがTDLと比較されられないよう(競合しないよう)に、
  特化が必要との意見も。
・土曜日の夜は、24時間営業にする。
また、
・遠方からの団体客がほとんどで、地元・大阪からの客はほとんどいないよう。
 →USJの運営が、「東京的」で、大阪(関西)人の気質に合わない。
 →料金を値切れるようにするとか。
 →あるいは、リピーターをあきらめて、
   地方からの新規の団体客を呼び続けるか。
・関西のファミリーランド(子供向け)はじゃかじゃか閉鎖している。
・中国での大規模テーマパークのオープンの危機感。
・大阪経済の地盤沈下。
まとめとして、
・『TDLからの特化。別次元化。』
・『ターゲットの選定(子供か、若者か、映画好きか)。』
・『地元・大阪の住民にもっと関心をもってもらえるように。』
●「リストラに負けない女性の生き方」インタビュー(録音、後日配信)
・・・今回講師:杉本さん登場の雑誌の紹介がありました。全部で9冊でした。
主なものとして、
・SOHOコンピューティング
リストラされてもSOHOだから、私は仕事ができた!新“仕事人”大集合
・日経ウーマン
「ネットのお仕事」って実際はどんなもの?
・アントレ
仕事が途切れない人はココが違う!SOHOフリーランス処世術
○SOHOって?
SOHO=Small Office Home Office
他にも個人事業主・フリーランス・在宅ワークなどと呼ばれているが、
まだ一般的な名称ではない。
定義は、あいまい。
○メインの業務内容は?
CAD=Computer Aided Design
昔はドラフターとペンで図面を引いていた。
主に断面図や天井図など建築図面をCADで描いている。
CADのトレースなら土木・機械・設備なんでも。
あとは、マンション販売用のカタログ作成。
今は50階建てマンションの平面詳細図や展開図を描く仕事中。
ただし、建築の専門知識を必要とする。
○SOHOの仕事の仕組み、流れって?
例:マンションパンフレットの場合
受注→電話
打合せ→図面&データ宅配便で着
作図→データを元に作図
納品→メール
修正→数回
最終会議→マンション建築現場にて
完成→請求書発行
入金
この間早くて3ヶ月〜4ヶ月
なお、実際にお客のところに出向くときもあるが、時間のロスが大きい。
トラブルとしては、
メールでのやりとりなので、
意思の疎通がうまくいかないときに起こる。入金の遅延など。
ただし、未払い金は、いままで全てぶんどってきたとのこと。
○SOHOをはじめたきっかけは?
はじめは、建設会社に就職。
 女性は、いつまで経っても、補助的立場。
転職。
 マルチメディアスクールにて、3DCGを。
 年俸制、しかし残業が山のように。
再転職。
 「1回やめるのはつらいけど。次はラク。」
 半面、「転職して、こんな早く辞めて、失格ではないか」とも。
 
 デザイン会社。1年半で解雇。
 年齢的に、再就職がきびしくなる。
 そこで・・・
 「会社は信用できない」「頼れない」
 「会社に就職してても、安定はない」
で、有休期間中に、独立準備。
失業保険期間中に、会社の同期から、1件目の仕事をGET。
 
 ただし・・・
 失業保険期間が経過するごとに、「やばいかも?」との不安。
 また・・・
 1件目にしても、トライアル(お試し仕事)。
 しかし・・・
 「やってやれないことはない!」と。 
○さて、参加者からの質問は・・・
・転職前からの心構え?
 →会社を使うだけ使おう。吸収してやろう。
・時間の使い方?自由に時間を使える?
 →はじめは、SOHOでも定時に時間を行うつもり。
  しかし、スタートが遅くなっていく。夕方ぐらいからとか。
 →ただし、ムダな時間を作らない。
  「やった分しか、お金にならない」
・営業は?
 →ネットやメールで。
 →実績や実務経験がものを言う。
 →女としてなめられることはある。でも、活かせるところは活かす。
・将来のビジョンは?
 →体力が要(徹夜仕事もあるし)。
 →先々を考えた仕事を考えている。
 →年をとってもやっていたい。のんびりとしたペースで、
  主張ができるようにしていきたい。
で、また、インタビューに戻りまして、
○実際、SOHOって食べていけるの?SOHOって成り立つの?
 
とにかく、メインのSOHOで「成り立たせる」しかない。
 →バイトや派遣など目先にとらわれず。
ただ・・・
同時に「やめたくなったら、やめたらええ、とも思う」
○SOHOのメリット・デメリットは?
メリット →自分の裁量で仕事ができ、やりがいが持てるところ。
       ただし、やり方、方法によるが。
デメリット→公私の区別がつかなくなるところ。
       1週間外出無しとか、徹夜が続くとか。
○講師から参加者の方に聞いてみたいことは?
転職した経験ありますか?
(一つの仕事を貫く派?いろんな仕事をやってみる派?)
・会社に残ります。
 →会社でいやなことはあるけど。
  人は人、自分は自分と、気付けたから。
 →部署の移転が定期的にあり、勉強ができるから。
 →会社が与える「保障」にひっぱられる。
・定時定刻の仕事への向き不向きによる。
・会社への「飽き」は3年周期で訪れる。
そのときにさらに背中を押すようなイヤなことがあると。
 →転職以前に会社がどんどん潰れていって転々と。
・転職しました。
 →小さな会社ですが、勢いがあるし、やりたいことができる。
 →自己責任。踏み倒されてばかり。眠れない。メシ食えない。
なお、SOHOですが、
参加者より「わたしの周囲では」との限定で、
「ほとんどがつぶれている」「ほとんどやりたいことがやれていない」
との意見も。
終りに講師から、
〇SOHOを長く続けるコツ
SOHOを始めるのは簡単だけど、続けるのはムズカシイ!
「SOHO開業は、一概にプラスとはいえない」
仕事には波がある(忙しい時とヒマな時)ので、
どんな時にでも「あせらず、休まず」その時々の状況を楽しむ
余裕を持ってたい。
・・・ということころで、参加者からの盛大な拍手があり、閉幕。

■□■ 切磋琢磨楼 第3回定例会議事録 ■□■
 ☆テーマ: ”貸さない、借りない、保証しない”
        〜金銭トラブル予防薬、あります!〜
 ☆講師:行政書士・司法書士の茂木正光さん
 ☆日時:2002年5月25日(土)14:00〜17:00
 ☆開催場所:大阪産業創造館
 ☆参加者:11名(内スタッフ3名)
 最初に、
 代表より、皆さんから頂いた会費の使い道の説明
 東京本部よりご挨拶
 スタッフより分科会の報告
 スタッフの挨拶へと続きました。
 続いて参加者の方々の自己紹介と近況報告。
 ・本部メンバーからの危機管理ビジネスについて。
  このあと、すぐに聞いた話がニュースで流れてビックリ!
 ・本部メンバーから、情報を使ったビジネスを構築中報告
 ・神戸の司法書士さんからは、クレサラ110番の相談日
  にも関わらず参加頂きました。すごい相談があるそうです。
 ・初参加の女性行政書士さんからは、もっと色々な方々と情報
  交換をしたいとのこと。
 ・社会保険労務士さんからは、身近に起こりうる金銭トラブルを
  勉強したいとのコメントが・・・
 ・中国ビジネスコンサルのお話。
 など、皆さんから自己紹介もかねお話頂きました。
 ■講義の内容
 契約とはそもそも何か?
 その中でも特に金銭の貸し借りにおいての契約書とは何か?
 契約書を書面で結ぶ理由、結ぶべき時、結んだらどうするか、結ん
 ではいけない時など様々なケースをインタビュー形式で答えていた
 だきました。
 植村さんのテンポ良い質問と茂木さんの軽快な話術で、予定してい
 た時間をあっという間に過ぎました。
 また、参加者からも逐次質問がなされ、そのままディスカッション
 が行われたりしました。
 *********************************
 レジュメと講義のポイント
 ”猫でも杓子でもシリーズ 第3弾”
 ”貸さない、借りない、保証しない”
  〜金銭トラブル予防薬、あります!〜
 ”金銭消費貸借契約書”のサンプルが参加者に配布され、個人対個人、
 個人対企業の場合の、個人にとり労力的にも精神的にもかなりの負担
 となる「金銭トラブルの回避」という趣旨の説明の後、インタビュー
 となりました。
 1.金銭トラブルって、どんなん?
 トラブルは借り手と貸し手の両者だけにあるとは限らない。その保証人
 も巻き込まれることが多い。特に、初めから保証人の財産目的で保証を
 つけさせるトラブルが多いことに注意しましよう。
 2.契約ってなんぞ?債権?債務?
 契約を書面で交わすのは、後に【言った言わない】などのトラブルを避
 けるためなので、契約自体は口頭でも成立します。
 債権債務は、特定の人同士の約束事です。債権とは「特定の人(債務者)
 に特定の事をさせる権利」です。例えばある人が不動産屋と土地の売買
 契約を交わした場合、その土地代金を支払う義務を負う「債務者」であ
 ると同時に、不動産屋から土地の所有権を移転してもらう権利を有する
 「債権者」でもあるわけです。
 債権債務は、特定の人同士の約束事です。債権とは「特定の人(債務者)
 に特定の事をさせる権利」です。
 例えばある人が不動産屋と、「買いましょう」「売りましょう」と、
 土地の売買契約を交わした場合、その土地代金を支払う義務を負う「債
 務者」であると同時に、不動産屋から土地の所有権を移転してもらう権
 利を有する「債権者」でもあるわけです。
 3.金銭消費貸借ぅ〜?
 金銭消費貸借とは、ある人がある人から、「貸して下さい」「貸しま
 しょう」と、金銭を授受することにより、成立します。この場合、借り
 た人は、貸した人に返さなくてはなりませんし、貸した人は、借りた人
 に返してくださいと請求することができます。
 そして、この返してくださいとの請求は、法律上の請求となります。
 俗にいう【借用書】。両方とも効力は同じです。素人では分かりづらい
 内容ですが、サインする前に必ず目を通しましょう。どうしても不安な
 ら弁護士、司法書士、行政書士に聞くことが大切。
 借用書を交わす場合、以下の項目を確認する!
 (特に、金銭を貸すとき)
  1)【誰から誰にお金を貸した】という文言
   2)借りた金額
   3)借りた年月日
   4)借主・貸主の住所
   5)借主・貸主の住所
   6)借主・貸主の印
  ・・・認印でも、かまいません。
 4.利息?
 貸金業界は、出資法と利息制限法という二つの金利体系により営業して
 います。出資法はそれ以上の金利を取った場合に刑事罰を科せられる規
 制であり、年率29.2%と定められています。
 この利率は手数料など全ての支払いを含めた実質年率です。
 この出資法に違反すると、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、
 またはこれら両方の罰則を受けることになります。
 この他に「利息制限法」という法律があります。この法律に違反すると、
 刑事罰はありませんが、法律の上限を超えた利息支払い分は「無効」とい
 うことになり、支払ってしまった場合には、その部分は利息ではなく元本
 の返済に充当するとみなされます。
 金利の上限は、元本が10万円未満のときは年20%、10万円以上100万円
 未満のときは年18%、100万円以上のときは年15%となっています。
 特に、お金を借りるときには、この利率に注意してください。
 年利29%であれば、1年後返済として100万円を借りたとして、
 返済時は、129万円となっているということです。
 つまり、返済するための負担はかなりのものです。
  
 5.債権回収?
 ヒト対ヒトの信用をベースにした約束事なので、感情的な行動にすぐ移
 るのは良くありません。まず最初は電話やハガキといったところから初め、
 次に直接会って話しをする、それでもダメなら内容証明郵便と続き、最後
 の最後に訴訟の手続きを踏みます。
 しかし裁判に勝っても相手に資力がなければ支払ってもらえないので、や
 はり慎重に考えましょう。
 6.抵当権ってば?
 抵当権は、特定の債権を担保することを目的として土地や建物に設定され
 ます。例えば銀行から住宅資金を借りたりするときに用いられます。
 お金を返せなくなったときは、抵当権の設定された土地や建物は、
 裁判所の手続き(競売)を経て、取り上げられることになります。
 また、銀行は、この競売により、その代金を受けることで、貸した分の
 モト(現実にはそうならないことが多いですが)をとることとなります。
 ですので、借りた側としては、土地などをとられないために、
 がんばって返済しようとします。また、貸した側も、返済が滞っても、
 土地などの競売による代金を得られると期待しているわけです。
 ちなみに、これに対して、根抵当権は、
 一定の範囲に属する不特定の債権を極度額を限度として担保することを目的
 として設定します。
 7.保証??
 一般、保証というと、債務者(借りた人)が返せなくなったときに、
 はじめて、保証人が支払えばよいと考えがちですが(これは、通常保証と呼ば
 れます)、金銭消費貸借の実務においては、保証といえば、「連帯保証」のこ
 とを指します。
 連帯保証では、保証人となれば、債務者と同じ立場に立たされます。
 返済時期が来れば、連帯保証人は、債務者が支払えるかどうかにかかわらず、
 また債権者が債務者に請求したかどうかにかかわらず、
 債権者に返済をしなくてはならなくなります。
 保証人にはリスクしかなく、何もメリットがありません。保証はしないほ
 >うが絶対にいい。どうしてもの場合は、内容(債権、債務、保証の範囲な
 ど)を明確にし、書面化することです。
 *********************************
 参加者からは、
 □ 弁護士さん、司法書士さん、行政書士さんの使い分け
 □ 詐欺的な行為があった場合にも支払うのか
      ・・・などの質問がありました。
 ●講師からのまとめ
 ・金銭消費貸借の基礎的なことをお話ししましたが、
 専門用語も多く、やはりわかりづらい部分もあったかと思います。
 つまり、そのような専門知識の必要な行為は、慎重に行うべきではな
 いでしょうか?
 ・そして、貸金業者のように、そういった専門知識を武器にして商売
 をしている「プロ」に対して、専門知識を持たない「アマ」が、どう
 して対抗できるでしょうか?
 ・また、個人同士での金銭消費貸借も、後々当然、貸金の取り立てや、
 感情の対立が予想されるなど、「トラブルの素」としかなりません。
 なお、個人が借金をする場合の限度は、
 収入の10%以内、また年50万円以内とされているとのこと。
 
◇ 切磋琢磨楼第2回定例会レポート ◇
 
☆テーマ:猫でも杓子でもわかる決算書の読み方
☆講師:会計事務所勤務の陳立浩氏
☆日時:2002年2月10日(日)14:00〜17:00
☆開催場所:大阪産業創造館
☆参加者:14名(うちスタッフ+講師4名)

まずは、
初参加者の方もおられるので、切磋琢磨楼についての説明が
代表の植村よりありました。

次に、参加者の方々の自己紹介と近況報告。

・・・「交流会の定義と琢磨楼の方向性」「女性限的交流会の可能性」「事業の法人化のメリットデメリット」「京都の伝統産業とベンチャー」など。

講義内容は、
会計の予備知識が全くない方から少し分かる方までをターゲットに、
会計の初歩の初歩をわかりやすいテキストを元に講義していただきました。

今回は、決算書とはどんなものかというイメージをつかむ。
数字のトリックにだまされないで、数字を図式化してみるということが大事。

*********************************
テキスト概要
「決算書を作って読んでみよう」
●第一部 作ってみよう!
・決算書はなぜ必要か
・決算書
・決算書の基本形
・貸借対照表と損益計算書
・決算書の表示方法
・資金調達
・資金運用
・余剰資金の運用
・調達資金の運用損益
・設備投資
・設備購入
・減価償却費

●第二部 読んでみよう!
比較貸借対照表と比較損益計算書を分析
*********************************

講義の最後には、
理解度チェックとして、参加者を2班に分けての
グループディスカッションを行い、決算書の分析をしました。

参加者からは、
□ 本業の売上が毎年落ちているのに、
  経常利益が、出続けているのは、おかしい。
□ 手形の発行が著しい。
□ 短期的な借入れで事業を回転させているのでは?
□ 減価償却費を、操作しているのはないか?
・・・などの意見が出されました。

●専門家が見るポイントの一例を紹介
・その他流動資産は粉飾されやすい
・その他流動資産と投資等の金額が大きく、資本の額を上回っている
・割引手形と裏書手形の残高が大きい
・インスタントカバレッジ(営業利益が支払利息の何倍であるか)
 などなど

さて、本日のまとめとしまして、講師より、
自分が過去と比べて今年はどうだったかをみるのが決算書なので、
自分の経営状態の位置を知るために、きちんとした決算書を作りましょう!
・・・とのことでした。

参加者の方からシリーズ化のご要望も飛び出していましたので、
また、第二、第三と続けていけたらと企画中です。

 
◇ キックオフ・ミーティング(第1回定例会)のレポート ◇
 
テーマ 「社会保険労務士って、どんなお仕事? 〜年金、助成金のお話しetc.」 (社会保険労務士・植田健一氏に代表植村がインタビュー)
日 時 2001年10月27日(土) 14:00〜
開催場所 大阪産業創造館

内容は、
「そもそも、社会保険労務士って、どんなところを顧客として、
どんな内容の仕事をしているの?
それが、わたしとどういうつながりとなるの?」
そして、
「切磋琢磨楼って、何を目指して、どんなことをするの?」
・・・でした。

キックオフミーティングということもあり、
ちょい緊張の空気もありましたが、
なかなか、いろいろ意義のあるお話し合いができたのではないでしょうか?

ただ、「社会保険労務士についての初心者向けのお話し」でしたので、
総論的で、 やはり時間的にまとめ切れなかったかなぁ、と。

ですので、ご要望次第で、
「社会保険労務士 part2」、近日公開予定です。


さてさて、ミーティングですが・・・

参加者7名、講師+スタッフ4名の11名でした。
そして、キックオフということもあり、
代表・植村による「会の趣旨」の説明から・・・

■ 「切磋琢磨」し、成長する人たちの集まり。
■ 会自体も、切磋琢磨し、成長していくことを目指す。
■ 手法として、
   参加者多数による参加者相互の関係の希薄さに陥らないよう、
   「少人数」、「相互参加」、「継続性」を提示。

スタッフ・杉本さんより・・・

■ 完成された交流会の「入りにくさ」。
   ならば、自分で、「場所」を作ってみよう。

東京本部・茂木より

■ 東京本部の沿革・運営手法について。
   PR、ルール、落とし所のための「戦略」というキーワードについて。


次いで、
参加者全員による「自己紹介」というよりは「近況報告」・・・
(フリーディスカッション)

■ 中野さん >ビジネス以外の視点のための交流会参加。
            また、人材派遣業について
■ 嶋田さん >外資系生保業のお話し。顧客満足重視
■ 小林さん >洗剤のマーケティングあれこれ。
■ 塚本さん >転職のお話しあれこれ。また、不動産コンサル業について
■ 林さん  >開業のお話し。
        また、「IT」の定義について、ちょいディスカッション
■ 住吉さん >CAD人材についてあれこれ。

■ 東條さん >同業・社会保険労務士の話しに期待。


この後、「社会保険労務士のお仕事」についての
 ディスカッションに入りました。

発言者 : 植田さん
インタビュアー : 代表・植村
 ・・・当会では、発言者からより多くの情報を引き出し、
   参加者により多くの情報を伝えるために、
   ミーティングの運営手法として、インタビュー形式をとっています。

ディスカッションの大筋ですが・・・
「社会保険労務士」の職業としての定義付けについて、
随時質問に答えつつ、またディスカッションをまじえながら、
という流れでした。

具体的には、
まず、「職業」の定義付け・・・
「社会保険労務士」資格の沿革、
また、社会保険労務士の業務範囲。

社会保険労務士の業務範囲としては、
「労働保険」(労災保険、雇用保険)関係書類の作成、申請代理。
あるいは、「社会保険」(健康保険など)関係の書類作成、申請代理。
そして、
「労務管理」(人事制度、賃金制度、就業規則など)の
相談であるとの発表がありました。

つまりは、
企業における、
「経営者」と「従業員」の雇用における関係(調整)に、
法律的に関わるということです。

この点については、
社会保険労務士の「顧客」は「経営者」となるので、
本来従業員の保護を図るための労働法との兼ね合いについての、
ジレンマとのお話しもありました。

また、植田さんの現在の業務についてのお話しがありました。
たとえば、助成金をとっかかりにして、営業のお話し、など。


続いて、質疑応答として・・・(ディスカッション)

■ 社会保険労務士の「報酬」について

   報酬の基準は?
    ・・・社会保険労務士会に「報酬基準?」がありそれに基づく。
   まけてもらえる?
    ・・・お客様との関係次第の部分。
   報酬を納得してもらうには?
    ・・・信用関係に行きつくとしても。
    ・・・あくまで、情報そのものが売り物であるところの、つらさ。

   また、
   士業の報酬については、不透明ではとの意見もありました。

   ただ、社会保険労務士の側も、
   割りに合っているのか疑問を感じることがある、とのこと。 

■ 助成金を取得するための「コツ」について

   「コツ」は、ありますか?
    ・・・本来、法律の適用は画一的ではなくてはならないのですが、
      実際役所の担当者により解釈が違う場合があり、
      この「ノウハウ」の蓄積が、「コツ」といえるかもと。
   「コツ」を持っている社会保険労務士と、
   そうでない社会保険労務士とがいるわけですか?
    ・・・ノウハウの蓄積の度合いでそういうこともあり得ると。

   また、助成金など役所への申請について、
   電子化、IT化が進めば、
   そのような「ノウハウ」のいらないシステムとなるのではないかと?
   そして、そのようなシステムが構築された場合は、
   士業は、不要となるのではないか? との意見が出されました。


まとめとして、「社会保険労務士」の展望として・・・

ITによるシステム構築はいつか起こることであることを踏まえつつ、
単に、書類作成・申請代行にとどまらない、
「企業の労務管理のプロ」としての
コンサルティング(アウトソーシング、リスクマネジメント)が
一つの方向ではないかとの、まとめがありました。

また、植田さんより、
今回の講師の経験が、
「社会保険労務士」をもう一度振り返って考える
契機となったとのお話しがありました。                以上
 
 
 

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