BCの操作.2
2.排気の時の姿勢
 BC内の空気の流れを理解しよう
 BCの排気をするときは、必ず上体を起こし、インフレータホースが取り付けられている根元の部分に空気を集めてから排気ボタンを押します。この時に左方を上げ気味にしたりBCをゆすってみるのも効果的です。逆に頭が下がっている状態では、BC内の空気はお尻の方に溜まってしまって、排気ボタンを押してもホースからは空気が出て行ってくれません。
 ダイビング中は常にこの程度に上体を上げ気味にしたままの方が快適にダイビングが出来ることが多いです。
  
 
正しい排気の体勢 (上体を起こすこと
 常に上体を常起こしぎみにしておけば、BC内のエアーは排気バルブに集まりやすくなります。
空気がBCの上側に溜まった状態で排気ボタンを押せば、インフレータホースから空気が出て行ってくれます。ダイビング中は体を完全に水平にするのではなく、常にこのように上体を起こし気味にした方が、BC操作もしやすく、またナビゲーションをするために必要な視野も広くとれます。
 ダイビング後半やダイビング後にゲップが出たり、気持ちが悪くなったり頭痛がするという方は、常にこの様に上体を起こし気味にしておきましょう。上体を前に倒していると副鼻腔もつまり易くなり、ダイビング後半や、イクジット後に頭痛や吐き気の原因になります。


誤った排気の体勢
 上体をこの様に倒し気味にしていると、BC内の空気はお尻の方に溜まってしまい、排気ボタンを押しても排気されません。浮き気味になるとビギナーの方は、BCを操作せずにヘッドヘッドファーストになりやすい傾向があります。しかしこの体勢のまま排気ボタンを押しても、空気がBCの外に出て行ってくれません。自分の姿勢がいまどうなっているかを常に把握しておきましょう。

  またこの様な姿勢、あるいは完全に水平になって水中で泳いでいるビギナーダイバーもいます。ダイビングのイメージがそうなってしまっているのかもしれませんが、上体を常に起こしておかないと視野が狭くてナビゲーションはできません。またこの体勢では海底しか見えず、バディーの確認もできません。そして困ったことにエアーが胃袋に入りやすくなり、上体を起こしたときにゲップ、吐き気の原因になります。また副鼻腔や鼓膜に通じる耳管などを痛め、ダイビング後半やイクジット後にめまいや吐き気、頭痛の原因にもまります。