5.まずはセッティングをしよう
ウエットスーツを着てからセッティングしても、もちろん良いですがウエットスーツを着ていると動きにくいので、先に機材をセッティングしてしまう方が良いでしょう。タンクを置いたら、まずは(1)タンクにBCを取り付けて、次に(2)タンクにレギュレターを取り付けます。そして(3)中圧ホースをBCに接続したらできあがり。ついでにエアーチェックもしてしまおう。タンクによってウエイトも変わるからウエイトもしっかり準備しておきましょう。 |
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6.タンクを担いでバディーチェック
機材のセットができたらタンクを背負ってエントリー口まで移動です。
そしてエントリーする前にはバディーチェックを忘れずにね。
(1)バディー同士でお互いのオクトパスの位置は確認しておきましょう。
(2)エアーのチェックをしましょう。お互いにバルブは開けてあるでしょうか。
(3)水に入る前に曇り止め。
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7.エントリー
さてエントリーです。まずはコンパスのインデックスマークを合わせて、数字も念の為に覚えておきましょう(基本練習の「コンパスを使う」で詳しく触れています」)。エントリーで重要なのはサーフゾーンをすばやく抜けること。でも一番良いのは波に翻弄されない場所をさがしてエントリーすることなのです。江之浦、福浦にはスロープがあるのでスロープからエントリーしましょう。
エントリーする際にはどんなに波が弱くても、念には念を入れ、まず呼吸を確保するためにスノーケルかレギュレターは必ずくわえておきましょう。(写真は波のない場所を見つけてエントリーする聴覚障害者の女性ダイバー。本来海は全ての人に開かれているものだ。) |
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8.水面で好きな位置に移動して、休んでから潜行
深いところにいきなり潜降しようとすると、まだ慣れないうちは海底まで落下してしまうことがあります。そこではじめのうちは通常よりも浅いところで潜降をしてみましょう。潜降の際は「速やかに潜降する」のではなくて、たとえ水深が浅くても「できる限り静かに時間をかけて潜降」するようにしましょう。スノーケルからレギュレターにくわえかえるのも忘れずにね。そして潜降の前にはもう一度、ゲージを見ながらパージをしてみて針が微動だにしないことを確認しましょう・「実際の潜降」のところで詳しく説明しています。バディーと一緒に向かい合いながらゆっくりと潜降しましょうね。潜降したら方角を確認しましょう。
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9.最初はあまり移動しないで、静かに自然観察ダイビング
潜降が終わったらすぐには移動しないようにしましょう。潜ってすぐは、まだ陸上の感覚を引きずっていることが多いかと思います。意識してゆっくりと動くようにしましょう。
最初はあまり動き回らずに、戻れる範囲の地形から覚えるようにしましょう。
そして何度か同じところを潜っているうちに、だんだんと場所を覚えられるようになってくるでしょう。のんびりとダイビングを楽しんでくださいね。特定の魚を探す必要はありません。ひとつひとつの魚を、あたりまえにいる魚と思わないで意識して大事に観察するようにしてみましょう。またその魚がどんな場所を好んでいるか、いまは何の行動をしているのかを意識して観察してみましょう。
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10.ダイビング中に確認が必要なこと
ガイドダイビングでもセルフダイビングであっても、残圧、水深や体調は本来は自分で管理する項目。潜水計画通りダイビングを行われているか自分でチェックが必要です。エアーは意識して頻繁に確認しましょう。3連ゲージでしたらコンパスや水深を見る時にも確認するのが良いでしょう。残圧は40〜50気圧は残してダイビングが終えるようにしましょう。バディーと移動する際は、横に並んで一緒に移動しましょう。常にバディーの位置をお互い把握してダイビングをしましょうね。また自然のものに対するマナーを守るようにしましょうね。
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11.安全停止
浮上の前にはかならず、6m〜3mで少なくとも3分間の安全停止をするようにしましょう。と言っても、水中で中性浮力を取りながら安全停止をするのではなく、6m〜3mの水深のところまで戻ってきてから着底して安全停止をしてかまいません。ダイビングの終わりには必ず安全停止をする習慣を身に着けましょう。意外に安全停止水深のほうが魚影が濃かったりします。
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12.浮上
安全停止が終わりましたら、浮上前には必ず完全排気をしてから浮上をします。水深は6m〜3mになっているかと思いますが、できる限り浅い水深までゆっくり進んでから浮上したほうが浮上には安全です。ただしイクジット場所近くまで近づいてから浮上する場合は注意が必要です。エントリーしたときとは違って、もしかすると海況が変わってしまって、イクジット口が荒れているかもしれません。イクジット場所が安全かどうかを確認しましょう。またイクジット口にエントリーする人がいるとイクジットできません。あらかじめ少し手前で浮上しておいて、イクジット口に向かうことをアピールしておく方がスムーズに行くでしょう。
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13.イクジット
イクジットは、エントリーの時と同様に速やかに波打ち際を抜ける必要があります。完全にイクジットが完了するまではマスクはもちろんのこと、レギュあるいはスノーケルを口からはずしてはいけません。
ここで大切なのは陸だけを見るのではなくて、むしろ沖を見ることです。大きな波が来る前のタイミングにイクジットして立ち上がろうとすれば、すぐに倒されてしまいます。また波が来た直後は引き潮で近づけなくなります。波にのってイクジットするのが最も良いです。
イクジットに手間取ることも考えて余分にエアーを残しておくことは大切なことです。後からイクジットしてくる人も待っていますので、水からあがったところで一息つかず、そのまま速やかに先に進むことが大切です。
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14.機材をおろして休憩を
ダイビングコンピュータや、水中カメラなどは早めに真水で軽くすすいでおきましょう。残圧を確認したらタンクのバルブを閉めて、レギュのパージボタンを断続的に押して、レギュの中のエアーを抜いてしまいましょう。
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15.2本目のダイビングまでの間に
午前中に2本潜ってしまい、昼食は帰り際にどこかによって食べるというのがスマートなセルフダイビングスタイルです。また都心から近いところであれば、2本潜った後に休憩時間を2時間近くとって潜水記号を2段階下げてから3本目を潜ることも可能です。帰りに高所移動を伴う場合は、高所移動テーブルを引いて帰れる時間を確認しておく必要があります。
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16.ダイビング終了後に機材をあらう
機材洗い場では、泥を落とすのと塩が吹くのを予防する程度にサッと水洗いをして、細かく洗うのは帰ってからがよいでしょう。特に自宅でからあらうことがとても重要です。バスや電車で来られる方は、できる限り軽くしてから帰りたいものです。その場合は水洗い後に良く干さないとかなり重いです。
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17.体調のチェックとログ付け
ログは出来る限りダイビング終了後に速やかに行いましょう。
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