情報編

 

1 スキー滑降の適期

 プロモを山頂からスキー場まで滑ることができるのは7月〜9月、すなわち冬から早春にかけてである。今回は登山期間中の5日間晴天が続き、気温も−8℃までしか下がらなかったが、いつもこんな良い天気に恵まれるわけではない。僕が2000年9月にプロモ登山を試みたときには、初日は大雪で道路が閉鎖されスキー場にたどり着けなかった。2日目にバジェ・ネバドの隣のラ・パルバスキー場までなんとか車で登れたが、3〜4日目には再び吹雪となって40cmの新雪が積もり、結局はスキー場から1歩も出ないまま登山期間が終わってしまった。このときは標高3,000mほどのスキー場でも−10℃まで気温が下がったので、プロモのベースキャンプより高い所では−20℃くらいの寒さだったはずである。

 夏の登山シーズンである10月〜3月でも、標高4,300m以上には雪が残っているようだ。ただし、雪は硬くなるだろうし、時季によっては高さ1mほどの氷塔ペニテンテスが発達して滑れなくなるかもしれない。

 

2 装備

 衣類は−20℃〜−30℃の寒さと強風に耐えられるものにしなければならない。ザイルは緊急時以外には使う必要がない。白ガソリンやEPIと互換性のあるガスカートリッジはサンティアゴの金物屋などで買えるが、現地の旅行会社に購入を頼んでおく方が確実だろう。登山専用のフリーズドライ食品はチリでは手に入らないが、フリーズドライのインスタントピラフならサンティアゴのスーパーマーケットで買える。

 

3 ガイドブック・地図

 ガイドブックには次のものがある。

* Adventure handbook. Central Chile, Franz Schubert / Malte Sieber, Viachile Editores社, 2002年(著者のホームページhttp://www.trekkingchile.comから注文可能。)

* The Andes. A Guide for Climbers. 第2版, John Bigger, BigR Publishing(Andes)社, 1999年

 地図には次のものがあり、いずれもOmni Resources社のホームページhttp://www.omnimap.com/から注文できる。

* Chile hiking/topo maps. Central Andes & Cajon del Maipo, JLM Mapas社(25万分の1だが、ルートは単純なので十分役に立った。)

* IGN(国立地理研究所)の5万分の1と25万分の1の地形図(今回この地図は購入しなかったが、「The Andes. A Guide for Climbers.」によればプロモ登山用の5万分の1地形図は「3300-7000 Cord. de los Piuquenes」と「3315-7000 Rio Olivares」。)

 

4 旅行手配・登山ガイド

 登山ガイドなどチリ国内の旅行手配は、東京の(株)アドベンチャーガイズを通してサンティアゴの旅行会社AZIMUT360に依頼した。

* AZIMUT360

ホームページhttp://www.azimut.cl/ 電子メールazimut@terra.cl

電話 56(チリの国番号)-2-236-3880 ファックス56(チリの国番号)-2-235-3085

住所General Salvo # 159 , Providencia, Santiago, Chile

* (株)アドベンチャーガイズ

ホームページhttp://www.adventure-guides.co.jp/

電子メールinfo@adventure-guides.co.jp

電話03-5215-2155 ファックス03-3288-3211

住所:東京都千代田区飯田橋4-5-4 山和ビル3F

 

5 費用

* 成田〜サンティアゴ往復の航空運賃 25万円

* チリ国内の旅行手配(予備日も含めた7日間の登山ガイド、ハイヤー、ホテル) 31万円

 

チリ 冬のプロモ(5,424m)