装備

5月の晴れて風が弱い日なら、標高4,000 mでもTシャツで歩けるくらいである。もちろん、天候が悪いときや、もっと標高が高い所では話は別だろう。暑くてのどが渇くので、0.5リットルのテルモスは3時間で空になった。1リットルぐらいの大きなテルモスを持って行く方が良い。高原は家畜の糞だらけなので、沸かしていない水は飲まない方が安心だ。だから、湯を入れられない水筒は役に立たない。日焼け止めと帽子も必携である。

ポーターを雇ってキャンプをすれば、テントや調理用具・食器・食料は、現地の旅行会社が用意してくれる。シュラフを借りることも可能だ。テントの床には厚さ5 mmほどのマットを敷くので、草原で泊まるならエアマットは要らないし、シュラフも三季用で充分だ。今回、標高3,600 mの草原でキャンプした夜の気温は5℃だった。

雪のある所までキャンプを上げるなら、冬山用の幕営用具を日本から持って行く方が良いだろう。そのときに使う燃料としては、EPI型の空のガスカートリッジを持ち込めば、風来坊山荘の森田氏に頼んでガスを充填してもらうことができる。野菜やビスケットなど普通の食料はマナリで買えるが、フリーズドライ食品は手に入りそうもない。

エア・インディアで成田からデリーまで行くときには、手荷物が20 kgを少しでも超えると超過料金を取られるようだ。小さくて重い装備は、機内持込の荷物に入れる方が良い。

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インドヒマラヤ マナリ周辺での山スキーの記録

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