海外山スキーの計画
〇ニュージーランド フランツジョセフ氷河(Franz Josef Glacier)
時期:2020年8月〜10月
出国から帰国までの日数:最低12日間(できれば16日間)
フランツジョセフ氷河は、ニュージーランドの最高峰Aoraki/Mount Cook(3,724m)の山域から北西に流れ下る氷河です。その上部は隣のフォックス氷河とともに幅12km、長さ4kmの大雪原を形成し、ニュージーランド随一の山スキー適地となっています。
今回は、フランツジョセフ氷河ビレッジ(160m)〜Centennial Hut(2,400m、有料無人小屋)間の入山・下山にヘリコプターを使い、この小屋をベースに周辺の山を日帰りで滑ります。入山から下山までは6日間ですが、小屋は氷河の中にあって悪天候時の行動は難しいため、6日間のうち半分くらいは停滞することになるかもしれません。また、悪天候でヘリコプターが飛べないこともあるため、少なくとも下山予備日を3日間取っておく予定です。なお、登山ガイドは雇いません。
滑降ルートの候補は次のとおりです。いずれも、広い雪原をスキーで横断し、傾斜のきつくない氷河を登って滑るルートであり、登山ガイド無しで氷河の山を登る経験を積むのに適しています。
Graham Saddle(2,635m)〜Chamberlin Snowfieldの標高2,140m
Drummond Peak(2,514m)〜山頂から西に延びる尾根〜Geikie Snowfieldの標高2,060m
Drummond Peakの南東の2,383m峰〜Geikie Snowfieldの標高2,060m
Frenchay Col(2,685m)〜Davis Snowfieldの標高2,300m
West Hoe Pass(2,501m)〜Davis Snowfieldの標高2,300m
Mt Von Bulow(2,600m)〜Davis Snowfieldの標高2,300m
Newton Pass(2,492m)〜Davis Snowfieldの標高2,300m
St Mildred Peak(2,395m)〜Salisbury Snowfieldの標高2,160m
氷河を登るには、クレバスに落ちたメンバーの救助などのロープ操作技術が必要なので、事前に日本の山で練習したいと思います。
日程案(出国から帰国まで12日間の場合)
1日目:成田(NZ90便18:30発)〜
2日目:〜オークランド(08:05着/NZ531便10:00発)〜クライストチャーチ(11:25着)〜(レンタカーで休憩を含め8時間)〜フランツジョセフ氷河ビレッジ
3日目の午前:フランツジョセフ氷河ビレッジ(160m)〜(ヘリコプター)〜Centennial Hut(2,400m)
3日目の午後〜7日目:Centennial Hut(2,400m)をベースに日帰り山スキー
8日目:Centennial Hut(2,400m)〜(ヘリコプター)〜フランツジョセフ氷河ビレッジ(160m)
9日目〜11日目:下山予備日、およびフランツジョセフ氷河ビレッジからクライストチャーチまでの移動日。
12日目:クライストチャーチ(NZ516便05:50発)〜オークランド(07:10着/NZ99便08:45発)〜成田(16:50着)
(島津は他のメンバーより数日早くクライストチャーチに入り、食料・燃料などを調達しておく予定。)
ニュージーランドの5万分の1地形図閲覧サイト(ニュージーランド国土情報局。最初は日本地図が出てくるかもしれませんが、画面をドラッグすればニュージーランドへ移動できます。)
https://data.linz.govt.nz/layer/50767-nz-topo50-maps/
フランツジョセフ氷河の山スキーの記録
http://alpine.ugcs.caltech.edu/index.php?title=Franz_Josef_Glacier_Ski_Touring,_Southern_Alps
http://adventureconsultantsblog.com/glacier-ski-touring/
フランツジョセフ氷河の隣にある「フォックス氷河」「タスマン氷河とマーチソン氷河」の山スキーの記録(島津好男の海外山スキーのページ)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~shimazu/fox/index.htm
http://www5a.biglobe.ne.jp/~shimazu/tasman/index.htm
Centennial Hutの設備や料金
https://alpineclub.org.nz/product/centennial-hut/