国交職組の歴史  資料12

建職組結成大会 大会宣言
     流動する労働界の渦中にあって、我々は政治闘争至上主義を運動方針とする全建労を批判し、自由と人権を尊重する真の民主主義を基調とした組合員のための労働組合を発展的に解散し、ここに建設省職員組合を結成した。
 憲章、規約をはじめ今後一年間の運動方針等を決めるべく、終日に亘り熱心な討議が行われた。現在、我が国においては年々急激な物価上昇、減税の問題、大学紛争の問題、更に安保問題等、我々の生活を左右する切実な問題が数多く生じており、これらの情勢は誠に厳しいものがある。
 しかし、これらの諸問題の解決のためとはいえ、我々公務員は公務員労働者としての厳正中立な立法上の制約をうけているのであり、過激な政治闘争や違法行為などは組織維持の上でも厳に戒めねばならぬことである。
 我々に許された要求活動は国家公務員として自ずから限界があり、その自覚と良識ある態度をもって諸要求の解決を計らねばならない。
 我々建職組はこれらの諸問題を一日も早く解決するため組織の拡大強化を図り、組合員の生活の向上、職場の明朗化、諸権利の擁護のため益々団結を固め、勇気と信念をもってあらゆる障害、不当な干渉、妨害を排除し、建職組の限りない前進と発展を誓うことを宣言する。