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私たちは、いまここに、建設産業労働運動の官民の枠を乗り越えた統一の土台づくりを完成し、大きな一歩を踏み出した。
建設産業労働運動のこれまでの歴史は、企業間の過当競争・季節間の需要変動といった市場構造の課題および企業基盤の脆弱性や元請け下請けの重層性といった産業構造の課題をもつ建設産業の特殊な構造下における厳しい運動の歴史であった。
多くの先輩が粘り強く継続してきた建設労働運動は、企業別労働運動を基本にして、賃上げや安全衛生など労働諸条件改善に取り組み、着実に成果を挙げてきた。
しかし、未組織労働者の組織化の遅れや産別組織の分立という状況は、企業間格差や業種間格差を広げ、キツイ・キタナイ・キケンの3Kイメージの代表的産業として建設産業が挙げられる要因となっている。
建設産業に働く労働者の社会的・経済的地位の向上は、建設労働運動の統一・結集とそれを背景とした魅力ある産業づくりの政策提言・実効を必要としている。
また、私たちが働く建設産業は、企業数51万社、560万人の労働人口を抱え、国民生活や経済・社会活動の基盤づくりに貢献する基幹産業である。
私たちは、わが国の経済・社会環境が、高齢化・情報化(ソフト化)・国際化という変化の時代の中にあって、人間性豊かな社会を実現するため、建設労働運動を通じて果たさなければならない役割と責任が大きく重いことを知っている。
私たちは、建設労働運動の統一・結集に向け、大きく、強く、大胆に前進する決意をもって、建設連合の結成を宣言する。 |