国交職組の歴史  資料4

全建労東海・関東地本有志による意見書
  @労働組合の目的と任務 
 全建労は、階級的民主的組合をつくるということを基本として取り組んでいるが、我々はその内容に疑問がある。例えばテキストとされた日本共産党発行の「階級的民主的労働組合とは何か」をみれば「共産党だけが正しかったし、今でもこれからも正しい」という驚くべき独善的な文章である。
 厳密に理論的に追求すべき問題も・・・・反米闘争に傾斜し、実際に組合員の利益を どう守っていくかが欠けている。
A経済闘争を何故軽視するか
 多くの組合員は、疑いもなく人事院勧告がいつ出るか、いつ実施されるかに大きな期待をもっている。其れをぶら下がり闘争だとこき下ろしているだけでは問題の解決にはならない。全建労の中には賃金闘争や合理化闘争より基地闘争(政治闘争)の方がずっと質の高いものだという考え方がある。
B政党系列化の問題
 全建労はかねて、社会党と総評主流組合の関係を徹底的に批判してきた。全建労本部をはじめとし組織の機関が、今蛮勇を振るって病根を摘出しないとやがて致命傷となる。