国交職組の歴史  資料6

全建労関東地本川俣支部組合員の脱退声明
   川俣ダム工事事務所は、今年度をもって工事が完成し縮小される。従って、全建労川俣支部の動きとしても当然この問題が中心となることは意義はないが、その闘争はいたずらに官側への「いやがらせ」や組合至上主義を常套手段としており、これでは成果を期待することはできない。また、ダム工事現場という特殊性から生まれた川俣ムードが、若年層に一層歪んだ組合活動へ拍車をかけ、これらがもたらす結果は支部執行部独走の形となって、私たちには耳をかす機会すら薄らいでしまったように思われる。脱退については決して一時の感情や、勧誘や管理者への迎合でもない。少なくとも私たちの事務所のドアを足で蹴って入ったり、事務所長や上司を面前で罵倒したり、暴力団のような行為を平気でやる組合幹部の下では脱退という最後の方法を選ぶほかに道はなかった。私たちは組合を否定するものではないが、公務員として勤めている限りはその許される最大の範囲で活動しなければならないと考えたのだ。