Cuba Libre キューバ・リバー

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キューバの独立を後押ししたカクテル

一世紀前には最新の飲み物だったコーラ。自由の国アメリカを象徴していた。自由を求めて戦ったキューバ人とそれを助けたアメリカ人が共にグラスを上げ、"キューバ・リバー"と叫んだとき、さわやかなカクテルが生まれた。 

Rum Base  テイスト:中口

TPO:オール・デイ 製法:ビルド

レシピ

ラム(ライト)・・・45ml ライム・・・1/2個(または、ライム・ジュース・・・10ml コーラ・・・適量

@タンブラーにライムと氷を入れる。 Aホワイト・ラム注ぐ。 Bコーラで満たし、マドラーを添える。

ポイント

ライムは1/4個分をグラスの上で絞って皮ごとグラスの中に落とし、残りの1/4個をグラスの縁に飾り、飲む人の好みで酸味を調整してもらうようにする。

バリエーション

ラムの替わりにサザン・コンフォートというピーチ・フレーバーのリキュールを使うと"キューバ・リバー・シュプレーム(崇高な自由キューバ)"というカクテルになる。また、ウイスキーをコーラで割った"コークハイ"は昭和40年頃の日本で大人気だった。

ネーミング

キューバ・リブレとも呼ばれる。"Viva Cuba Libre!(自由なキューバ万歳!)"は、スペインからのキューバ独立運動の合言葉。しかし、このカクテルの創案者はアメリカ人。アメリカ・スペイン戦争(1898年)でハバナに上陸していた米軍少尉が、バーでラムを注文した。ふと見ると、向かいの席で同僚がコーラを飲んでいる。そのとき少尉は思いついた、彼はラムにコーラをミックスし、グラスを掲げてその同僚に「キューバ・リバー」と言ったという。

エピソード

アメリカ・スペイン戦争:スペインの植民地だったキューバは19世紀末、激烈な独立戦争を戦っていた。しかし、スペイン軍は強大で苦戦を強いられていた。そこに、キューバに経済的利害を持つアメリカが独立支援のため参戦。キューバとフィリピンで同時にスペイン軍に攻撃をかけた。これがアメリカ・スペイン(米西)戦争。1898年5月に始まり8月には終了した。一度は歓声を上げたキューバだが、実質的にはアメリカの保護国として事実上傘下に。これに反旗をひるがえしたのがカストロ率いる革命性府で、未だに両者は犬猿の仲。