花粉症の症状を緩和するレシピ

粉症は杉のほか、松、ブタクサ、ヨモギなどでも起きます。まずは良質のたんぱく質を中心にビタミン、ミネラルを摂って免疫力を高め、アレルギー症状を抑えるEPA(エイコサペンタエン酸)などを積極的に摂りましょう。肉・卵・乳製品は良質なたんぱく質ですが、摂り過ぎるとアレルギー体質になりやすいので留意を。また、植物油のリノール酸もアレルギー症状を高めると言われています。アレルギー体質の人は魚に含まれる魚油のほか、ごま油、オリーブ油がおすすめです。

さばのEPAと、たっぷり野菜のβ−カロチンで、症状を緩和する。

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さばのソテー野菜あんかけ

免疫力を高める良質のたんぱく質とEPAを含むさばを主材料にして、野菜たっぷりのおかずに。

作り方(4人分)

@にんじん1/2本は細切り、小1袋(150g)は根をつむ。Aみつ葉1束は4cm長さに切る。Bさば(2枚おろし)1尾分は半分に切り、皮側に幅1cmの切り込みを入れ、軽く塩・こしょうをしておく。CBのさばに小麦粉を薄くはたきつけ、ごま油大さじ1/2を熱してこんがりと焼き、皿にとる。D鍋に煮汁(だし汁2カップ、酒大さじ1、塩小さじ1/2、砂糖・しょうゆ各小さじ1)をひと煮立ちさせ、@を加えて2〜3分煮る。火が通ったらAを加え、片栗粉大さじ1と1/2を倍量の水で溶いて加えてとろみをつける。ECのさばに熱いDのあんをかける。

いわしつみれの和風ポトフ

いわしのEPAと野菜のβ−カロチン&ビタミンCなど注目栄養素がたっぷり摂れます。

作り方(4人分)

@いわし6尾は頭、内臓を除いて水洗いし、手開きにして中骨、尾、皮を除き、細かく刻む。A@に長ねぎのみじん切り10cm分、おろししょうが1片分をのせてたたき混ぜ、塩少々で調味する。B大根500gは厚さ1.5cmの半月切り、にんじん2本は大きめの乱切りにする。Cねぎ2本は長さ4cmのぶつ切り、せり1束は4cmに切る。D鍋に酒1/4カップ、湯4カップとBを入れ、煮立ったら中火で煮る。大根が柔らかくなったら強火に戻し、Aをスプーンですくいとって大きめのだんごにまとめ、落とし入れる。アクをとりながら4〜5分煮て火を通す。ECを加え、塩少々、しょうゆ小さじ1で味を調える。

注目の栄養素がギュッっと詰まった。

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α−リノレイン酸が豊富な、しそドレッシングで。

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はまちの中華風サラダ

はまちのEPAに、水菜&青じそのビタミンCをプラス。しそ油はα−リノレイン酸が豊富。

作り方(4人分)

@はまち(刺身用)500gは薄くそぎ切りにする。Aたまねぎ1/2固は縦の薄切り、水菜100gは長さ4cmに切り、青じそ10枚としょうが1片は薄切りにし、冷水に放ってパリッとさせて水けを切る。B@とAをドレッシング(しそ油大さじ1、酢大さじ2、塩小さじ1/3、こしょう少々)であえる。

花粉症に強くなる注目成分

たんぱく質:良質のたんぱく質は免疫力を高める。肉・卵・乳製品の摂りすぎはアレルギー体質につながるので、魚を中心に。

α−リノレイン酸:過剰な抗体反応を正常に戻す働きがある。青じそ、えごまなど。

β−カロテン:鼻や目などの粘膜を健康にする。にんじんなど緑黄色野菜に。

EPA:エイコサペンタエン酸。いわし、さば、あじなど青魚の脂肪に含まれ、アレルギー症状を抑える働きがある。

ビタミンC:抵抗力をつける。柑橘類や緑黄色野菜に。