Kir" キール

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キールに託されたブルゴーニュ、ディジョン市長の願い

フランスの名物市長が生み出した地元名産カクテル。白ワインは、ブルゴーニュ地方の名産、ブルゴーニュ・アリゴテを使いたい。アペリティフにふさわしく、さっぱりとした軽い口当たりで、辛口白ワインとクレーム・ど・カシスが上品な味を作り出している。 

Wine Base  テイスト:中口

TPO:プレ・ディナー 製法:ビルド

レシピ

白ワイン(辛口)・・・4/5 クレーム・ド・カシス・・・1/5

@材料をよく冷やしておく。 A材料をワイン・グラスまたはフルート型シャンパン・グラスに注ぐ。 B軽くステァする。 

バリエーション

白ワインのかわりにシャンパンを使うと"キール・ロワイヤル"に、クレーム・ド・カシスをクレーム・ド・フランボワーズにすると"キール・インペリアル"なる。

ポイント

国際バーテンダー協会(IBA)のオフシャル・レシピでは、シェークしたあと氷を入れないタンブラーに注ぎ、ソーダ水を満たす、となっている。日本ではスライス・レモンなどを飾ることもあるが、世界的にはデコレーションしないスタイルが一般的。

ネーミング

白ワインの味を生かすため、クレーム・ド・カシスを入れすぎないこと。また、材料だけでなくグラスも冷やしておくと美味しく仕上がる。

エピソード

キール氏は、第2次大戦後、20年以上にわたってディジョン市の市長とフランスの国会議員をつとめた人物で、89歳で5度目の市長に当選したとき、75歳の助役を「あいつは、年寄りすぎる」からという理由で次の助役候補からはずしてしまったという怪人物。食べること、飲むことが好きで92歳まで生きたという。