Manhattan マンハッタン

manhattan.jpg

カクテルの 女王

19世紀半ばから、世界中の人々に飲まれつづけてきた。世界の大都会マンハッタンの夜を演出する、パートナーとしてマティーニ同様、レシピは簡単だが、ドライかスイートか議論は絶えない。オーソドックスから辛口タイプ、最近人気のドライ・マンハッタンまで。また、ウイスキーの種類によっても、味わいが微妙に違う。

Whisky Base  テイスト:中口 

TPO:プレ・ディナー  製法:ステア

レシピ

ライ・ウイスキー・・・45ml スイート・ベルモット・・・15ml アンゴスチュラ・ビターズ・・・1dsh マラスキノ・チェリー・・・1個 レモン・ピール

@ライ・ウイスキー、スイート・ベルモット、アンゴスチュラ・ビターズをステアする。 Aカクテル・グラスに注ぐ。 Bマラスキーノ・チェリーをカクテル・ピンに刺して飾る。 Cレモン・ピールを振りかける。

バリエーション

ドライ・マンハッタン

ベースにスコッチ・ウイスキーを使うと"ロブ・ロイ"になる。スイート・ベルモットをドライ・ベルモットに変えたのが代表的なバリエーションで"ドライ・マンハッタン"(写真右)味わいにかなりの差がある。マンハッタンより辛口なのでチェリーをオリーブに変える。その中間、マンハッタンの辛口タイプにするなら、ウイスキーとスイート・ベルモットの割合を変える。ドライ・マンハッタンの場合も、ドライ・ベルモットの割合を変えるとよい。
manhattan2.jpg

ポイント

レモン・ピールを絞りかける処方は、日本だけのもの。スタンダードなマンハッタンの場合、最近の欧米のカクテル・ブックにこの処方はみられない。

ネーミング

いくつかの説がある。アメリカ生まれのチャーチルの母親がニューヨークのクラブ・マンハッタンでのパーティで作ったという説。メリーランド州のバーテンダーが傷ついたガンマンの気つけ用に作ったという説など。

エピソード

17世紀初頭、オランダ人はこの土地を買おうとし、インディアンの酋長に酒を飲ませて、泥酔状態のまま契約を済ませてしまった。酔いから醒めた酋長は、俺はマンハッタン(泥酔)だったからこの契約は無効だ、と訴えたが、オランダ人にはその意味が通ぜず、この土地の名を教えてくれたと勘違いされた。