余ったお餅でお雑煮・日本各地のお雑煮ベスト9 

だしのきいた汁で餅を煮る「お雑煮」だけど、具もだしも餅の形も、その土地に、その家で千差万別です。と、いうわけで各地のお雑煮ベスト9を集めてみました。

岩手イクラ雑煮

栃木鶏ねぎ雑煮

東京東京風雑煮

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大根、にんじん、ごぼうなどの野菜のほか、イクラやほやなどの三陸の海の幸がのった具たくさんが特徴。鶏のささ身、かまぼこ、みつ葉、焼いた角餅も入り、薄口しょうゆと酒で調味してます。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(河村房子さん)

東京風に昆布と削り節でとった、だし汁で鶏むね肉を煮て、薄口しょうゆと塩で味を調えます。焼いた角餅と椀に盛り、みつ葉としらねぎをたっぷりのせます。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(増井恵さん)

角餅とすまし汁が特徴の東京風。昆布と削り節のだし汁を煮立て、里いも、干ししいたけ、小松菜、鶏肉、かまぼこ、結び昆布を煮、しょうゆと塩少々で調味。香ばしく焼いた角餅と一緒に椀に盛って、ゆずを添えます。

(平田美佳さん)

福井かぶら雑煮

京都京都風雑煮

愛知鶏雑煮

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名産のかぶ(=株を上げる)だけで作る雑煮。珍しい赤味噌仕立てです。輪切りのかぶと丸餅を昆布の上に重ねて昆布のだし汁を注ぎ、赤味噌を加えて煮込みます。さっとゆでたかぶの葉と共に椀に盛りねゆずと削り節をのせます。

(長井佳代さん)

ゆでた丸餅と白味噌仕立てが特徴。だしは昆布のみでとり、精進仕立てにします。だし汁にやつがらし(=頭をとる)と、里いも(=子孫繁栄)、下ゆでしたかぶとにんじんを入れて煮、白味噌で調味。ゆでた丸餅と椀に盛りゆずを添えます。

(上野やすこさん)

徳川家康の出身地は小松菜と削り節だけといった質実さが基調。今は、鶏のだし汁をしょうゆと塩で調味し、鶏肉、大根、にんじん、小松菜(=名をあげる)焼かない角餅をひと煮して椀に盛り、削り節をかけます。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(岩本則子さん)

島根ぜんざい雑煮

長崎ぶり雑煮

香川あん餅雑煮

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ゆで小豆を甘く仕立てて、ゆでた丸餅を入れた小豆雑煮。小豆を破れないように柔らかく煮、砂糖で甘く味付けします。丸餅は柔らかくゆでて椀に入れ、大豆汁を注ぎます。小豆の上に好みで砂糖をかけて食べます。

(入野敦子さん)

外国との交流が盛んだった長崎は、卓袱料理の流れを汲んだ雑煮。鶏だんごと塩ぶりが入り、具は奇数です。焼いた丸餅と煮含めた鶏だんご、ぶり、しいたけ、高野豆腐、かまぼこ、竹の子と青菜を盛り、すまし汁をかけます。

(田中敦子さん)

小豆あんが入った丸餅を白味噌仕立てにした、ちょっと不思議な雑煮。削り節でとっただし汁に輪切りの大根にんじん、あん餅を入れて柔らかく煮、白味噌で味を調えます。青のりをふりかけて食べます。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(鳥塚沙季さん)

雑煮はおめでたい食べの「もち(=望)」を、神様に供えた後、各地の産物と一緒に煮る料理。室町時代、お祝い酒肴として作られた料理がルーツです。江戸の中期に正月のお祝いとして庶民の間に広がるにつれ、郷土色が生まれました。