「たそがれの海」

たそがれの海は母のやさしさ ばら色の愛をいっぱいたたえ

ほら 波がなつかしい子守唄を歌ってる

友よそのつかれた心を 柔らかな砂のしとねにそっと横たえ給え

清らかな潮騒で 巷の汚れをきれいさっぱり 洗いおとし

身を灼く懊脳は 海の底に投げこむのだ

ポツンと沖に浮かんでいるあの白帆が 君の孤独をわかってくれる

いま君が欲しいのは やさしい言葉だけではないのかい

やがてしめやかに 星が舞い降りて

君を心地よい揺りかごに誘うだろう

kaoru