カクテルに使うお酒
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ベースになる酒類
ワインには白、赤、ロゼ、以外にも種類がある。ベルモットは薬草エキスとブランデーを加えたもの。シェリーはブランデーを加えて熟成させたもの。マディラ・ワインはブランデーを加えて樽で約三ヶ月加熱してある。シャンパンも仲間のスパーリング・ワインは、瓶の中で中で二次発酵させて、炭酸ガスを瓶の中に閉じ込めたもの。ポート・ワインは赤ワインにブランデーを加えて、樽で熟成させたもの。カクテルには、普通のワインよりこのような特殊なワインを用いることが多い。 |
ベルモット @ノイリープラット・ドライ Aチンザノ・ロッソ "Bマルティニ・ロゼ シェリー Cティオペペ Dドンゾイロ・フィノ |
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ワインは、ブドウを発酵させて造る醸造酒です。カクテルにもよく使用され、特にシャンパンを使ったカクテルは、キール・ロワイヤルをはじめ、近年人気を集めています。ワインは次の4つに分類され、一般にいうワインとはスティルワインを指します。 スティルワイン=赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン スパークリングワイン(発泡性ワイン)=シャンパンなど フォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)=シェリーなど フレーバードワイン(風味づけワイン)=ベルモットなど スティルワインとシャンパン スティルワインには、赤、白、ロゼがある。これらの区別は製法からきている。ブドウの果皮や種をつけたまま発酵させたのが赤ワイン。果皮を取り除き果汁だけを発酵させたのが白ワイン。発酵の途中で果皮を取り除いたのがロゼワインになる。味の甘口、辛口の違いは、発酵過程の糖分の残しぐあいによる。スティル(still)とは、静かなという意味で、スパークリングに対して発砲がなく静かに見えることからの命名でしょう。 スパークリングワイン 炭酸ガスを含んだ発泡性のワインのことで、代表格がシャンパンです。ただし、シャンパンと名乗れるのは、フランスのシャンパーニュ地方でとれたブドウを用い、シャンパン方式で造られたものだけです。使用するブドウの品種も、3種類に限定されています。シャンパン以外の発泡性ワインは、国によって次のように呼ばれています。 フランス→ヴァンムスー イタリア→スプマンテ ドイツ→シャウムヴァイン スペイン→エスプモーソ これにも、イタリアのアスティスプマンテ、ドイツのゼクト、スペインのカヴァなどの銘品があります。またフランス、ドイツ、イタリアでは、弱発泡性のものを一般の発泡性ワインと区別して、次のように呼んでいます。 フランス=ヴァンペティアン イタリア=フリッツアンテ ドイツ=ペルルヴァイン シャンパンには、極辛口から極甘口まで種々のタイプがありそれぞれ下表のように表記されます。 シャンパンの味の表記
シェリー(スペイン) フォーティファイドワインは、ワインの発酵途中あるいは終わりにブランデーなどを加えて、アルコール度と甘味を高めたもので、酒精強化ワイン、アルコール強化ワインとも呼ばれます。代表格はスペインのシェリーで、世界中で食前酒やデザートワインとして親しまれています。ほかにも、ポルトガルのポルト(日本ではポートワインともいわれる)、イタリアのマルサラなどがフォーティファインドワインとしてよく知られている。シェリーには、甘口から辛口までいろいろあり、次の3タイプが代表です。 辛口=Fino(フィノ) 中口=Amontillado(アモンティヤード) 甘口=Oloroso(オロロソ) 日本で最もなじみの深いのが<ティオぺぺ>で、辛口シェリーの代表銘柄です。すっきりした辛口が特徴で、ティオペペとは(ぺぺおじさん)の意味です。<ドンゾイロ>もよく出回っていて、口あたりのよいのが特徴です。 ベルモット(イタリア) スティルワインに果実や果汁、薬草や香草、香辛料、ハチミツなどを加えて風味づけしたのがフレーバードワインで、アロマタイズド(混成)ワインともいわれます。その代表格がイタリア産のベルモット、スペイン産のサングリアなどです。ベルモットは、イタリアのトリノで最初に造られたフレーバードワインで、白、赤、ロゼ、ビアンコの4タイプがあります。白はドライ、赤とロゼ、ビアンコは甘口です。白ワイン(ロゼベルモットだけはロゼワイン)に数十種の果実や薬草、香辛料などを加えて造られますが、実際に使用する材料と分量によって味が異なり、各メーカーの秘となっています。イタリアとフランスが主産地で、ノイリーブラット社がフランス、チンザノとマルティニはイタリアの大手メーカーです。 |