大阪でうまれた女
ミナミの風俗嬢は想像以上の凄腕だった ユズコ(21才)」 (07/3号掲載)


         

 −大阪の女はセックスに貪欲だ− この仮説を実証すべく始まった当連載では、約3年半の間に26人の女たちを紹介してきたが、正直、これぞ“大阪一の究極のスケベ女”に出会った実感はない。
 考えるに、今までのような行き当たりばったり、出たとこ勝負では、シビれるようなドスケベには遭遇しないのではなかろうか。
 そこで、皆さんに宣言したい。今から1年間(隔月連載なので計6回)と期限を決め、「大阪で生まれた究極のスケベ」を探してみせる。男、河内の名に懸けてなんとしても!

 ところで、究極のスケベって一体どんな女だろう。思いつくままに挙げていくと、
・大勢の男とヤリまくっている
・四六時中、エッチなことばかり考えている
・見た目がエロい
・エッチの内容がエロい、エグい
・エロに対して積極的
・テクニックがすごい
・エロに対して自分なりのこだわりがある
・ド変態
 なかなかひと言で定義するのは難しいが、俺は、以下4つの項目をその基準としたい。
@芸術点:外観から男を惹きつけるエロさがある。毛穴からエロさが漂っている。
A実績:量、質ともに相当な経験を積んでいる。
B技術点:男を最高に気持ちよくさせるテクニック、興奮させるセックスができる
C独創性:得がたい経験をしている。他の女性にない独特の魅力がある。
 これらのいずれについても高いレベルにある女性こそ、究極のスケベだと言っていいのではないだろうか。
 では、さっそく女探しの行動に出るとしよう。当てはある。ミクシィだ。
 ご存じの方も多いだろうが、ミクシィでは、登録ユーザーを様々な条件、キーワードで検索できる。この機能を使い、現住所「大阪」、キーワードが「エロ」の「女性」で検索したところ……800人もいるやないか!
 中には「エロ目的お断り!」といったコメントが検索に引っかかったケースもあるが、丁寧に一人一人のプロフィールや日記をチェックしていけば、いるいる。
 自分のエロ画像を貼り付けているOL、赤裸々な性体験を日記で発表している主婦。そんなエロ全開の彼女らに、俺はメッセージを送りまくった。
<○○さん、こんばんは。 大阪在住、ライターの河内と申します。現在『裏モノJAPAN』という雑誌で『大阪で生まれたスケベ』っていう連載をしております。関西在住のスケベな女性を探し求めて、ご紹介するっていう企画なんですが、○○さんのような女性に是非登場していただければうれしいなぁと思い、失礼を承知でメッセージを送りました>
 その他、「変態」「スケベ」等他のキーワードでも検索、合計20名ほどのスケベ女にメッセージを出したところ、2日後、1件の返信があった。
<はじめまして、私で良ければよろしくお願い致します>
 これって出演OKってこと? 質問もまったくないままの、あまりにもあっけない了承の返事に、こちらが不安になるほどだ。
 改めて、彼女、ユズコさんのページを見て納得がいった。メッセージを送った中でも、ひときわ強烈な女性である。まだ22才という若さにもかかわらず、乱交やSM、オナニーと強烈な性体験が喜々として日記に報告されている。
 これはかなりのスケベでしょう。というか、いきなり究極のスケベ女に出会えたかも!

 年の瀬も押し迫ったある日、ミナミでユズコと会った。彼女は約束の時間を少し過ぎて現れたのだが、遠くで見てもそうとわかるほどダイナマイトボディの持ち主である。とりあえず、喫茶店にでも入ろうか。
「いきなりあんなメッセージ送ってゴメンね。よくOKしてくれたよね」
「はい…まあ面白そうだったし…」
 少し無愛想な返事だが、話をしているうちにだんだんと人なつっこい笑顔に変わっていく。
 現在、ミナミのイメクラで働いてるという彼女のセックスライフは、それはもう壮絶なものだった。
 常時7、8人のセックスフレンドを抱え、毎日、毎日セックスに明け暮れる日々。普通のセックスでは飽きたらず、SMプレイや乱交、レズ…。若干ハタチ過ぎで、もうこれ以上やることがないんじゃないかと思うほどだ。
「ちなみに、初体験はいつ?」
「12才、小6のときです。相手は家庭教師やったんですけど、なんかワケわからんうちに犯されて。痛かったっていう思い出しかありません」
 中学時代はまったくセックスに縁がない3年間を過ごしたが、高校に入り、凄まじいセックスライフが幕を切る。きっかけは「いじめ」だった。
 クラスのみんなから理不尽ないじめを受け登校拒否になったユズコは、寂しさと時間を紛らわすために出会い系サイトにハマった。もともと断れない性格もあったのだろう。そこで出会った男たちが求めるまま、SM、露出プレイ、3P、アナル、スカトロと、様々な変態プレイを体験する。
「だっていろんなことできて面白くって仕方がなかったもん。頭の中そのことばっかりで、猿みたいにセックスしまくってた。最高で30人のセックスフレンドがいたこともあって、1日5人とかヤッてましたよ」
 まさに、セックス漬け。そのうち学校にまったく行かなくなった。
「担任に呼び出しくらって『なんで来ないんだ』って。『出会い系にはまってる』って答えたら『セックスしまくってるのか。じゃ、俺のもしゃぶれ』って」
 えっ、担任の先生とやったの?
「うん、美術準備室で。その先生は他にも生徒に手を出してて、あるときなんか、クラスメートの子を加えて3Pやったこともありますよ」
 関係は、その教師が女性問題でクビになるまで続いた。
 高校時代、遊びに遊んだ彼女が、最も興奮したのは“痴漢”だったという。朝の満員電車の中で触られたら、拒むことなくそのまま痴漢をセックスに誘うこともあった。
「電車の連結部分で露出プレイしたときは興奮したなぁ」
 その後、海外の大学へ留学→中退。帰国した後、趣味と実益を兼ねて風俗嬢の仕事に就いた。
「若いうちからそんないっぱい経験したらもうやることなくなるんと違う?」
「そうやね。今は量より質を重視するようになったわ。1日どう頑張っても3人が限界やもんね」
 もちろんこれは仕事で相手する男を除いた人数である。どこが量より質やねん!
「バイなので女のコと遊ぶのも楽しいし、本質的にはMなんで、縄目やアザをつけられるのは大好き。ゲロはくほどのイマラチオも興奮した。でも、究極は『頭でイク』セックスだと思うわ」
「なにそれ?」
「挿れなくっても言葉だけでイッたりだとか…」
 なるほど、行き着くところはそっちになるのね。
「だって、そうじゃないと獣姦とか死姦とか、そっちにいっちゃうとマズイっしょ」
「……」

 聞くだに、もの凄い女である。ちょっと引いてる自分がいるのも確かだ。
 さーどうする? この後、ユズコとホテルに行ってセックスするか? 俺じゃ役不足なんじゃないのか? 何よりユズコの大迫力ボディを俺一人じゃもてあましそうだ。……あ、いいこと思いついたぞ!
「さっき、女のコにもはまってるっていったけど、レズ友達っているの?」
「レズ、とくにネコのコは後々しつこくってめんどくさいから1回こっきりが多いねん。いつもレズ専用の出会い系で調達する」
「今からじゃ無理かな?」
「えっ、3Pするの? 結構バイのコも多いんでいけると思うよ」
 言うやいなや、ユズコは携帯を操作しレズサイトにアクセスした。手馴れたもんだ。
 待つこと30分。23才の女性からOKのレスがあった。ただし、バイトがあるのであまり時間がないこと、こちらがカップルなので少しお小遣いが欲しいとのことだ。まあエエやろ。
 1時間後、やってきたやってきたヒトミちゃんは、ユズコとは対照的で小柄で華奢な女性だった。ちょっとマナカナに似た、地味目でまじめそうな顔だち。贅沢は言えない。んじゃ3人でホテル行きましょうか。
 まずは3人で風呂に入り、2人に挟まれボディ洗い。前後からヌルヌルと攻められるだけで、ムスコはピンピン状態だ。
 風呂から上がり、3人でベッドに移動。と、ユズコが嬉しそうに言う。
「ヒトミちゃんってドMだよね」
「えっ、わかります?」
「私もMだからよくわかるわ」
 両方ともMということは、俺が二人を責めることになるのか?
「ううん、私、女のコ相手だとタチでSの方だから」
 ユズコがヒトミの後頭部に手を回し、グイッと引き寄せてキスを始めた。ここは、ひとまず2人のレズプレイの鑑賞をすることにしますか。
「あ、コレ、よかったら使って」
 持参してきた紐とバイブをユズコに渡すと、「やったー」と彼女。手馴れた手つきでヒトミを亀甲縛りにし、舌と両手で責め立てる。
「ほら、ここでしょ。このオメコの中の上っかわの所。ここが一番気持ちいいんだよねぇ」
「そう、ああっ、ああっ。気持ちいいです…」
 みるみる、愛液を溢れさせるヒトミ。いやー、勉強になります!
 ユスコはその後も舌と指、2種類のバイブをフルに使いヒトミを何度もイカせまくった。俺も口や指で参戦はしたものの、所詮お手伝い程度。それくらいユズコの責めっぷりは見事だった

「今度はこっち」
 ユズコがギンギンでガマン汁ヌルヌル状態の俺のペニスにむしゃぶりついてきた。
「私も欲しい」
 ヒトミも負けじとむしゃぶりついてくる。
 2人でペロペロと舐めているうち、ヒトミがサオ、ユズコがタマとアナルと、役割分担ができていた。これは痺れる! もうガマンできん!
 挿れようと思ったその瞬間、ヒトミが大声を上げた。
「あー!ヤバイ、遅刻する」
 バイトの時間らしい。これからってときに…。
 ヒトミが急いで部屋を出ていった後、ユズコがフェラで責めたててきた。これが最高だった。緩急、強弱を巧みにきかせ、まさに絶品。風俗嬢だとはいえ、なんでそんなにうまいの?
「だって私日本一海綿体が好きな女なんだもん」
 自分が舐めることによって、柔らかい海綿体がギンギンに固くなっていく。それがたまらない喜びなんだと彼女は言う。
 ことばどおり、ギンギンになったペニスを正常位でユズコに突き刺す。そのまま突いて突きまくって…。
「おおぉ、ああぁ、イクぅ」
 ユズコがイクのと同時に、俺も果てた。冬だというのに2人とも汗だくになっていた。
      ★
 ミクシィで見つけたドスケベ女、ユズコ。俺の採点は次の通りだ。
@芸術点:3
A実績:5(質、量ともに文句なし!)
B技術点:5(こんなフェラは未体験!)
C独創性:4(壮絶な高校時代、レズテク)
 スゴイ女であることは間違いないが、まだ上はいるはず。全てに満点が付けられる女と出会うまで、究極のスケベ探しの旅は続く。


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