ふたりのK(un lucky)
(注)この作品は「ふたりのK(lucky)」

をご覧になってからの方がグーです。

(注2)このSSは彼女(もしくは彼氏)がいる方がよむと、

   呪いのビデオの2384倍(当社比)の呪いを受ける可能性があります。

   その辺を注意してご覧になってください。

 

(注3)このSSは、

   二月十四日は『聖戦』だという〇っとマスクの考えに賛成だという

   人たち専用です。


 

 

 

二月十四日

 

 

私は久瀬。

容姿端麗、頭脳明晰で生徒会長をやっている。

かつ、資産家の御曹司・・・

本当ならチョコレートをもった生徒が列を成してもおかしくないのに・・・

 

そして、なにより!

わが心のアイドル(古い)倉田佐祐理さんを観察(ストーキング)していたら、

あの相沢とか言う奴に

「佐祐理の気持ちです」といってチョコを・・・

しかも、あの問題児(だけど美人)の川澄舞からも・・・

 

 

ぶちっ。

 

「相沢ァァァァァァ!!ブッコロォォォォォォス!!」

 

『その意気や、よし!!』

 

「だ、だれだ!」

 

バァン!

ドアが勢いよく開け放たれる。

「あ、あなたは・・・〇っとマスク!」

「少年よ、凄まじい〇っとのオーラだ。

どうだ、その力、復讐に使ってみないか?」

「復讐・・・?」

「そうだ。君も〇っとマスクになるのだ!」

「私が・・・〇っとマスク・・?」

「そう、『〇っとマスクZERO』だ!」

「〇っとマスクZERO・・・」

「そして、私の流派を受け継ぐのだ!」

「まさか・・・」

 

 

 

「流派、妄想腐敗は!!」

そう〇っとマスクが叫ぶと、私の口から自然と言葉が出てきた。

「正義の拳!!」

 

「押せば命の!!」

 

「泉わく!!」

 

 

 

「よし、合格だ!!早速、このマスクをつけるがいい!」

そう言って渡されたのは、彼と同型のマスクだった。

額に『ZERO』のロゴが入っている。

私は思わずそれを被った。

「ぐっ・・・ああっ・・・!!」

体中に力がみなぎる。これが、しっとの力・・・

「ふっ、似合ってるぞ」

〇っとマスクがニヒルに言う。

「ありがとうございます!!」

「よし、じゃあ早速行くぞ!」

「はいっ!」

 

 

 

(ここから祐一視点です)

「ほら、早いとこ行くぞ」

「祐一、本当に行くの?」

「無論だ」

俺と名雪は『やたら派手で休憩と宿泊の出来る施設』に向かうところだ。

ちなみに、帰りがけに舞と佐祐理さんからもチョコを貰ってホクホクだったりする。

 

「相沢ァァァァァッッッ!!!」

 

「な・・・」

校門に男が立っていた。

・・・マスクをかぶって。

 

間違いない。

こいつは変な奴だ。

「祐一、変な人だよ・・・」

「わかってる・・・」

その男は俺に用があるらしい。

「私の名は『〇ッとマスクZERO』!

相沢・・・貴様には死んでもらう!」

「ち、ちょっと待て!」

「問答無用!!」

そう言って襲い掛かってくる。

 

「しっとの炎が真っ赤に燃える!!

 お前を倒せと轟き叫ぶ!!

 喰らえ!!しぃぃぃっと・フィンガァァァァァ!!!」

 

「ならばこっちも!」

俺は一気に力をためる。

 

「幼なじみ最高オオオオオオオオオッッッッッ!!!!!」

 

ドシュウウウウウウウウッッッッ!!

俺は一気にオーラを放つ!

 

「漢の浪漫が真っ赤に萌える!!

 お前を倒せと轟き叫ぶ!!

喰らえ!!

O・R・Eフィンガアアアアアアアアッッッッッッッ!!」

 

 

 

説明しよう!!

O・R・Eとは『漢の浪漫エネルギー』の略称である。

〇〇属性の人間が『〇〇最高』と叫ぶことにより

そのエネルギーを物質化し、

それを相手に叩き込むことにより

敵を粉砕するという漢の必殺技である!

 

 

 

ズガアアアアアアアッッッッッ!!!!!

 

 

 

「ぐ・・・はッ・・・!」

倒れたのは奴の方だった。

「な・・・何故だ・・・」

「所詮しっとでは漢の浪漫には勝てない、そういうことだ」

「く・・・」

 

『それはどうかな?』

 

「誰だ!?」

『俺はここだぁっ!!』

学校の屋上を見ると、そこには誰かがいた。

しかし、こちらからは逆行でシルエットしか分からない。

「とうっ!」

奴が屋上から飛び降りた。

「祐一、あんな所から飛び降りたら・・・」

「・・・」

 

ズダァァァァァン!!!

 

奴は地面に着地した。

さっきの奴と同じように変なマスクを被っている。

「・・・」

立ち上がると無言で仁王立ちになった。

「・・・」

「・・・」

「・・・イタタタタタ、足折った!」

「なにぃぃぃぃぃぃっ!!?」

・・・間違いない。

こいつも変な奴だ。

「・・・というのはほんのおちゃっぴいだ。

 私は〇っとマスク1号。こやつの師匠だ。

さて・・・ZERO!!起きろ!」

「し、師匠・・・」

〇ッとマスクZEROが1号のところまで行くと、なにやらひそひそ話を始めた。

 

3分後・・・

 

「待たせたな!」

二人揃ってこちらを向く。

「先ほどはやられたが、今度はそうはいかんぞ!」

そう言って二人が構える。

 

「流派、妄想腐敗は!!」

 

「正義の拳!!」

 

「押せば命の!!」

 

「泉わく!!」

 

連中のどす黒いオーラがビンビン伝わってくる。

さっきとは桁違いだ。

このままでは奴らには勝てない・・・

ならば!!

「名雪!!」

「へ?」

「これをつけろ!!」

俺はそれを名雪に投げる。

「祐一・・・これ・・・」

「いいから早くっ!!」

「う、うん」

名雪が慌ててそれをつける。

 

・・・・・・

 

「祐一、つけたけど・・・」

俺は名雪のほうを見る。

「ぶはあっ」

は、鼻血が・・・

名雪がつけたもの、それは・・・

 

 

ネコミミ(&しっぽ)だった。

 

 

「祐一、これ動く・・・」

「ごふうっ」

こ、今度は吐血した・・・

名雪の言った通り、名雪の動きに合わせて耳と尻尾がぴょこぴょこと動く。

「・・・」

ぎゅっ。

俺は思わず名雪の尻尾を掴んだ。

「ひゃうぅん!?」

名雪は鼻にかかった嬌声をあげる。

「はうう・・・祐一ぃ・・・」

甘ったるい声が俺の脳髄を刺激する。

俺はそのまま名雪を・・・

・・・もとい。

 

「きたきたきたきたきたきたアッ!!!!」

俺の全身をかつてないパワーが包む。

 

「おおおおおおおおおおおおおおおっっっっっっっ!!!!!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・ 

俺のオーラに大気が震える。

 

「ネコミミ(&しっぽ)最高オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」

 

 

ズバシュウウウウウウウウウウウッッッッッッッ!!!!

 

さっきとは比べ物にならないパワーが駆け巡る!

 

「し、師匠!」

〇ッとマスクZEROが情けない声をあげる。

「何の、こっちは二人だ!行くぞ!!」

 

「「しっとの炎が真っ赤に燃える!!

 

お前を倒せと轟き叫ぶ!!

 

 ダブル!!

 

 しぃぃぃぃぃっと!!フィンガアアアアアアアア!!!!!」

 

「笑止!」

俺は体中のオーラを拳に集める。

 

「人の恋路の邪魔する奴は、

 馬に蹴られて死んじまえ!!

 喰らえ!!

愛と!浪漫と!!萌え萌えの!!!

 石破!!『激』萌え!!

 天驚けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!」

 

 

ドグァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!

 

 

 

俺の拳がしっとフィンガーをぶち抜く!

「な、なにぃ!?」

「そ、そんな馬鹿な!!ぐはあっ!!」

悪役のお約束の台詞を吐く二人。

 

 

 

 

 

「終わったな・・・」

むなしい戦いを終え、虚空を見つめる。

「祐一・・・」

後ろから名雪がやってくる。

「名雪・・・ぶはあっ!」

「祐一っ、血が・・・・!!」

・・・名雪はまだネコミミとしっぽをつけたままだった。

ちなみに血は名雪を見て出した鼻血だ。

「名雪、少し休ませてくれないか・・・?」

「・・・うん・・・」

 

「よっしゃああああああ!!

 じゃ、再び『やたら派手で休憩と宿泊の出来る施設』へGO!!」

俺は名雪を抱き上げる。

「え?」

「しかも、バレンタインデーは3000円引きでお得だ!」

「ち、ちょっと、祐一ぃ!」

俺の腕の中で名雪が暴れるたびに耳と尻尾がぴょこぴょこ動いて・・・

「・・・我慢できないかも・・・(^^;)」

「ええええええええええっっっ!?」

「名雪、学校でしちまうか?」

「駄目だよぉ、学校でそんな事しちゃ!」

「いや、そうしよう!むしろ、そうすべきだ!!(力説)」

「うー・・・」

 

 

 

というわけで、俺と名雪は学校に一泊した・・・

 

 

 

ちなみに、〇ッとマスクの方は・・・

 

 

 

「わ、わが〇っと団は永久に不滅です・・・・ぐふっ」

 

 

 

さらに、久瀬・・・

 

 

 

「アベックなんて大嫌いだ・・・ぐすっ」

 

 

 

・・・合掌。