いたづら秋子さん お寿司です
(注)このSSはF.coolさん原作の
「いたづら秋子さん」の外伝的なものとなっております。
故に原作よりパワー不足ですが、ご容赦ください。
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時刻は6時。
夕飯時にも関わらず、私は支度せずにぽーっとテレビを眺めています。
どうしてかというと、今日はお寿司の出前を頼んだからです。
昨日、名雪が
「そういえば、最近お寿司食べてないよね」
と言ったので、それならたまには、という事で、
私の知っているお寿司屋さんに出前を頼んだ、というわけです。
そして、ちょっとわくわくしています。
そう。
お寿司といえば、
おいなりさん
そして、おいなりさんといえば
祐一さんのおいなりさん
違います
お寿司といえば、「わさび」です。
これを使わない手はありません。
ここのお寿司屋さんは一人前ずつ分かれています。
だから、注文するときに、
一人前だけはわさびをたっぷり入れてもらったんです。
それを祐一さんが食べたら・・・
うふふ。
祐一さんの悶える姿が目に浮かびます。
いっそのこと私も祐一さんに悶えさせ
違います
・・・とにかく。
ピンポーン
あら、来たみたいですね。
それでは、作戦決行です!
「わっ、お寿司なんて久しぶりだよ」
「そういえば俺も最近食ってなかったな・・・」
「じゃあ、お茶を用意しますね」
出前の人からの話だと、
わさびがたっぷり入っているのは一番上ということなので、
それを祐一さんに渡します。
お茶を注ぎながらもついつい顔が緩んでしまいます。
「いただきます」
「いただきまーす」
「はい、いただきます」
とりあえずお茶を一口。
さて、何から食べましょうか。
祐一さんは玉子から食べ始めたので、わさびは入っていません。
私は・・・おいなりさんから。
甘い油揚げがなんともいえないんですよね。
はむっ♪
おいなりさんを頬張ると、何故か祐一さんが
「ぐはっ」
と言ってのた打ち回り始めました。
う〜ん、どうしてでしょう?
お茶を飲んで、口直しをしてから玉子です。
ほんのり甘くて、おいしいです。
また口直しにお茶を一口。
あら?
お茶ばかり飲んでいたらお茶がなくなってしまいました。
あとでまた入れないといけませんね。
あっ、祐一さんがトロを掴みました。
あの中にはわさびがたっぷり・・・
怪しまれると分かっているけど、
どうしても祐一さんの方に目がいってしまいます。
「?」
祐一さんは私の視線に気付いたのか、
少し不思議そうな顔をしていましたが、
やがてトロを口に運びました。
「・・・うん、美味い」
あら?
わさびがたくさん入っているはずなのに、どうしてでしょう?
祐一さんは辛いものが平気なんでしょうか?
不思議に思いながらも、私もトロを頂きます。
ぱくっ
「・・・・□?☆Σ●!!」
か
か
辛いですっ!
「お、お母さん、どうしたの?」
「あ、秋子さん?」
出前の人が間違えたみたいで、
わさびがたくさん入っているのは私のでしたっ!
お、お茶を・・・
って、さっき全部飲んでしまいました。
仕方ないので、祐一さんに貰いましょう。
「ゆ、祐一しゃん・・・」
「はい?」
「祐一さん・・・を、くださいっ!」
「へっ?」
ああん、誤解されるような言い方してしまいました。
舌が痺れて「お茶をください」といえませんでした。
でも祐一さんも欲し
違います
「お、お茶・・・ください・・・」
「は、はい」
祐一さんからお茶を受け取って、一気に飲み干します。
「あ、秋子さん、それはさっき入れたばっかり・・・」
「・・・っ!」
ひぃん
今度はすっごく熱いです
「ゆ、祐一さん、熱いですぅ・・・」
私が真っ赤な顔で祐一さんに訴えると、祐一さんは
「ごふっ」
と言って首の後ろをとんとん叩き始めました。
私のほうは、あまりに辛いのや熱いのを一度に体験したせいか、
ふっ
と意識が・・・
最後に聞こえたのは、
「祐一、どうして前かがみになってるの?」
「気にするな・・・」
まあ、祐一さんが私の台詞で興奮
違います・・・
ぱたっ
私の意識はそこまででした。
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えと・・・
こんなのしかできませんでした(汗