日常



 非日常だなんて、そんなものありゃしない。






「うーらーめーしーやー」
「帰れ」






 あるわきゃない。






「しくしく……」
「帰れ言ってんだろがタコ」
「私タコじゃないですぅ。ゆーれいですぅ」






 無いったらない。






「ハイハイ。とっとと帰ってママのおっぱいでもしゃぶってろ」
「ふえーん、はじめてあった人にそこまでの仕打ち……ひどすぎですぅ。人権侵害ですぅ!」
「オマエ人じゃないだろ?」






 無いとゆーのに。






「だいたいだな。俺は幽霊なんてばかばかしいのに付き合う暇は無いんだよ」
「ばかばかしくなんかありませんっ!」
「じゃあなんなんだ?」

「ファンタジィっぽいじゃないですかっ!!」
「死ね」

「私…また死ななきゃならないんですかぁ?」
「……言い方を変える。地獄に落ちろ」
「もっとひどいですぅ!!」






 だから無いんだってば。






「ほらほら。ねんどーりょくとか使えるんですよ私」
「あー、はいはい」
「こっち見てくださいぃ…くすん」
「グゥ」
「のび太君っぽく一瞬で寝ないでくださいぃ……」







 くー
「お〜き〜て〜く〜だ〜さ〜いぃ〜」




















「あーよく寝た。変な夢見たなぁ」
「あの……おはようございますぅ……」
「さって、学校行かないとなぁ」
「さらりと無視しないでくださいぃ……」




 今日も、なんも変わりも無い日常が始る。
「私のぉぉぉ………」
 非日常だなんて、起こりうるはずも無い。
「事ぉぉぉ……」
 だが、それでいい、それが一番だ。
「無視しないでぇぇぇ………」
 さぁ、学校へ行こう。
「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ………」



 立派なシャーマンになるために。
「シャーマンっ?!」


ちゃんちゃん