諸君、私は浪漫が好きだ
諸君、私は浪漫が好きだ
諸君、私は浪漫が大好きだ

メイドが好きだ
妹が好きだ
幼馴染が好きだ
巫女さんが好きだ
眼鏡っ娘が好きだ
ネコミミが好きだ
スクール水着が好きだ
はだかエプロンが好きだ
お嬢様が好きだ

教室で
体育倉庫で
洋館で
海で
プールで
自室で
公園で
駅で
神社で
山小屋で

この地上で行われるありとあらゆる浪漫行為が大好きだ



玄関に並んだメイドが「ご主人様」と呼ぶのが好きだ
館に他の人間が居なくなり二人っきりになったときなど心がおどる

妹の作る料理が私を撃破するのが好きだ
ただの目玉焼きのはずが炭化していたときなど胸が焼けるような気持ちだった

眼鏡っ娘が眼鏡をはずすのが好きだ
近眼でよく見えないのでふらふらしているうちに抱き付かれる様は感動を覚える

ブランド主義の似非萌え連中を秋葉原に吊るし上げていく様はたまらない
泣き叫ぶヲタたちが私の振り下ろした拳と共に金切り声を上げるハリセンにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ

哀れな常識人が雑多な知識で健気にも立ち上げってきたのを
完全武装の萌え理論がプライドごと木っ端微塵に粉砕した時など絶頂を覚える

葉鍵の狂信者に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必至に作っているはずだったコンテンツが蹂躙され酷評されけなされていく様はとても悲しいものだ

鬼畜の物量に押しつぶされて殲滅されるのが好きだ
鬼畜の尖兵に追いまわされて鬼畜ゲーを渡された時など屈辱の極みだ

諸君、私は浪漫を 桃源郷のような浪漫を望む
諸君、私に付き従う漢諸君 君達は何を望んでいる?

更なる浪漫を望むか?情け容赦のない極楽のような浪漫を望むか?

熱血浪漫の限りを尽くし三千世界の鬼畜を殺す荒らしのような浪漫を望むか?



浪漫!!  浪漫!!  浪漫!!

よろしい
ならば浪漫だ



我々は真っ赤に萌えて今まさに振り下ろさんとする拳だ
だがこの暗い闇の底で半世紀もの間堪え続けて来た我々にただの浪漫ではもはや足りない!!
漢の浪漫を!! 一心不乱の漢の浪漫を!!

我らはわずかに一サークル数人に満たない引きこもりに過ぎない
だが諸君は一騎当千の古株だと私は信じている
ならば我らは諸君と私とで総動員力1000と1人のサークル集団となる

我々を社会の片隅へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛を掴んで三つ編みにし眼鏡をかけさせ目覚めさせよう

連中に謎ジャムの味を思い出させてやる
連中にお約束な台詞の響きを思い出させてやる
ビジネス街と電気街のはざまには奴らの哲学では思いもよらないことがある事を思い出させてやる

一千人の漢のサークル団で
世界を萌やし尽くしてやる



全サークル活動開始 ホームアキハバラ始動
起床!!全車牽引線解除
「最後の入場者最後尾より全サークルへ」
目標東京臨海副都心ビッグサイト!



第二次壁サークル制覇作戦状況を開始せよ



逝くぞ諸君




(C)平野耕太・少年画報社