否定的な意見






浪漫と言うものは、いいものに思われがちである。
が、果たしてそうだろうか?
今回は、『メイド』『妹』『獣娘』について考えてみよう。



1.メイド

いつの頃からか、『メイドさんゲーム』が大量に発生してきた。
『メイドさん萌え〜』と言う人もネット上では多数見かける。
いったい何がそこまで熱くさせるのか。

簡単に言ってしまえば
『独占欲』と『支配欲』である。

メイドと言う職業・・・職業かどうか怪しいが、
それは、個人に服従する『所有物』である。
自分の好き勝手にできる『モノ』なのだ。
その優越感に浸るのを『浪漫』と言っているのだ。

実際、メイドの設定はおおかた借金のカタや天涯孤独である。
この時点で逆らうことは許されないのである。
まあ、そうでなければ好き好んでメイドなどにはならないのかもしれないが。
『不幸なメイドさん』に対して出てくる思考は二つ。

ひとつは『逆らえないのだから、好き勝手してやろう』というもの。
まあ、これは鬼畜へのベクトルであるし、触れないでおこう。

もうひとつは、『俺が幸せにする』というもの。
こちらが一般的な浪漫系のベクトルである。
が、考えてほしい。
あなたが道端を歩いていて、捨て猫がいるとする。
「かわいそうだな・・・拾ってあげようかな」
そう思わないだろうか?
それと同じ事である。
それが本当に幸せなのだろうか?
食料と寝床はあっても、自由のない世界。
かたや、何の保証もないが、自由な世界。
果たしてどちらがいいか・・・それは当人の決めることだ。
『メイド』についても同じである。
借金があるなら善意で帳消しにもできる。
天涯孤独なら保証人にでもなればいい。
結局は自分の感情を押し付けて、自己満足に浸っているのである。




2.獣娘

これについても指示する人は多い。
が、極論を言ってしまえば実も蓋もないものである。

『獣姦』。

そういうことだ。

人間と言うものは、してはいけないこと・・・つまりタブーに強い執着を持っている。
パンドラの箱から痴漢、強姦にいたるまで同じ理由だろう。
つまりは浪漫でも何でもなく人間の暗黒面なのだ。
獣姦が犯罪かどうかは忘れたが、少なくとも社会からは冷遇を受けるだろう。
禁忌なのである。
だからこそ惹かれる人間が多いのである。




3.妹

これも獣娘と同じ、
『タブー』の要素が含まれる。
血は繋がっていなくとも、
『お兄ちゃん』と呼ばれればそれに近い擬似的な妹と感じるだろう。
神話の時代から兄と妹の行為というものは存在した。
年端もいかない妹に手をかける、というのは非常に倒錯的である。
だから人は『妹』に惹かれるのだ。

もうひとつ。
ずばり、
『ロリコン』である。
特に日本人はその傾向が顕著である、といわれている。
子供と言うのは可愛いものである。(憎たらしいのもいるが)
それを恋愛感情と勘違いしてしまうのがロリコンだと思う。
ロリコンは世間では犯罪者扱いである。
『妹』は当然年下・・・とくに高校生以下である。
やはり禁忌に触れたがる人間の暗黒面である、といえるだろう。






あとがき
ぶっちゃけたはなし、作者はこの意見に反対である(爆)
これは、あくまで否定的に見たらどうなるか、というだけで
「だからどうした」というものではない。
個人的な意見は「肯定的な意見」で述べられている。
・・・というか、叫んでる(^^)