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7.ニューエイジのチャネリングについて

チャネリングブーム

1980年代になって、アメリカ西海岸を中心としてチャネリングブームが起こり、米国ニューエイジ新しい精神覚醒の動き)の旗手的存在となりました。“チャネリング”とは、これまで述べてきた「霊界通信」のことです。女優シャーリー・マクレーンが自叙伝の中でチャネリングを紹介したことによって、ニューエイジにおいてチャネリングがブームとなりました。

こうした精神世界を指向する動きがアメリカを中心に起こったのは、言うまでもなく“スピリチュアリズム”という霊界側からの組織的で計画的な働きかけがあったからです。アメリカでヒットするものは、その後、世界中に普及すると言われていますが、その意味で21世紀には、同様な動きが世界レベルで展開されていくことが予想されます。

あまりにも低俗なチャネリングブーム

アメリカでのニューエイジの動きやチャネリングブームは、“スピリチュアリズムの大衆化”という使命をもって引き起こされたものです。ただし現時点でのアメリカや日本におけるチャネリングの現状を見るかぎり、霊媒のあまりの低俗さと、それを取り巻く人々の無知だけが際立っていて目を覆いたくなるほどです。チャネリングのすべてが悪いというわけではなく、中にはスピリチュアリズム的に見て優れたものラザリス、セスなど)もありますが、“低級霊”に翻弄されているケースが圧倒的に多いようです。

チャネリングでは、チャネラーは人間や天使以外の存在からも通信を受けることができるとしています。例えば地球外生命や上位自己(ハイヤーセルフ)・宇宙心、そしてアーカシックレコードにアクセスして有益な通信情報が得られると言うのです。

スピリチュアリズムにおける通信ソースが、ほぼ人間の霊に限られているのに対し、チャネリングではかなり多くの通信ソースが存在します。それがチャネリングの特徴であり、優れた点であると主張するのです。しかし、そうした通信ソースについて信憑性のある客観的な証拠は何もありません。大半の通信が、単なるチャネラーの想像力の産物であったり、チャネラーの思い込みであったりします。また低級霊のからかいや、チャネラーの潜在意識の内容であったりします。そこには、ほとんど好き勝手な妄想と想像と思い込みが渦巻いています。チャネリングでは、スピリチュアリズムにおいて行われてきたような通信ソースに対する厳しい検証などは、一切実施されていません。

さらにアメリカのチャネリングの問題点は、それが金儲けの手段になり下がっているということです。チャネラーの名前が世間に知られるようになるにともない、セミナーや録音テープ・書籍・グッズなどの販売といった商売が活発に行われ、時には金銭的な問題を引き起こすようなこともあります。もっともこの点については、スピリチュアリズムにおいても等しく見られることですが……

チャネリングの真偽の判断の必要性

チャネリングにおける最大の問題点は、優れた通信と低俗な通信の判別がつけられていないということです。ニセモノと本物の区別が、全くなされていません。スピリチュアリズムがこれまでに科学者サイドからの厳しいチェックを経てきているのに対して、チャネリングにはいまだそうした検証というプロセスが存在しません。

しかし今後は、科学者サイドからのチェックのメスが入れられるようになるにつれ、程度の悪いものは淘汰されていくようになるでしょう。スピリチュアリズムの高級霊界通信に匹敵する優れたものだけが残されていくようになるはずです。

スピリチュアリズムは時代遅れ?

ニューエイジに関係する人々は、時々「スピリチュアリズムは時代遅れである」というような言い方をしますが、それは誤りです。20世紀後半における“ニューエイジ”というアメリカを中心とした霊的動きは、スピリチュアリズム同様、すべて霊界の高級霊によって計画的に起こされたものなのです。そうした霊界における事情を考えると、スピリチュアリズムもニューエイジも本質的には同じものであることが分かります。

したがってスピリチュアリズムはニューエイジに比べて時代遅れで古いというような言い方は、「霊的事実」を知らないところからの無知な発言ということになります。言葉の表面上のムードや言い回しに翻弄されず、通信内容の本質を正しく把握し両者を比較してみるならば、スピリチュアリズムの内容がニューエイジに劣っているというような見解は、どこからも出てきません。それどころか通信内容の質の点では、シルバーバーチに代表されるようなハイレベルのものは、いまだにアメリカには現れていないことが分かります。

アメリカでの、新たなスピリチュアリズムの展開

ニューエイジやチャネリングによってアメリカ人の心霊が啓発され、これまでアメリカ社会を支配してきたキリスト教の影響は徐々に後退を始めています。アメリカの心霊状況は大きく変化しようとしています。その動きは、今後さらに加速されていくようになるでしょう。

そうした中で、シルバーバーチなどの「高級霊訓」がアメリカ社会に受け入れられるようになっていきます。ニューエイジが開拓してきた霊的土壌の上で、新たなスピリチュアリズム運動が展開していくことになります。