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(1)スピリチュアリズムへの根源的な問いかけ――なぜ、こうした運動が発生したのか?

これまでスピリチュアリズムは、さまざまな観点から説明されてきました。ある人はスピリチュアリズムを歴史的観点から眺め、他の人は思想的な観点から理解しようとしてきました。また別の人はスピリチュアリズムの歴史上の人物に焦点を当てて説明を試みようとしてきました。

こうしたさまざまな説明によって、スピリチュアリズムの側面を明らかにすることはできます。しかし考えてみれば、それらはいずれもスピリチュアリズム運動の結果の部分、表面的な部分を描き出しているにすぎません。スピリチュアリズム運動の本質そのものに言及しているとは言えません。

スピリチュアリズム運動には、何らかの原因、それを生み出した原因があるはずです。このサイトでは一貫して、スピリチュアリズムの本質を明らかにすることに的を絞って話を進めてきました。そしてスピリチュアリズム運動の特色を、いくつかの“小定義”という形で整理してきました。それらを通して、スピリチュアリズム運動の卓越性・歴史的使命・スケールの大きさを理解していただけたものと思います。

ここでは問題を掘り下げて、スピリチュアリズムの本質に、さらに迫ることにします。19世紀の半ばに、なぜ“スピリチュアリズム”という途轍(とてつ)もなく重大な動きが発生したのでしょうか。スピリチュアリズム発生の原因については、これまでほとんど取り上げられたことはありませんでした。今日までの歴史には存在しなかった地球規模の宗教改革・人類の霊性復興運動が、なぜ生じるようになったのでしょうか。

スピリチュアリズムは、偶然に発生したものなのでしょうか。あるいは歴史的条件が重なり合った結果として、たまたまその時期に発生したということなのでしょうか。あるいはもっと別の原因があったのでしょうか。実はこうした根源的な問いかけに対する答えこそが、スピリチュアリズム運動の最大の特色・一番の本質の説明に関わってくるのです。

(2)スピリチュアリズム運動の真の主役は誰?

スピリチュアリズム運動には、具体的な主役・主導者がいる

スピリチュアリズムは、偶然に発生したのではありません。当時の社会状況が、何らかの新しい宗教的動きを必要としていたことは事実ですが、しかしそれだけがスピリチュアリズム出現の理由ということではありません。スピリチュアリズムには、はっきりとした原因、それを引き起こした主役がいるのです。このように言うと宗教に関わっている人は、それは“神以外にはない”と答えるでしょうが、そうではありません。実はスピリチュアリズム運動には、神とは別の、もっと具体的な主役・主導者がいるのです。

ここで驚くような結論を述べることになります。おそらく大半の人々は、その想像を超えた内容に戸惑いを感じることでしょう。あまりにも飛躍し過ぎた話に唖然とするかもしれません。今から述べる内容は、高級霊の「霊界通信」によって明らかにされたものです。それは高級霊が示したスピリチュアリズムの一番の本質であり、同時にこれまで人類に公開されてこなかった霊界の秘密・奥義なのです。

霊界における大計画の推進

その結論とは、イエスを頂点とする何十億・何百億という高級霊が、地球人類を救済するための大計画を立て、それに基づいて霊界に想像を絶するような大組織を結成したということです。そして霊界において綿密に準備が進められ、準備が整った段階で、いよいよ地上世界に向けて救済活動が開始されました。それが1848年だったのです。霊界を挙げての働きかけは、その後も継続して行われ現在に至っています。

地球は、霊界からの働きかけによって、少しずつですが改善の道をたどってきました。そして「霊界通信」によって今、地球人類の誰も知らなかった霊界の事実が明らかにされました。いまだに霊の存在・霊界の存在を信じられない人々がいる中で、霊界の高級霊による巨大組織活動が展開され、地球人類を救うための大プロジェクトが推進されているなどとは、誰も考えることはできません。信じられなくて当然と言えます。しかし、それはすべて厳然とした霊界の事実であり、現実の話なのです。

スピリチュアリズム運動の主役は、霊界の高級霊たち

先ほどの「スピリチュアリズム発生の原因は何であるのか?」という質問に戻りますが、その答えは「霊界にいるイエスをはじめとする無数の高級霊たち」ということになります。スピリチュアリズムは、こうした具体的な主役・主導者によって意図的に興され進められている運動です。彼らが計画し、推し進めている組織活動がスピリチュアリズムなのです。スピリチュアリズムの主役は、霊界の高級霊たちです。地上で働く霊媒やスピリチュアリストたちは、スピリチュアリズム運動における単なる地上サイドの援助者にすぎません。スピリチュアリズム運動の主役は霊界の高級霊たち――これがスピリチュアリズムの一番重要な点なのです。

「(それ以前にも)一時的にインスピレーションがあふれ出たことはありますが、長続きしていません。このたびのコミュニケーションは組織的であり、協調的であり、管理・監督が行き届いており、規律があります。一大計画の一部として行われており、その計画の推進は、皆さんの想像も及ばないほどの協調体制で行われております。背後の組織は途方もなく巨大であり、細かいところまで見事な配慮がなされております。すべてに計画性があります。

そうした計画のもとに霊界の扉が開かれたのです。このたび開かれた扉は、二度と閉じられることはありません。」

(『シルバーバーチの霊訓』より)

(3)スピリチュアリズム運動の目的とは?

高級霊たちの意思と、スピリチュアリズムの目的

何百億という高級霊が総結集して、一糸乱れぬ組織活動のもとで進めている大プロジェクトは、一体何を目的としているのでしょうか。それはこのプロジェクトを計画した高級霊たちの意思であり、決意そのものと言えます。『シルバーバーチの霊訓』に代表される高級霊界通信は、その高級霊たちの思い・決意を明確に伝えています。高級霊たちの思い、すなわち“スピリチュアリズム”という大プロジェクトの目的は――「地球人類の救済」という一言に言い尽くされます。これこそがスピリチュアリズム運動の究極の目的なのです。

霊界から見ると、地球ならびに地球人類は、霊界から救いの手を差し伸べないかぎり、もはやどうにもならないところにまで至っています。地球人類みずからの力では、すでに自分たちを救うことはできない状況にまで堕ちています。限界を超えた地上世界のあまりのひどさに、霊界人は、自分たちが中心となって救いの手段を講じなければならないという判断を下したのです。そして“スピリチュアリズム”という大プロジェクトを始めることになったのです。

“救い”の必要性を自覚できない地球人

ところが肝心の地球人は、これまでずっと暗黒の中にどっぷり浸かってきたために、それが当たり前になっています。異常だと思えなくなっています。霊界の存在など全く知らない地球人の多くが、人間社会とはこんなものだと悟り切ったような認識をしています。自分たち地球人に、どうして救いが必要なのかが分かりません。自分たちは別に救ってほしいなどと思ってはいないし、その必要性もないと考えるのです。実は霊界から見たとき、そうした地球人の状況こそが、すでに霊性の下限ラインを超えた悲惨な実情を示しています。

とは言っても、“自分には救いなど必要ない”と強気になっている人も、死後霊界に入ると、その考えは一変します。地上で自分が犯した利己的行為の愚かさを自覚し、奈落の底に突き落とされるような状態に置かれると、必ず神に救いを求めるようになります。自分には救いなど必要ないといった傲慢な態度は、跡形もなくなってしまいます。要するに、地上にいる間は「霊的無知」のままで過ごしているために、自分たちがどれほど惨めな状態にあるのか、地球がどれほど醜い状態にあるのかが実感できなくなっているのです。

どのような人間も死んで霊界に行くと、地球人には霊界からの救いが何としても必要であるということを実感するようになります。

(4)霊的無知から発した地球上の悲劇と、霊的真理による人類救済

暗黒の地球

霊界から見ると、地上世界の悲惨さは目に余ります。霊界と比べると、地上世界の暗さ・醜さは限度を超えています。少し視野を広げてみれば、地球上のさまざまな悲劇の存在に気がつくようになるはずです。同じ地球上に住みながら、極度の貧困の中で最低限の生活の糧さえ手に入れることができず、動物以下の生活を強いられている多くの人々がいます。飢餓と困窮の中で、常に死と隣り合わせになっている哀れな人々が大勢いるのです。

そうした事実は、地上が“地獄”に等しい世界であることを証明しています。霊界から見ると、地上の醜さ・惨めさは正視できないほどです。まさに地球は、暗黒の地獄に等しい世界なのです。

霊的無知から、物質中心主義と利己主義が蔓延

その暗黒の一番の原因は、地球人類の「霊的無知」にあります。地上人は肉体という物質の衣をまとっているため、霊的存在としての本来の意識や考え方が持てなくなっています。そして肉体だけが自分自身であると思い込み、人間は死によってすべてがなくなると考えています。そこから地上人生をできるだけ楽しんで過ごさなければ損だと思うようになり、物質的喜びや本能的・肉体的快楽を必死になって追い求めるようになるのです。快楽追求の人生では、何よりも自分自身の物質的幸福を優先して求めるようになるため、お互いの間に利害関係が発生するようになります。

こうして「霊的無知」は、地球上に「物質中心主義」と「利己主義」を蔓延させることになっています。

地球上を覆うさまざまな悲劇

物質中心主義と利己主義は、地球上にさまざまな「悲劇」を発生させています。戦争は動物以下の殺し合いです。皆が戦争は悪いことだと知っているにもかかわらず、それを誰もやめることができません。人類歴史を通じて、人間は延々と戦争・人殺しを続けてきました。そして現在も同じ愚行を続けています。国際社会も国際連合などの機関も、それを止める手立てを持っていません。

また利己主義から発する富の奪い合いが極端な貧富の格差を生み出し、一部の人間に富(財力)と権力を集中させるようになっています。そして少数の億万長者が贅沢三昧の生活を送る一方で、圧倒的多数の人々が、その日暮しの貧しい生活を余儀なくされています。金持の多くは貧困者のために、自分の富の一部さえも分け与えようとしません。目の前で貧困者が餓死の危機にさらされていても、決して自分の富を手放そうとしません。“神”は地球の大地から、65億の地球人類が十分食べていくだけの食料を生産させていますが、現実には十数億という人々が飢えに直面しています。そうした貧困や飢餓が、戦争を引き起こす原因にもなっています。戦争や飢餓以外にも、地球上にはさまざまな「悲劇」が存在します。

そうした悲劇は、すべて地球人類の「霊的無知」から出発しています。地球上の悲劇の元凶は、「霊的無知」にあるのです。

霊的真理による霊的無知の克服

霊界の高級霊たちは、こうした地球上の悲劇を解決するために“スピリチュアリズム”を興しました。その目的は、人類を救うこと、言い換えれば戦争や飢餓などの地球上の「悲劇」をなくすことです。そしてそのための方法として、悲劇の元凶である「霊的無知」の解決を主要目標にして働きかけを始めたのです。霊的無知の解決方法――それは「霊的知識・霊的真理」を地球人類にもたらすことです。

霊的真理によって、「人間は永遠の存在である」「地上人生は霊界での生活の準備をするためにある」「物質的なものには何も価値はなく、地上生活を送るための最低限のもので十分である」といったことを心の底から納得するならば、地球人類は、これまでの物質至上主義・本能的快楽主義の支配から脱することができるようになります。そして物や富をめぐっての争いもなくなり、地球上から利己主義も姿を消すようになります。

霊中心主義・利他主義支配の「霊的同胞世界」

霊的真理が地上世界に広まることによって、これまで地球上に蔓延してきた物質主義が「霊中心主義」に、利己主義が「利他主義」に代わることになります。それにともない悲劇は徐々になくなっていきます。そして従来の暗黒の地球は、神を共通の“霊的親”とする「霊的大家族世界」「霊的同胞世界」に生まれ変わることになります。これがスピリチュアリズムが目指している地球の姿であり、地球人類救済運動の最終目的なのです。

まとめ

以上の内容を整理すると、次のようになります。

霊的無知から発した地球上の悲劇と、霊的真理による人類救済