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(5)「摂理の神」が引き起こす地球人類の信仰革命

――神の間接支配の宗教的意味

神の摂理性(摂理の神)という実にシンプルな神観は、地球人類の世界に対する見方・理解の仕方を根本から変えることになります。さらにそれだけにとどまらず、地球人類の宗教と信仰にも根本的な変化をもたらすことになります。スピリチュアリズムが明らかにした「摂理の神」という概念は、従来の宗教を根底から覆してしまうような大きな衝撃をもたらし、あらゆる宗教に革命的な変化を引き起こすことになるのです。

ここでは、その「摂理の神」というスピリチュアリズムの神観の信仰的・宗教的意味について見ていきます。

1)神の奇跡と直接関与を願うこれまでの信仰

地球上に人類が誕生して以来、常に宗教が存在してきました。そしてそこでは絶対的権威者である神への信仰が行われてきました。神によって災いが取り除かれることを願って祈りを捧げ、幸福をもたらしてもらおうとしてきました。人間にとって神は、天空にいる絶対者であり、人間は神を崇拝し、神にすがって日々の生活を営んできました。神を絶対的な存在として崇拝し、神に頼り、神に願いを叶えてもらおうとする姿勢が、地球上の大半の宗教における共通の傾向です。

このような信仰をする人々が思い描いているのは、自分の必死の祈りを聞き届け、奇跡を起こし、助け、導いてくれる神の姿です。そうした信仰では、自分の祈りが聞き届けられないときには“信仰の熱意が足りない”ということになり、いっそう熱心に神にすがるようになります。そこでは長時間祈り、たびたび教会や寺社に足を運ぶ者が、信仰心のある人間と思われてきました。

これまでの宗教において考えられてきた神と人間との関係は、すべて直接的なものでした。神の直接関与を前提とするものでした。人間は祈りの中で神に願いを訴えることにより、それが直接聞き届けられるものと考えてきました。神が人間の声を聞いて、これに応えてくれるものと期待してきました。“神と人間は直接的な関係を持つことができる”というのが、従来の宗教における共通認識だったのです。そのため、多く祈り、より多く願い求める者が信仰心が篤い人間とされてきたのです。

しかしスピリチュアリズムは、そうした従来の宗教の常識を根底から覆します。神と人間が直接的な関係を結ぶことを否定します。そしてこれまで宗教で行われてきた祈りが、全く意味のないものであったとするのです。これがスピリチュアリズムが明らかにした「摂理の神」です。「摂理の神」とは、神の支配が間接的であるということを意味します。この「神の間接支配」という霊的事実が、地球上のすべての宗教に革命的な変化をもたらすことになるのです。

2)摂理を通じての「神の間接支配」と、地球上の宗教革命

摂理による神の間接支配

スピリチュアリズムは、神と人間は摂理を介して間接的な結びつきを持つだけであって、神の直接的な関与はないとします。神は宇宙・万物を創造するに際し、前もってそれらを創造し、維持・支配するための仕組みを考案されました。それが「摂理による間接支配」というシステムです。神は摂理を通じて、霊界・宇宙とそこに住む万物を支配しようとされたのです。そのため宇宙の森羅万象が、厳格な規則性のもとで存在するようになりました。神は人間をはじめとする万物を摂理による間接支配のもとに置かれ、神自身が直接、人間に関与することがないようにしたのです。

したがって人間が、どれほど熱心に願いを訴えても、神がそれを聞き入れることはありません。しかし地球上のすべての宗教と信仰者が、神に直接願いを聞き届けてもらおうと必死に祈ってきました。地上人類は神の意図から外れ、完全な錯覚と独りよがりの思い込みの中で、延々と無意味なことを続けてきました。今日までずっと、的外れのことをし続けてきたということなのです。人々は常に神を思い、神を崇拝し、神のために莫大なエネルギーを費やし、時には人生と生命を捧げることもありました。

ところが、そうした努力はすべて無駄だったのです。これは実に驚くべきことです。

「従来の宗教」と「スピリチュアリズム」における「神と人間の関係」

奇跡も偶然も一切生じない

神が摂理を通じて間接的に支配するというシステムには、重要な意味があります。それは神が人間に対して直接手を下すようなことはない、直接働きかけるようなことはない、ということです。神は人間を直接的に支配しようとしたのではありません。どこまでも「摂理」という道具を通じて支配しようとしたのです。したがって人間がどれほど願っても、神の直接的な導きを得ることはできません。個人的に奇跡を期待したり情状酌量を願っても、聞き入れられることは一切ありません。また人間が自然界の一部を奇跡をもって変化させたいと思っても、不可能であるということです。奇跡や偶然は、摂理の支配の中では決してあり得ないことなのです。

神によって造られ、摂理を通じての間接支配のもとに置かれた霊界・宇宙とそこに住む万物にとって、神の影響力は常に間接的に、そして完全公平に及ぼされているということなのです。

「摂理の神」が引き起こす地球上の“宗教革命”

スピリチュアリズムが霊界通信によって初めて明らかにした「摂理の神」というシンプルな神観は、地球人類の上に根本的な変革を引き起こすことになります。神は人間に対して常に摂理を通して現れるのであって、直接臨むようなことはありません。神は摂理の背後にいて、間接的にしか姿を現しません。これまで神の直接関与を前提としてきた地球上のあらゆる宗教の、神に対する姿勢・神への接し方が、スピリチュアリズムの霊的真理によって根本から変わることになります。いくら神に願い事をしても聞き届けられることは一切ありませんし、奇跡も起こりません。自分の利益を期待しての祈りは、時間とエネルギーの無駄になるだけなのです。

このように「摂理の神」というシンプルな霊的真理(神観)が、今後の地球人類の神に対する考え方と、神への姿勢(信仰)を根本的に変化させることになります。これがスピリチュアリズムがもたらした「摂理の神」による地球上の“宗教革命”なのです。

以下では「摂理の神」についての信仰的な意味を掘り下げて見ていきます。