MENU

「実践的スピリチュアリズム」を世界のスタンダードに

No.19/2016年1月5日

シルバーバーチの教え

明けまして、おめでとうございます。

昨年も多くの方から、『シルバーバーチの霊訓』に出会えた感謝と喜びの声が私たちのもとに寄せられました。日本各地から、さらには海外に在留している邦人の方からもお便りをいただき、スピリチュアリズムが確実に普及していることを実感しました。

スピリチュアリズム普及会では、昨年も霊的真理の理解と実践のためにホームページの充実に努めてきました。昨年は主に、「シルバーバーチの霊訓の画期的な通信内容」の後半と「スピリチュアリズムの心霊現象論」の一部を公表しました。また「スピリチュアリズムの思想[Ⅲ]」は、すでに公開してきたものと合わせて完成に至りました。

また11月には、『シルバーバーチは語る』の邦題で長年親しまれてきた『Teachings of Silver Birch』を、『霊的叡智の宝庫 シルバーバーチの教え』(上・下)として新たに出版しました。『Teachings of Silver Birch』は、シルバーバーチの霊訓集として初めて編集され、1938年に出版されたものです。原書が世に出てからすでに70年以上経っていますが、今も世界中の人々の心に感動を与えています。

今回、新版を出すにあたって、原書にそって翻訳をもう一度見直し、シンプルでより的確な表現になるように配慮しました。新版の発行からまだ2か月ほどですが、「シルバーバーチの言葉がこれまで以上に心に染み込んできました」「とても読みやすくなって、霊的真理の素晴らしさに改めて感動しました」といった感想をお寄せいただき、とてもうれしく思っています。

私たちは、新たな息吹が吹き込まれた『シルバーバーチの教え』を一人でも多くの方に読んでいただきたいと思っています。そして、霊的人生を歩むうえでの“座右の書”としてくださることを心から願っています。

イギリスのスピリチュアリズムの実情――心霊現象を中心とする時代遅れのスピリチュアリズム

日本のスピリチュアリズムは、この10年ほどで『シルバーバーチの霊訓』を中心として急激に発展してきました。「シルバーバーチの霊訓を知らずして、スピリチュアリズムを語ることはできない」という認識が、多くのスピリチュアリストの間で常識のようになっています。『シルバーバーチの霊訓』が邦訳されてから30年余りで「スピリチュアリズム=シルバーバーチ」という認識が浸透してきたことは、日本のスピリチュアリズムの進展を示しています。

スピリチュアリズムの歴史を振り返ったとき、常に前線に立って世界のスピリチュアリズムをリードしてきたのはイギリスでした。シルバーバーチに代表される高級霊界通信を地上にもたらしたイギリスは、“スピリチュアリズムの本場”として世界中のスピリチュアリストの憧れの国となっています。

日本のスピリチュアリストは、シルバーバーチの交霊会が行われたイギリスでは多くの人たちが熱心に『シルバーバーチの霊訓』を学んでいるだろうと思っています。しかし、イギリスのスピリチュアリズムの現状は、日本人の想像とは大きく違っています。

イギリスには数多くのスピリチュアリスト・チャーチ(スピリチュアリストの教会)があり、大勢の会員を抱えるスピリチュアリストの協会があります。また“ツーワールズ”や“サイキック・ニューズ”のような歴史のある心霊誌も発行されています。

チャーチや協会で行われているのは、ミーディアム(霊媒)による霊視・霊聴・サイコメトリー霊能者がカップやカギなどの物体を手に取って、その物体の持ち主に関する情報を言い当てる現象)などのデモンストレーションや、霊媒と相談者が1対1で行う“プライベート・シッティング”と呼ばれるカウンセリングです。日本でも昔から「霊にお伺いを立てる」と言って霊媒を通して死者に相談することがありましたが、イギリスではこれを“シッティング”と呼び、チャーチや協会の主な活動の一つとなっています。

イギリスのスピリチュアリストは、『シルバーバーチの霊訓』を学ぶことより心霊現象のデモンストレーションやシッティングを重視しています。イギリスには、『シルバーバーチの霊訓』を中心として活動しているグループはほとんどありません。シルバーバーチのような高級霊からの通信を受けていながら、それがイギリスのスピリチュアリズム界の活動方針になっていないのです。

スピリチュアリズム進展の3段階

地上におけるスピリチュアリズムの推移を見たとき、スピリチュアリズムは大きく分けて3つの段階をたどってきました。スピリチュアリズムの進展のプロセスを整理すると、次のようになります。

  • スピリチュアリズムが地上で展開を始めた頃の心霊現象を中心とする「現象レベルのスピリチュアリズム」
  •      ↓
  • 霊的知識を知ることだけにとどまっている「知識レベルのスピリチュアリズム」
  •      ↓
  • 霊的真理の実践を中心とする「実践レベルのスピリチュアリズム」

シルバーバーチは、徹底して「霊的真理の実践」を説いています。それは心霊現象レベル・知識レベルのスピリチュアリズムは、本来のスピリチュアリズムに至るための通過点にすぎないということを意味しています。シルバーバーチが説いている「実践レベルのスピリチュアリズム」こそ、霊界が認める本物のスピリチュアリズムなのです。

イギリスはこれまで、スピリチュアリズム界の先駆者として歩んできました。しかしそのイギリスは、いまだに心霊現象レベル・知識レベルにとどまっています。多くの人たちが集うスピリチュアリスト・チャーチも協会も、心霊現象を中心とした活動に終始しています。イギリスは20世紀半ばから足踏みをしたままで、実践レベルに踏み出すことができずにいるのです。

むろん、イギリスのスピリチュアリストの中にもシルバーバーチの教えを実践しようとする霊性に恵まれた人はいると思います。しかしイギリス全体としては、霊的真理の実践の重要性を訴えようとする動きはほとんど見られません。現在のイギリスは、時代遅れの形骸化したスピリチュアリズムで良しとしており、“スピリチュアリズムの本場”という言葉からはほど遠い国と言えます。かつての霊的輝きをすっかりなくし衰退の一途をたどっているのが、イギリスのスピリチュアリズムなのです。

日本から始まっている新しいスピリチュアリズム――「実践的スピリチュアリズム」を世界のスタンダードに

イギリスのスピリチュアリズムが旧態依然としているのに対して、日本では心霊現象レベルや知識レベルを超えたスピリチュアリズムが展開を始めています。『シルバーバーチの霊訓』に基づく実践レベルの新しいスピリチュアリズムが広がりを見せています。

そうした日本における霊的動きが具体的な形となって現れているのが「シルバーバーチの読書会」です。まだ数は少ないですが、シルバーバーチの教えを正しく理解し実践するための読書会が、全国各地で開催されるようになってきました。

日本にも、心霊現象レベルや知識レベルでとどまっているスピリチュアリストはたくさんいます。しかし『シルバーバーチの霊訓』を霊的人生の指針とし、その教えを実践しようとする人々が、自発的に「読書会」という霊的学びの場に集うようになってきました。実践を中心とするスピリチュアリストがともに学び、励まし合ってスピリチュアリズムの普及に貢献することを目的とした「シルバーバーチの読書会」こそ、本物のスピリチュアリスト・チャーチと言えるものです。

スピリチュアリズムは今、この日本において新しい飛躍の時代を迎えています。今後、日本では、実践に目覚めたスピリチュアリストがますます増えていくことでしょう。そして、それにともなって「スピリチュアリズムとは、霊的真理の実践を通して霊的成長をなし、それと同時に人類救済のために貢献することである」という認識が広まっていくことになります。霊界が認める「実践的スピリチュアリズム」が、世界のスタンダードとして確立していくことになるのです。

日本人スピリチュアリストには、スピリチュアリズムの新時代の開拓者として大きな役割が期待されています。私たちはシルバーバーチの教えを忠実に実践することで、新スタンダードに立脚した本物のスピリチュアリストとしての手本を世界の人々に示していなかければなりません。

高級霊が総動員体制で進めている「地球人類救済計画」は、まだ始まったばかりです。この先、何百年、何千年と続いていくスピリチュアリズム運動の中で、日本人スピリチュアリストは本物のスピリチュアリズムを地上に定着していく重要な立場にあります。私たちが人類救済のために人生を懸けて貢献していくなら、高級霊たちは全面的にバックアップしてくれます。私たちの背後には霊界の大軍団が控え、常に最高の導きと援助をしてくれていることを忘れてはなりません。私たちは何一つ心配することなく、すべてを委ねて「霊界の道具」として歩んでいけばいいのです。

シルバーバーチは――「自分の人生を霊界の道具として捧げ、スピリチュアリズムの普及に励んでほしい」と必死で訴えています。地球人類救済のために苦労と犠牲をいとわず働き続けてくれている高級霊たちの願いに応えられるよう、今年も全力を尽くしてまいりましょう。日本から世界に向けて新しい霊的光を届けるために、志を一つとして歩んでまいりましょう。

新しい年が皆様にとりまして、さらなる貢献の年となりますよう心よりお祈り申し上げます。