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地縛霊の救済は、スピリチュアリズムの使命です

――キリスト教聖職者の地縛霊と、スピリチュアリズムによる救済活動

No.39/2021年8月2日

日本では今、オリンピックが開かれています。新型コロナの終息が見通せない中での開催とあって、その是非をめぐって人々の意見が対立してきました。感染拡大の影響は社会生活のさまざまな面に及び、多くの人々が先行きに不安を抱いています。

こうした状況を地上的視点から見ると、私たちの前途にはあまり希望が持てないように思われますが、実は霊界では、人類の未来を切り開くための大計画が着々と進行しています。地上人には想像もつかないような形で、“霊的大変革”の動きが起きているのです。今回はそうした動きの中から、霊界を挙げて大々的に進められている「地縛霊の救済」について取り上げます。

スピリチュアリズムは霊界主導の「地球人類救済計画」ですが、スピリチュアリズムが救済しようとしている対象は、私たち地上人類だけでありません。霊界下層(幽界)で苦しんでいる“地縛霊”も含まれます。数としては、地上人類よりも圧倒的に地縛霊のほうが多いのです。

地縛霊も、私たちと同じ人間です。神から分霊を授けられ、永遠の霊的成長の道を歩む宿命を持った「神の子供」です。神を共通の親とする霊的家族の一員なのです。地縛霊と私たち地上人の違いは、肉体を持っているかどうかということだけなのです。

地球上で生活している人間よりも多くの霊(人間)が霊界で苦しんでいる状況は、まさに悲劇としか言いようがありません。その苦しみは深刻で、地上のいかなる苦しみよりも耐えがたいものです。飢餓の苦しみよりも酷(ひど)いものなのです。イエスは、そうした哀れな地縛霊を救済するために乗り出しました。スピリチュアリズム運動を通して、地縛霊に対する救済活動が進められることになったのです。今この時も、霊界では懸命な救済活動が行われています。

今回は、スピリチュアリズムにおける重要な計画の1つである、キリスト教聖職者の地縛霊の救済について見ていきます。

(1)霊界下層に存在する“キリスト教徒の地縛霊のグループ”

キリスト教徒の地縛霊のグループ

霊界下層(幽界)には、地上時代に同じ宗教を信じてきた者たちが集まって、当時と同じ信仰生活を続けているグループが存在します。そうした中に、キリスト教の信者(クリスチャン)による“地縛霊のグループ”があります。キリスト教の教義は信者たちの心(魂)を強く支配し、死後においても心を縛り続けます。その結果、死後も地上時代と同じ信仰生活を送ることになるのです。

こうしたキリスト教徒による地縛霊のグループでは、一日中、賛美歌を歌い、説教を聞き、祈るといったことを続けています。死後の世界には、地上世界のような昼と夜の区別がないため、延々と同じことをしているのです。なかにはそうした生活に疑問を抱くような者も現れますが、信仰に疑いを抱くことは“サタンの誘惑”であると自分の心を戒め、“霊的牢獄”の生活を続けることになります。

しかし、そうした生き方は「永遠の霊的成長の摂理(法則)」に反しているため、やがて魂は苦しみや痛みを感じるようになります。地上でも摂理に反した生活を続けると病気になって苦しむようになりますが、死後の世界でも摂理に反した生活を続けると、苦しみや痛みが発生するようになるのです。地縛状態にある霊たちは「霊的成長の道」を自ら閉ざしているため、激しい“魂の苦しみ”に襲われるようになります。神の光が届かない霊的暗闇の中で、絶望的な生活を送ることになるのです。

こうした宗教(キリスト教)がつくり出す“霊的牢獄”について、シルバーバーチは次のように述べています。

「地上の宗教家は、死の関門をくぐった信者はただちに、言葉では表現できないほどの喜悦に満ちた輝ける存在となって、一切の悩みと心配と不安から解放されるかに説いていますが、それは間違いです。真相とはほど遠い話です。」

The Seed of Truth

「宗教的頑迷さにおいて程度が同じであることから、彼らは引き合ってグループを形成することになります。彼らにとって相応しい場所に行くことになるのです。」

The Spirit Speaks

「私たちにとって大きな困難の一つは、多くの者が死後についての強い先入観を持ったままこちらへ来るということです。自分が想像していた世界だけが真実であり、それ以外はないと思い込んでいます。ひたすらそう思っているため、彼らは自分自身がつくり出した世界の中で生きることになるのです。」

The Seed of Truth

聖職者の後悔と懺悔

地上時代を聖職者として過ごしてきた人間の多くが、死後、地縛霊になって幽界に留まっています。その中には生前、キリスト教の要職に就き、多くの信者を指導し率いてきた人物もいます。そうした聖職者の地縛霊は、キリスト教の間違いを知るようになるにともない、強烈な後悔と懺悔(ざんげ)の思いに苦しめられることになります。

シルバーバーチは、そうした聖職者について次のように言っています。

「私はこちらの世界で、後悔している多くの牧師に会っています。彼らは地上人生を振り返り、自分が霊のメッセージを説いてこなかったこと、バイブルの言葉や教義だけにこだわって実践を疎(おろそ)かにしてきたことを後悔しているのです。彼らは、できればもう一度地上へ戻りたいと望んでいます。」

『シルバーバーチの教え(下)』(スピリチュアリズム普及会)  p.119

生前、聖職者自身が「霊的無知」であったために間違った教義を信じ、それを人々に説いてきました。そして死後、自分に従ってきた多くの信者とともに地縛状態に陥り、幽界で地上と同じ信仰生活を送ることになります。徐々にキリスト教の間違いに気がつき、自分が置かれている状況を悟る者も現れますが、自力で“霊的牢獄”から抜け出すことはできません。そうした聖職者の“魂の苦しみ”は、筆舌に尽くしがたいものです。

(2)スピリチュアリズムによる、キリスト教徒の地縛霊の救済活動

生前、イエスを神と信じ、イエスの贖罪によって救われ、死後は天国に住むようになると思い込んできたキリスト教徒は、死後、地縛霊になります。そして幽界で地上時代と同じ信仰を延々と続けることになります。そうしたキリスト教徒たちの悲惨な状況を見てきたイエスは、針のムシロに座るような苦しみを味わってきました。イエスは地縛霊たちの姿を見て、幾度となく涙を流してきたのです。

キリスト教徒の地縛霊は、スピリチュアリズムにおいて真っ先に救済の対象となりました。高級霊たちは総力を挙げて、地縛霊の救済に取り組むことになりました。霊界では現在、キリスト教徒の地縛霊に対する救済活動が「救済霊団」のもとで進められています。

困難を極める、キリスト教徒の地縛霊の救済

キリスト教徒の地縛霊は、自分自身の心がつくり出した地上時代の幻影の世界に住んでいます。したがって、本人の心(考え方)が変わらないかぎり、その状態から抜け出すことはできません。地上でも宗教に打ち込んでいる人の心を変えるのは容易なことではありませんが、それと同じく地縛霊の心を変えるのは非常に難しいことなのです。救済霊の懸命な働きかけも、なかなか功を奏しません。

キリスト教徒の地縛霊は、地上時代、生涯をかけて宗教的信念を貫いてきました。それによって“魂”は間違った教義に完全に染まり、強く支配されることになりました。そのためキリスト教徒の地縛霊の救済には、多くの困難がともなうことになるのです。

地上の霊媒との接触で、「霊的自覚」が促される

救済霊がいくら働きかけても、地縛霊の心はなかなか変わりません。地縛霊本人がキリスト教の教義の間違いに気がつき、地縛状態から抜け出したいと思わないかぎり、霊的牢獄から解放されることはありません。それでも救済霊たちは諦めることなく、根気よく救済活動を続けてきました。聞く耳を持たない地縛霊に働きかけ続けることは、労多くして実り少ない犠牲的行為です。救済霊たちは、どれほど絶望感を味わってきたことでしょうか。「霊的無知」に覆われた地上から、未熟な新参者が次々と霊界(死後の世界)へ送り込まれてきます。霊界で地縛霊が増えていく一方、彼らはなかなか目覚めてくれません。

救済霊による直接的な働きかけがうまくいかないとき、地上の霊媒を通して働きかけると、それまで頑(かたく)なだった地縛霊の“魂”が開かれるようになります。そして救済霊の働きかけを受け入れることができるようになります。地縛霊は、すでに肉体がないにもかかわらず“地上的意識・地上臭”を多く抱えています。そのため、地上サイドからの働きかけに容易に反応するのです。霊媒体質者(憑依体質者)に地縛霊が引き寄せられるように、霊媒による地上からの働きかけは地縛霊にストレートに響くのです。

幽界での苦しい生活を通して「霊的意識」が芽生える直前に至った地縛霊は、地上の霊媒との接触(オーラの接触)によって、霊的目覚めが急速に促されるようになります。そして救済霊に導かれて地縛状態を抜け出し、新しい生活に入っていくことができるようになります。こうして「地縛霊の救済」が成就することになるのです。

(3)ウィックランド博士による精神病治療と地縛霊の救済

ウィックランド博士の精神病治療

地上の霊媒との接触を通して地縛霊の意識が変わり、地縛霊は救われることになります。こうした形で「地縛霊救済の道」を切り開いたのが、20世紀初期の米国人・精神科医師、ウィックランド博士でした。

精神科の医師であったC.A.ウィックランド博士は、地縛霊に憑依されて精神病を発症した患者の治療を進めてきました。精神病患者が博士の所に連れてこられると、憑依した地縛霊を患者のオーラから離すために、電気ショックを与えます。電気ショックによって患者のオーラから離れた地縛霊は、ウィックランド博士の妻、アンナに乗り移ります一時的に憑依させる)

アンナに乗り移った地縛霊に対して、ウィックランド博士は「霊的真理」を語り、正しい考え方を示します。その結果、地縛霊の「霊的覚醒」がもたらされ、患者の精神病は治り、地縛霊自身も救済されることになりました。

ウィックランド博士の画期的な地縛霊救済

地上の霊媒と接触することで地縛霊の心に変化が生じ、地縛霊は救済されることになります。こうした偉業が実現したのは、ウィックランド博士に「憑依現象」に対する正しい知識があり、妻のアンナが霊媒体質者で、霊媒としての高い能力を持っていたからです。そして2人の霊的活動を強力な救済霊団(マーシーバンド)が支えていたことによります。

人類の歴史上、こうした形での地縛霊の救済は、初めての出来事でした。精神病の治療の結果として、地縛霊が救済されることになったのですが、その意義はきわめて重大です。地縛霊救済の効果的な方法が、明確な形で示されることになったのです。

とは言え、こうした方法での地縛霊の救済には限度があり、それほど多くの地縛霊を救済することはできません。残念なことに、ウィックランド博士以降、それを引き継いで発展させる動きは見られませんでした。ウィックランド博士による画期的な地縛霊の救済活動は、博士一代で終わってしまいました。しかし、それからほぼ百年後、21世紀になってスピリチュアリズム運動の中で再び、地縛霊を霊的自覚に導き、地縛状態から解放して救うことが行われるようになりました。

以下では、ウィックランド博士の「精神病治療」と「地縛霊救済」の実際を見ていきます。地上時代をキリスト教徒として過ごした人間が死後、地縛霊となって地上人に取り憑き、精神病を発生させたケースを取り上げます。“THIRTY YEARS AMONG THE DEAD”(1924年:SPIRITUALIST PRESS発行)からの引用です。キリスト教徒の地縛霊の救済が、いかに困難であるかがよく示されています。

ウィックランド博士による地縛霊救済の実例

霊媒(アンナ)に乗り移った地縛霊と、それを説得しようとするウィックランド博士との対話。

1923年3月28日

スピリット(地縛霊)=セーラ・マクドナルド

霊媒に乗り移ってから、大声で賛美歌を歌っている。

博士

「ここへ来たのは初めてですか?」

スピリット

「もっと歌いましょうよ」

博士

「あなたと話をしたいのですが……

スピリット

「もう一曲、歌いましょう!」

博士

「これ以上歌ったら、狂信的になりすぎませんか」

スピリット

「ここは教会じゃありませんか。歌わなくてはいけませんよ。さあ、歌いましょう! ハレルーヤ! 話って、何ですか?」

博士

「少し落ち着いてください」

スピリット

「賛美歌を歌わなくてはいけませんよ。それが教会のしきたりです。永遠に祈り続けましょう、イエスの御名のもとに!」

博士

「永遠はうんざりしますね」

スピリット

「賛美歌を歌い、そして主に祈るのです。ハレルーヤ! 主イエス・キリスト!」

博士

「そこまでにしてください。もう十分です。あなたの名前は?」

スピリット

「歌いましょう! 祈りましょう!」

博士

「冷静になるか、それともここを去るか、どちらかにしてください。あなたが誰で、どこから来たのか教えてください」

スピリット

「そんなものの言い方をするなんて、ここはどういう教会ですか?」

博士

「落ち着いてください。それができないなら出ていってください。死んでどれくらいになりますか? あなたは自分の身に起きたことを知っているはずです。これまであなたは何年もの間、当てもなくさ迷っていたのです。落ち着きなさい」

スピリット

「私は冷静です。狂ってはいません」

博士

「あなたは信仰的に狂っていますよ」

スピリット

「神と聖霊に祈っているのです。(大声で)ハレルーヤ!」

博士

「そんな大声を出さなくてもよろしい」

スピリット

「イエス・キリストの御名において行っているのです」

博士

「そんな話、何度も聞きましたよ」

スピリット

「私はそんなこと言っていません。主イエス・キリストのためにやっているのです」

博士

「ここは、そんな話をする場所ではありません」

スピリット

「あなたは罪深い人ですね」

博士

「いいですか、私の言うことを聞きなさい。あなたが誰であろうと、もう肉体はないのです」

スピリット

「ここはどういう教会ですか?」

博士

「ここは教会ではありません」

スピリット

「それを聞いて安心しました。教会がこうまで様変わりしたのかと、びっくりしました。では、イエスの御名のもとに、私に話をさせてください!」

博士

「あなたが自分の状態を理解できるようにするために、親切な霊たち(救済霊)があなたをここへ連れてきたのです。あなたはもう“スピリット”になっているのです。それも、かなり前からですよ。あなたはそれを教えようとする人たちの言うことに耳を貸しませんね」

スピリット

「では、どうぞ、言いたいことを言ってください。そうすれば、私も話すことができます」

博士

「自分の状態を理解しなさい。あなたは一時的に身体をコントロールされているのです。あなたを助けようとする霊たちがここへ連れてきたのです。あなたは自分の身に何が起きたかを理解していますか?」

スピリット

「いいえ」

博士

「素直に考えれば分かります。少し感じが変だということが分かるはずです。それを率直に認めようとしないだけです。ここがカリフォルニアのロサンゼルスだということを知っていますか?」

スピリット

「どうやってそんな遠くまで行ったのでしょう? 私は宣教師としてあちらこちらで賛美歌を歌い、祈っていましたから、宣教師が私を連れ去ったのでしょう」

博士

「あなたはスピリットになっているのに、そのことに気づかないので、ここへ連れてこられたのです。お母さんは、あなたのことを何と呼んでいましたか?」

スピリット

「ちょっと待ってください。考えられないのです」

博士

「あなたには、もう肉体はないのです。それを自覚できないスピリットは、しばしば地上生活のことも忘れてしまいます。あなたは自分の名前も思い出せないのですね?」

スピリット

「名前はセーラです。(大声で)イエスの御名のもとに申し上げます!」

博士

「セーラ……何と言いますか?」

スピリット

「マクドナルドです。イエスの御名のもとに申し上げます!」

博士

「そんなに絶叫しても、何にもなりません。あなたは、自分が死んでかなりの年月が経っているということが分かりませんか?」

スピリット

「ハレルーヤ!」

博士

「あなたは、自分が死んだことさえ分かっていないのです。その身体は、ほんの一時だけ使用しているものです。聞こえていますか? 今が何年か分かりますか?」

スピリット

「イエスの御名のもとに、そんなことはどうでもいいです」

博士

「狂信者は、信仰以外はどうでもいいのですね?」

スピリット

「私はクリスチャンです。イエスの御名のもとに。神に栄光あれ! ハレルーヤ!」

博士

「イエスが何とおっしゃったか、知っていますか?」

スピリット

「知っていますとも! イエスは言いました。“神よ、彼らをお許しください。彼らは何も分かっていないのです。”私も、あなた方のために祈ります」

博士

「あなたに祈っていただくには及びません」

スピリット

「神に栄光あれ!」

博士

「自分が死んだことに気づきませんか?」

スピリット

「そんなこと、どうでもいいわ」

博士

「あなたは今、他人の身体を使っているのですよ」

スピリット

「イエスこそ私の味方です! 栄光あれ!」

博士

「私たちはその経験から、霊的に無知で狂信的なスピリットほど頑(かたく)なに信仰にしがみつき、常にわめき散らして、賛美歌を歌っていることを知っています。イエスは言われた。“真理を知りなさい。真理はあなた方を自由にしてくれる”と」

スピリット

「神よ、この者たちをお許しください。この者たちはよく分かっていないのです。あなた方のために、私が祈ってさしあげますわ」

博士

「それには及びません。あなたは自分の状態が全く分かっていないのです。あなたは愚かなことばかり言っています。あなたは心の奥では自分が偽りを言っていることを知っていますね」

スピリット

「神よ、お許しください! 祈りましょう!」

博士

「あなたの偽善的な祈りなど必要ありません」

スピリット

「私は今まで、こんな経験をしたことはないわ。(泣きながら)私はいったいどうなってしまうの……

博士

「私の言っていることを理解してください。愚かな宗教的な話はやめなさい。あなたは“イエス”や“主”と言っていますが、本当の宗教を理解していません」

スピリット

「神よ、私をお助けください! 私をお許しください! ああ、神よ……

博士

「そんな言葉は神には届きません。私の言うことを聞きなさい」

スピリット

「(気取った口調で)まだ何か言いたいことでもあるのですか?」

博士

「なぜ、そんな気取ったものの言い方をするのですか。あなたは今、自分のものではない身体を使っていることを知っていますか? そんなに強がって、恥ずかしいとは思いませんか? 自分で自分を偽っていることに気づいているはずです。死んでからどのくらい経っているのか教えてください。自分の身に起きたことを理解しなければなりません。賢明な霊たち(救済霊)が、あなたをここへ連れてきたのです。私の妻の身体を使ってあなたと話をし、あなたに自分の状態を悟らせようとしているのですが、どうやら無駄のようですね」

スピリット

「大きなお世話よ!」(噛みつくような態度で)

結局、このスピリットは霊的覚醒が得られず、地縛状態を抜け出せないため、強制的に霊媒から引き離され、マーシーバンド(救済霊団)の手に委ねられることになりました。せっかく地上の霊媒と接触する機会が与えられたにもかかわらず、地縛状態から解放されることはありませんでした。

このように万全な体制が敷かれていても、宗教者の地縛霊の救済活動はしばしば失敗に終わります。地縛霊を“霊的牢獄”から解放するには、いかに困難がともなうかを理解していただけたものと思います。現在も幽界では、救済霊団と地縛霊との間で、こうしたやり取りが行われているのです。

交霊会が行われた1923年3月28日の時点では、この地縛霊は救われませんでした。その後の様子は分かりませんが、ひょっとして苦しみの体験を通して「霊的覚醒」が促され、今は地縛状態から解放されているかもしれません。

(4)百年を経て、大きく進歩した地縛霊の救済活動――21世紀における地縛霊の救済活動

1920年代と、2020年代の救済活動の違い

ウィックランド博士の時代からほぼ百年が経って、2020年代に入ると、スピリチュアリズムによって地縛霊に対する大々的な救済活動が展開されるようになりました。そして多くのキリスト教徒の地縛霊が救われることになりました。

次の(5)では、21世紀におけるキリスト教徒の地縛霊に対する救済活動の様子を紹介します。ウィックランド博士の時代からほぼ百年を経て、地縛霊の救済活動が大きく進歩していることが分かります。

21世紀における“救済活動の特徴”

現在、キリスト教徒の地縛霊の救済は、霊界の救済霊団の全面的な指導体制のもとで行われています。それは「霊的覚醒の時期」がきた地縛霊を、優先的に地上の霊媒のもとに連れてくるという方法で進められています。その結果、百年前とは比較にならない規模1日に数千人〜数十万人)で、地縛霊の救済が可能となっています。

スピリチュアリズムによる現在(2020年代)の地縛霊の救済活動について見ていきますが、現在の救済活動は、百年前のウィックランド博士のときとは異なります。初めから「地縛霊の救済」を目的としており、そのための大規模な体制が組まれています。ウィックランド博士のときは「精神病の治療」を目的として行われ、結果的に地縛霊を救済することになりましたが、百年後の今では、最初から地縛霊の救済を目指しているのです。

現在は、「霊的覚醒」がもたらされる可能性のある地縛霊を優先的に救い出すという形で進められています。そのため地縛霊の強硬な反発に手を煩わされたり、時間を取られることなく、次々と救済活動を進めることができます。また、前もって地縛霊に救済の現場を見せたり、地上の霊的真理の学習会に参加させるなどして、受け入れ態勢を整えます。そうした周到な準備のもとで、最終的段階として地上の霊媒のオーラに接触させ、「霊的覚醒」を起こすのです。

霊界サイドと地上サイドの協力体制のもとで、強力な救済活動を展開

短時間に多くの地縛霊を救済するようなときには、地上サイドでも、多くの霊的エネルギーを使うことになります。そのためエネルギーを補給し、サポートする体制が必要になります。霊媒に霊的エネルギーを補給したり、自分の順番がくるのを待っている地縛霊に霊的エネルギーを与えて「霊的自覚」を促します。こうした地上サイドのサポート体制のもとで、霊媒の能力が最大限に発揮されることになるのです。その結果、地縛霊の救済がすさまじいスピードで進行していくことになります。

地縛霊の救済の進展状況は、交霊会の指導霊を通して、常に地上側に知らされます。どのくらいの数の地縛霊が、どのようにして解放されたのか、また霊界側と地上の霊媒との通信状態はどうなっているのかなど、詳しく伝えられます。こうした霊界サイドと地上サイドの緊密な協力体制のもとで、地縛霊の救済が進められています。

(5)21世紀における、キリスト教徒の地縛霊の救済活動の実際

現在の救済活動によって地縛状態から解放された霊は、おびただしい数にのぼります。ここでそのすべてを紹介することはできませんが、いずれ別の機会に可能なかぎり公表していくつもりです。

以下では、キリスト教徒の地縛霊が解放されたケースの中から、重要な意味を持つものを紹介します。地上時代、カトリック教会の最高位の聖職者であった教皇や、著名な聖職者の救済のケースを取り上げます。それはキリスト教徒にとって天地がひっくり返るような衝撃をもたらすことになるかもしれませんが、地縛状態から解放された聖職者の多くが、地上の信者に大きな混乱とショックを与えることを知ったうえで、あえて自分の懺悔(証言)を公表してほしいと申し出ているのです。信者たちがキリスト教の間違いに気がついて、自分と同じ道を歩まないようにとの思いから、勇気を振り絞って自分の懺悔を公表することを私たちに託したのです。

今回、紹介する証言は、2021年3月と4月に行われたサークルの交霊会によるものです。一般にキリスト教関係の宗教指導者のことを聖職者と呼んでいますが、ここでは修道女(シスター)など、宗教組織の中核をなす者も含めて聖職者と呼んでいます。)

2021.03.19(金)

15:45頃、霊がそばにいると思った霊媒が声をかけると、霊が出てくる。

霊媒

「あなたは、もう死んでいます」

「死んだことは分かります。私は、シスターでした。マザーに憧(あこが)れていました」

霊媒

「地上で学んだキリスト教は間違っています。贖罪説も、三位一体論も。堕天使はいないし、サタンもいません。原罪もない。救世主は必要ありません。イエスは神ではありません」

「そんな……(あんまりです)。信じてきたことがウソだと言うのですか?」

霊媒

「そうです。キリスト教を信じてもイエスは喜ばれません。イエスの本当の教えを学んでください」

「本当の教え?」

霊媒

「スピリチュアリズムに、イエスの本当の教えが示されています。よく話しに来る方指導霊、あるいは救済霊とも言う)がいませんでしたか?」

「いました。よく来ていました。今も。しかし(私は)相手にしませんでした」

霊媒

「イエスが本当に喜ぶこと、神が喜ぶことをするのがシスターの務めではありませんか?」

「そうですね。おっしゃるとおりです」

霊媒

「スピリチュアリズムを学んでください。指導霊が教えてくれます。マザーにも聞いてください。喜んで教えてくれます。マザーは今、クリスチャンではなくてスピリチュアリストなんですよ。キリスト教を捨てても、バチは当たりません」

「素晴らしい教えなのですね、それは」

霊媒

「そうです。スピリチュアリズムを教えてくれる人が周りにいますから、ぜひ聞いて学んでください。今までの信仰を捨てるのはたいへんでしょうけれど、勇気を持って捨て去ってください」

「そうなんです。辛いのですが……。人生が無駄になったようで……

霊媒

「マザーも励ましてくれますから」

「マザーに従います。ありがとう。マザーに会えるなんて、魂が打ち震えます」

霊媒

「スピリチュアリズムを学んで、今度は正しい教えを説いてください」

「まだまだ修行の身ですが、努力します」

霊媒

「エネルギーを注ぎます。エールを送ります」ここでヒーラーに、霊的エネルギーのサポートを頼んだ。)

「温かくなってきました。励みになります。これで旅立っていけそうです。賛美歌と聖書を読むことばかりしてきましたが、これからは、指導霊と共に新しい教えを学びます。気持ちが前向きになりました」

霊媒

「私こそ、大きな門出に立ち会えてよかったです」

もう、声は聞こえなかった。

その後、ゴードンが出てきたゴードン・ヒギンソンは、サークルの交霊会の指導霊。生前はSNU「英国スピリチュアリスト同盟」の会長。スピリチュアリズム・インフォメーションNo.31でも取り上げている)。マザー・テレサも指導霊として、ゴードンと一緒に出てきて、いろいろアドバイスをしてくれる。

指導霊

「ゴードンだ。神に誓って。救われたな」

マザー

「マザーですよ。神に誓って」

霊媒

「(先ほどの)シスターのこと、よろしくお願いいたします」

マザー

「大丈夫。そのつもりですよ」

指導霊

「ゴードンだ。ああ、そうだ。救われた。(これからも)その調子でいけ!」

突如、霊がいることを感じた霊媒が声をかけると、男性の声がした(明らかに反感を持っている)。

「俺が何をしたというのだ!」

霊媒

「今の話を聞いて、キリスト教の間違いが分かったのではないですか」

「これまで信じてきたものをどうするのだ?」

霊媒

「辛いでしょうが、勇気を持って捨て去ってください」

「そんなことができるのか?」

霊媒

「できます。あなたなら。何の心配も要りません。イエスの本当の教えがあります。本当の神について学べます。キリスト教を捨てても、(別の)教えがあります。イエスの本当の教えが、スピリチュアリズムで学べます」

「何だって?」

霊媒

「スピリチュアリズムと言います。指導霊(救済霊)が話していませんでしたか?」

「うーん、まともに聞いてこなかった。反省している。(私は)元聖職者だ」

霊媒

「聖職者だったら、本当のイエス、本当の神について教えを説かなければならないのではないですか?」

「そうだな。そのとおりだ。神学ばかりやってきた。私の信じる神は間違っていたようだ。一から学び直さなければ……

霊媒

「人を救うには、まずご自身で真理を学んで実行に移さないといけません。霊的に成長して、自分で自分を救うんです」

「なるほど」

霊媒

「贖罪説は間違っていますから」

「そうだな」

霊媒

「指導霊に聞いてください。スピリチュアリズムについて教えてくれますから」

「ああ、そうする。一から学ぶ。辛いし、苦しいが、救われた気分だ。光明を見いだしたからな。指導霊と共に旅立つとする」

霊媒

「神の祝福がありますように」

「ああ、祈ってくれ」

イエスが生前、教えようとしたことは、実にシンプルな真理でした。その真理は聖書の中にも書かれています。「心を尽くして神を愛し、自分自身を愛するように隣人を愛せよ」――それがイエスの一番大切な教えだったのです。それと同じことをシルバーバーチは、「神の愛の摂理」として説きました。隣人を愛するとは、利他愛の実践のことです。それを通して人間は霊的成長をなし、自らを救うことができるのです。キリスト教は、イエスの一番大切な教えである「利他愛の実践」を、“三位一体の神観”と“贖罪説”にすり替えてしまったのです。

さらに別の霊が出てきた。(納得がいかない様子)

「マザー(修道院長)です。シスターの上に立って、指導してきました。愛の教えは間違っていないんでしょう。なら、キリスト教でもいいじゃありませんか」

霊媒

「(語気を強めて)キリスト教は本当の教えではないし、イエスは本当の神ではありません。間違った神を信仰してきたんですよ。贖罪論も三位一体説も間違いです」

「そんな! 私にいったいどうしろとおっしゃるんですか!」

霊媒

「今のキリスト教の教えを捨て去ってください。勇気がいることですが、何の心配も要りません。きっぱりと地上の知識と決別するのです。イエスの本当の教えがあるということ、それを知らせるようにと、私はイエスから頼まれているのです」

「何ですって!」

霊媒

「ですから、勇気を持ってキリスト教を捨てて、スピリチュアリズムを学んでください。それがあなたを幸せにする、救う、一番の方法なんです! 近道なんです! シスターたちも今のままでは救われないんですよ!!」(相当強く訴えた。)

「そんな……

霊媒

「辛いでしょうが、これまでのことは、今、正しい真理を知るための意味のある歩みだったと考えてください。勇気を持ってこれまでのものを捨てて、スピリチュアリズムを学んでください! シスターたちも、もっと幸せになりたいはずです。真理を求めているはずです!!」(相当強く訴えた。)

その後、通信がぱたっと途絶えた。声が全く聞こえなくなったため、言い過ぎたかと不安になった。その霊を呼んで、また通信が始まる。

「先ほどは取り乱してすみませんでした。もう大丈夫。確かにおっしゃるとおりです。言うとおりにいたします。何よりも、シスターに対しての責任があります」

霊媒

「指導してくれた霊はいませんか?」

「います。います。いい方なのですが、(私が)耳を傾けてこなかったのは事実です」

霊媒

「その方に従ってスピリチュアリズムを学んでください。本当に救われますから。今までの苦労が報われますから。本当です」

「まあ、何よりも嬉しい言葉をありがとうございます。励みになります。それでは全員で旅立ちます。この場を離れます。ごきげんよう」

霊媒

「それがイエスの願いなのです」

「まあ! 感謝に堪えません」

通信が終わって、再び指導霊(ゴードン)の声がした。

指導霊

「ゴードンだ。神に誓って」

マザー

「マザーですよ。神に誓って」

指導霊

「よくやった。大勢の聖職者の霊を救ったぞ」

霊媒

「ありがとうございます。あなた方のお蔭です」

指導霊

「たいしたことはない。おまえがすごいんだ」

霊媒

「そんなことありません」

指導霊

「霊界に来れば分かる。あとはゆっくり休むがよい」

2021.03.20(土)

朝、霊媒がパソコンを打っていると体が重く、気分が悪くなる。用事を済ませて霊に語りかけると、女性の声がした。

「シスターです。あなたから話を聞くように連れてこられました」

霊媒

「これまで信じてきたキリスト教が間違っていることは、分かりますか?」

「分かります。何となくですが」

霊媒

「贖罪説も三位一体論も間違っています。イエスは神ではありません」

「そうなんですね。(キリスト教は)あまりにも間違っているんですね」

霊媒

「そうです。でも心配は要りません。新しい教え、イエスの本当の教えがあるのです。聖書はニセモノです。スピリチュアリズムを通してそれが学べます」

「それをこれから学べるんですね!(声が明るい)」

霊媒

「そうです。指導してくれた方(話をしに来てくれた方)はいますか?」

「います。います。その方に話を聞けばいいんですね。今度こそ、今度こそ学びます! 賛美歌ばかり歌っていたんですもの。もう、卒業しないと」

霊媒

「そうですね。ぜひ聞いて学んでください。尊敬していた方はいらっしゃいますか?」

「聖フランチェスコです」

霊媒

「その方に頼んでおきますから、話を聞いてください。当時はクリスチャンでしたが、今はスピリチュアリストですよ」

「まあ、そうなんですか。会えるなんて感激です!」

霊媒

「学べば、イエスが喜ばれます。私はイエスに頼まれて、こうしてあなたと話をしているのです」

「まあ、そうなんですか。嬉しいです」

霊媒

「では、スピリチュアリズムを学んでください。これまでの教えを捨てるのはたいへんですが、本当にイエスが伝えたかったことが学べます」

「そのようにいたします」

霊媒

「神の祝福がありますように」

「ええ。御心のままに生きたいと思います」

その後、マザー・テレサの声がした。

マザー

「マザーです。神に誓って。シスターを救ってくれて嬉しい。本当に救われたのです」

指導霊

「ゴードンだ。神に誓って。間違いなく救ったぞ。まだまだ行くぞ!」

その後、また霊の声がした。

「シスターです。連れてこられました」(声が聞こえにくい。)

「大丈夫です。あなたの言うことはちゃんと聞こえます」

霊媒

「あなたは今もキリスト教を信じていますか?」

「もう信じていません。こちらへ来て、教えられたこととは全然違っていました」

霊媒

「例えば?」

「サタンはいないし、アダムとイブもいません。私の信じる神も違っていました。イエスはいませんでした。私の世界には」

霊媒

「でも大丈夫です。イエスの教え、本当の教えがありますから。スピリチュアリズムを通して学べます」

「スピリチュアリズムと言うんですね。楽しみです。興味が湧いてきました」

霊媒

「本当のイエスと真実の神が分かります。これまで本当に苦しんだと思いますが、今度こそ、本当の神を信仰できます。愛の教え、利他愛の教えを学んでください。そして人のために役立てて、成長していってください」

「そのようにいたします。指導霊(救済霊)と共にまいります」

霊媒

「指導霊に教えてもらってください」

「ありがとう。それではごきげんよう」

その後、指導霊(ゴードン)から「まだまだ行くぞ!」と念押しされた。パソコンを打ち終わり、確認のため霊界にチェックを依頼する。10:10頃、その一連の内容を見て、霊が声をかけてきた。

「よく分かりました。聖職者(シスター)だった者です」

霊媒

「では、スピリチュアリズムで本当の教えを学んでください」

「そのようにいたします。これから私は改心いたします。イエスの教えを学んで、それに従います」

霊媒

「イエスが本当に喜びます。今、あなたを祝福しておられます」

「まあ、本当に光栄なことです」

霊媒

「今度は本物の真理を周りの方に説いていってください」

「そのようにいたします。胸のつかえが取れました。心から安堵いたしました。安住の地を見つけたようです」

霊媒

「指導霊(救済霊)はいますか」

「おります。そばにピタッとついていてくれます」

霊媒

「その方に従っていってください」

「そのようにします。私は大勢の人たちに間違った教えを説いてきました。実は(私は)マザーの側近でした。マザーが改心したと聞き、正直驚きました。でも今は、はっきり分かりました。マザーに従います。言うとおりにします」

霊媒

「私はスピリチュアリストのマザーとご縁があるのですよ」

「それでここに連れてこられたのですね。感謝しております」

霊媒

「お礼は神とマザーに伝えてください。イエスがあなたを祝福しておられます」

「まあ、嬉しいことをおっしゃる。指導霊と共に学んでまいります」

その後、マザーが出てきた。

マザー

「マザーですよ。神に誓って。あれは、あなたが思っているようにシスター・ニルマラです。彼女は、目覚めるのに時間がかかりました」シスター・ニルマラは、神の愛の宣教者会の2代目総長。2015.06他界)

霊媒

「でも今は気づいてよかったです」

マザー

「本当にそうなのです。あなた方の言葉でいう“ウヨウヨ”と、たくさんの(宗教の呪縛から解放されない)霊たちがいるのです。救ってくれてありがとう」

霊媒

「あなたの努力のお蔭です」

マザー

「いえいえ、とんでもない。まさにこれからなのです。救っていくのは」

霊媒

「マザーと共にがんばってまいります。マザーの苦労を、とても分かち合うことはできませんが……

マザー

「そうではありません。本当に救われたのです」

指導霊

「そうだとも。ゴードンだ。神に誓って」

昼食後、指導霊(ゴードン)が、もう少し通信をしてほしいと伝えてきた。しばらくして声がした。

「(先ほどの)シスター・ニルマラです。神に誓って」

霊媒

「マザーが一番喜んでおります」

「何とお礼を申し上げてよいのか……。本当に救われた気分です。やらなければならないことは山積みですが……

霊媒

「今度こそ、本当にイエスが望まれることをしていってください。あなたには本当に幸せになっていただきたいと思います。神もイエスもそれを望んでおられます」

「ありがとうございます。そのようにいたします。私は道を踏み外しておりました。すんでのところで助けていただきました。あのまま、あの場にいることを思うと、ぞっとします。今は、それがよく分かります」

霊媒

「イエスは、あなた方、クリスチャンこそ救われてほしいと思っておられるのです」

「そうなんです。私が真っ先に自らを救わねばなりません」

霊媒

「向上の道を歩んでいけますよう、お祈りいたしております」

「精いっぱい精進してまいります。本日はありがとうございました。シスター・ニルマラでした」

指導霊

「ゴードンだ。本当にこんな霊たちが“ウヨウヨ”いるんだぞ!」

霊媒

「救済霊(指導霊)たちの苦労が分かります」

指導霊

「そうだとも。皆、心を痛めている」

聖職者との対話は、本当に真剣勝負です。相手は全身全霊でぶつかってきます。人生をかけてやってきたことを否定され、感情を露(あらわ)にする者もいます。クリスチャンたちは死後も、地上時代の狂信的な信仰を続けています。シルバーバーチは、「そういう霊を相手にするのは、ずいぶん手間がかかる」と言っていますが、まさにその通りです。

とは言っても、時期のきた聖職者になると、最初は抵抗しますが“魂”ではキリスト教に対する疑問を感じているため、最後は納得して旅立つことになります。

2021.03.23(火)

気分が悪いので霊がついていると思い、霊媒が語りかけた。すると霊が出てくる。

霊媒

「死んだことが分かりますか?」

「分かります。あなたは(誰ですか)?」

霊媒

「霊たちの魂を覚醒させる仕事をしています。イエスに頼まれて、イエスの教えを紹介しています。あなたは?」

「聖職者だった者です。マザー・テレサに連れてこられました」

霊媒

「キリスト教が間違っていることが分かりますか?」

「こちらの世界で何年も過ごして、何かおかしいと気づくようになりました」

霊媒

「神様は、クリスチャンにもっと幸せになってほしいと願っておられます。そのような場所にはいてほしくないと思っておられます」

「確かに天国ではありませんでした。希望を見いだせない中で過ごしてきました」

霊媒

「これから、神様の光が(あなたに)降り注がれるようになります。どうか、イエスの本当の教えを学んでください。スピリチュアリズムを通して学んでください」

「スピリチュアリズムというんですね。恩に着ます」

霊媒

「指導霊(救済霊)はいますか?」

「ずっと声をかけてくれていました。もちろんマザーもです。でも納得がいかなかったのです」

霊媒

「今はどうですか?」

「(指導霊やマザーの言うことに)確信が持てるようになりました。今度こそ本当の神を信仰できると思っています」

霊媒

「間違った信仰を持ったまま他界するのは、悲劇です」

「本当にそうなのです。よく分かります。もう二度と、あの場所へは戻りたくありません。古びた教会も賛美歌もうんざりです」

霊媒

「指導霊から、スピリチュアリズムを学んでください」

「そのようにいたします」

霊媒

「向上の道を歩んで、他の方にもイエスの教えを伝えてください」

「そのように努力いたします。感謝に堪えません。ありがとう」

その後、マザーが出てきた。

マザー

「マザーです。神に誓って。(彼女は)側近ではありませんが、神の愛の宣教者会の者です」

2021.03.27(土)

「連れてこられた者だ。聖職者、ポープ(POPE)だった」

霊媒

「教皇ですか?」

「そうだ。ずいぶん前になる」

霊媒

「死後の世界の生活をして、天国に行けましたか?」

「そうではない。いろいろと現状を見せつけられ、思い知った。私は何ということをしでかしてしまったのだと、後悔に苛(さいな)まれている。ベネディクトだ。前の」第258代ローマ教皇(1914〜1922)だったベネディクト(ベネディクトゥスとも)15世。第一次世界大戦の惨劇を乗り越え、世俗国家の仲介者としての新しいカトリック教会のあり方を模索した。ジャンヌ・ダルクを列聖した人物:ウィキペディア参考)

霊媒

「キリスト教の三位一体論も贖罪説もすべて間違いだということに気づいておられるんですね」

「そうだ。私は間違った教えを多くの人々に説いてきた」

霊媒

「大丈夫です。今度こそ、イエスの本当の教えを学んでください。スピリチュアリズムを通して」

「スピリチュアリズム?」

霊媒

「イエスが興したのはキリスト教ではありません。スピリチュアリズムなのです。スピリチュアリズムの中に、イエスの本当の教えがありますから、指導霊(救済霊)に学んでください。指導霊はいますか?」

「いる。何ということだ! 彼の言うことに従っていればよかったものを!」

霊媒

「大丈夫です。今から学んでください。イエスはたいへん喜ばれます。私はイエスに頼まれて、キリスト教に代わる本当の神の教えをあなたに伝えているのです」

通信が途絶える。霊媒から、語りかけてみた。

霊媒

「神の愛と光が、あなたのもとに降り注がれるようになります。まず、あなた自身が自らを救い、そして縁のあった方たちに伝えていってください」

「神は私をお見捨てにならないのか?」

霊媒

「大丈夫です。勇気を持って踏み出してください。必ず神の愛を実感できるようになります。スピリチュアリズムを学べば、神もイエスも喜ばれます。本当に苦しくてたいへんでしょうが、一歩を踏み出してください。光の世界へと旅立ってください。あなたが悟れば、相当(大きな)影響力が及ぶようになるはずです。どうかスピリチュアリズムを学んでください」

「そうする。指導霊(救済霊)に従う。自分こそ迷える子羊だった。地位を得て、いい気になっていた。こちらの世界へ来て驚いた。あまりにも信じていたことと違う現状にだ。まずサタンがいなかった。原罪などなかった。イエスは神ではないと分かった。私は多くの者に間違った教えを説いてきた。その責任は重い」

霊媒

「これまで人類は、霊的無知だったのです。それが地上の実情です。でもスピリチュアリズムの学びを深めることができれば、本当に変われます。何も怖れることはありません」

通信がまた途絶える。が、相手は落ち着きを取り戻した様子で、再びつながった。

「ありがたいことだ。そちらの責任者の方によろしく伝えてくれ。この私の懺悔(ざんげ)の話が役に立つなら、私は何だってする!(霊の感情が伝わり、霊媒、涙する)」

霊媒

「ありがとうございます。あなたの勇気ある改心を、神もイエスもたいへんお喜びになります。人類救済のために立ち上がってくださる方が、(私たちの)味方が、また1人増えたことを、私たちも本当に嬉しく思います」

「そのように言ってくださり、かたじけない」

霊媒

「あなたの懺悔を無駄にはしません。必ず公表して活用いたします」

「恩に着る! 恩に着る! 地上のカトリックを本当に何とかしなければならん!」

霊媒

「スピリチュアリズムに関わるすべての霊たちは、皆、あなたの味方です。神はクリスチャンにこそ幸せになってもらいたいと願っているのです」

「ありがたい言葉だ。おお、神よ! 本当に私は今から心を入れ替えます。あなたの本当の教えを学んでまいります。全身全霊を注いで、どれだけ長くかかろうとも人々の救済のために身を捧げる所存です!」

霊媒

……(感極まり、放心状態で言葉が出ない。しばらくして)神は、今のあなたを祝福しておられます」と言うと、もう言葉は返ってこなかった。

2021.03.27(土)(同じく3/27に行われた交霊会)

「この苦しみに耐えられそうもない。この私を救ってくれ!」

霊媒

「大丈夫です。神様の愛が降り注がれる世界へ行けますから。あなたは?」

「聖職者だった。かなりの地位にいた者だ」

霊媒

「キリスト教の間違いに気づいておられますか?」

「大いに気づいている。自分が信じていることと、あまりにも違っていた。(自分は)およそ天国と言える所にはいない」

霊媒

「神はクリスチャンに、そのような場所にはいてほしくないと思っているんですよ」

「そのことを何べんも聞かされた。今ようやく分かって悔いている。本当に心の底から懺悔している」

霊媒

「では、指導霊(救済霊)がついているんですね」

「そうだ。今(自分は)改心して、指導霊に従おうとしている」

霊媒

「イエスの本当の教えを学んでください。スピリチュアリズムです」

「スピリチュアリズム? 分かった。そうする」

霊媒

「イエスの本当の教えが分かりますから。本物の神を信仰できますから」

「希望が見えてきた。これまで苦しいばかりだった。いつまでもここにいてはならないことだけは確かだ。多くの者を誤った方向へ導いてきた。イエスを信じれば救われるというのはウソだ。いまだ私は救われていない!」

霊媒

「イエスの本当の教えを学んで、それを実行に移してください。霊的に成長すれば、救われます。それが唯一の救いの道です」

「これ(スピリチュアリズム)に賭けるしか、すがるしかないことは分かっている。一からやってみる」

霊媒

「これまで信じてきたものを、すべて捨て去って学んでください。決して悪いようにはなりません。本当に救われます」

「ああ、神よ! 私が間違っておりました!」

霊媒

「大丈夫です。あなたの祈りは、本当の神に通じています。聞き届けてくださいますから」

「感謝に堪えん」

霊媒

「スピリチュアリズムを学んで、理解を深める中で、どうか縁のあった人たちに、これを伝えていってください」

「今の段階ではとてもそれをする立場にはないが、“自ら学んで実践し、救いを得る”――これを我が胸に刻んで精進する」

霊媒

「そうです。その通りです。イエスもお喜びになります。私たちの味方が、また1人増えたのですから」

「お礼申し上げる。では、指導霊と共に行くとする」

その後、別の霊が出てくる。

霊媒

「あなたは聖職者ですか?」

「そうだ。身分のある者だった。ここに連れてこられた」

霊媒

「キリスト教の間違いに気づいておられますか?」

「ああ、大いに気づかされている。隠れようにも隠れられない。逃げようにも逃げられない!」

霊媒

「今、あなたが置かれている場所は?」

「ああ、最悪だ。神がいて天国だと思っていたが、そうではなかった。神の光の届かない暗闇だ。そこで古びた教会の中で祈りの日々だ。それも虚しく響く祈りだ。偽善の、ウソ、偽りの……

霊媒

「霊界へ行って、辛い日々を過ごされたのですね」

「ああ、そうだ。でも今、希望が見えてきた。連れてこられて分かった」

霊媒

「どうか、イエスの本当の教えをスピリチュアリズムで学んでください」

「スピリチュアリズムと言うんだな。そうだ。それこそが、私が求めていたものだ。私は神学者だった。聖書ばかりを学んできた。ウソで塗り固められた紙切れにすぎぬものを、一生かけて研究し続けてきた。無駄にした。人生を」

霊媒

「どうか、指導霊(救済霊)を通して、本物の教えを学んでください」

「そうする。少し楽になった。おまえと話せて」

霊媒

「イエスがお喜びになります。私はイエスに頼まれて、キリスト教に関わる人たちにスピリチュアリズムを伝えているのです」

「そうだったのか。ならば、なおさら感謝しなくてはならない」

霊媒

「お礼は神とイエスに言ってください。神とイエスは、本当にクリスチャンにこそ幸せになってもらいたいと、心の底から願っているのです」

「そうだったのか」

霊媒

「イエスは2千年もの間、地上の現状を見て苦しんできたんです。イエスの名のもとに行われてきた惨状を目の当たりにして」

「そうだったのか。自分もそれに加担していたのだな」

霊媒

「イエスは、あなたが本当に救われてほしいと願っておられます。どうかスピリチュアリズムを学び、信仰実践を通して成長し、ご自身を救ってください」

「それを一から始めよと言うのだな」

霊媒

「そうです。指導霊はいますか?」

「いる。本当にすまなかったと思っている。心を入れ替えて精進する。努力する。それでは、新しい世界へと旅立つ。恩に着る」

その後、ゴードンとは別の指導霊(インペレーター霊)が出てきた。インペレーター霊は、世界三大霊訓の1つである『霊訓』の通信霊。霊界でイエスの側近として、キリスト教関係の救済の責任者を務めている。)

インペレーター

「インペレーターだ。よくやった! 三者共、地上では名の知れた者たちだった。キリスト教の呪縛から解かれるのに、相当長い期間がかかった」

霊媒

「(最初の霊の)ベネディクトというのは、ローマ教皇だったベネディクト16世の前の、ベネディクト15世のことですか?」

インペレーター

「そうだ。目覚めるのに100年かかった」

その後、別の霊が出てきた。

「聖職者だった者だ。改心している。ここへ連れてこられた。地上では多くの者たちの指導に当たっていた。それが霊界へ来て間違いだと気づいて、たいへんなショックを受けた」

霊媒

「あなたが置かれた場所は、どのような所なのですか?」

「酷(ひど)い所だ。何の光も届かない。天国とは対極にある。そこから抜け出せない。哀れな者たちが集う場所だった。キリスト教の間違いを知って何とか抜け出したいと思っていたが、なかなか踏ん切りがつかなかった。大勢の者(信徒)と暮らしていたから。でも今は、心の底から抜け出したいと思っている」

霊媒

「私はイエスに頼まれて、本当のイエスの教えを伝えるお手伝いをしているのです。指導霊(救済霊)からスピリチュアリズムを学んでください」

「私によく話をしに来てくれた。励ましてくれた。本当に今は感謝している。これまで真剣に聞いてこなかったことを反省している」

霊媒

「神はクリスチャンがもっと幸せになってくれることを、本当に願っているのです」

「本当にそのようです。そのためにも、私はここを抜け出る。できることなら皆を引き連れていきたいが、皆、恐れを抱いている」

霊媒

「何の不安も要りません。ウソの教えにしがみついていても、救われません。本当のイエスの教えがありますから、何ひとつ心配は要りません」

「ありがたい。本当の支えになるものがあるなんて」

霊媒

「まずあなた自身がスピリチュアリズムを学んで、信仰実践の道を歩んでいってください。そうすれば救われます」

「本当にありがたい。感謝だ。私は本当にきっぱりと、ここと縁を切る。感謝だ。」

霊媒

「そうです。指導霊はいますか?」

「いる。本当にすまなかったと思っている。心を入れ替えて精進する。努力する。それでは、新しい世界へと旅立つとする」

その後、交霊会の指導霊(ゴードン)が出てきた。

指導霊

「ゴードンだ。大勢の聖職者たちが救われたぞ!」

霊媒

「大勢?」

指導霊

「多くの信者たちが、聖職者に従うからな」

その後、別の霊が出てきた。

「納得がいかない! キリスト教にも“愛の教え”がある!」

霊媒

「あなたはまだキリスト教を信じているのですか?」

「そうではないが……

霊媒

「イエスの本当の教えを求めているのではないのですか?」

「それを心の底から知りたい」

霊媒

「キリスト教の三位一体論や贖罪説は、人間が勝手につくったものです。イエスは生前、そんなことを教えてはいませんでした。利他愛の実践と、霊優位の努力を説いたのです。シンプルな教えだったのに、キリスト教は複雑にしてしまったのです」

「それは確かに認める」

霊媒

「なら、イエスの本当の願いを聞いてください」

「本当の願い?」

霊媒

「イエスは、クリスチャンに幸せになってもらいたいと思っているのです。私はイエスに頼まれて、幸せになる教えがあることを伝えているのです」

「そうだったのか」

霊媒

「指導霊(救済霊)はいますか?」

「います」

霊媒

「その方に、スピリチュアリズムを学んでください」

通信が途絶える。しばらくして、通信が再開する。

「あなたとの(先ほどまでの)一連のやりとりで、大いに納得しました。実は、私はかつて聖職者でした。今では本当に後悔しています」

霊媒

「勇気を持って、キリスト教を捨て去って、スピリチュアリズムを学んでください。イエスがたいへん喜ばれます。イエスの言う利他愛を実践することで、神の愛が注がれて成長できます。それで本当に救われます。神もイエスも、あなたにそれを望んでおられます」

「そうなのですね。感謝です。そのようにします。憑きものが落ちたようです。爽快な気分です。エネルギーをくださってありがとう。勇気と希望が湧いてきました。そばについている方(救済霊)に従います。あまのじゃくだったことをお詫びします。それでは旅立ちます」

その後、指導霊(ゴードン)が出てきた。

指導霊

「多くの者が、本当に救われたぞ。皆、涙して喜んでいる」

翌日(日曜)、サークルの皆がお茶の時間に集まったとき、十年前にイタリヤ旅行でバチカンに行った際、サン・ピエロト寺院の中に、前のローマ教皇だったヨハネ・パウロ2世の遺体が安置されていたことが話題にのぼった。ヨハネ・パウロ2世は生前、人格者として多くの信者の尊敬を得ていたが、霊界で今、どうしているのかが気になった。

すると指導霊(ゴードン)が出てきた。そして意外なことを教えられた。「ヨハネ・パウロは、人はいいが、目覚めは悪いまだ地縛霊の状態にある)」ということだった。

2021.04.03(土)(サークルの学習会の後)

学習会のあと、霊が出てきた。1人目は、やわらかな物腰の男性霊。

霊媒

「前からついていた方ですか?」

「そうです。聖職者でした。今は本当に心から悔いています」

霊媒

「神も、イエスも、クリスチャンには本当に光の届く陽の当たる場所にいてほしいと願っています」

「まあ、そうだったんですか」

霊媒

「クリスチャンには本当に幸せになってほしいと願っているのです。向上の道を歩んでいってほしいと」

「そんなに……。やはり慈悲深い方だったんですね。イエスは」

霊媒

「そうです。キリスト教は間違った教えを説いてきたために、クリスチャンたちは皆、洗脳されてしまったのです。でも安心してください。イエスの本当の教えがここにあります。スピリチュアリズムと言います。この教えにはイエスの深い愛が詰まっています」

「そうだったのですね。よかった。これで本当に救われる気がします。私は数々の間違った教えを大勢に説いてきました。本当に懺悔の日々でした」

霊媒

「人類は2千年もの間、霊的無知のままきたのです。今、すべてが生まれ変わって出発する時なのです。だから大丈夫です。本当の光明が見いだせますから」

「それを聞いて安心いたしました」

霊媒

「指導霊(救済霊)はいますか?」

「おります。いろいろと励ましてくれています。あなたに触れて霊媒のオーラに接触して)、話を聞いて、よく分かりました」

霊媒

「指導霊に従ってスピリチュアリズムを学んでください。実践に移してください。本当に救われます。明日の講義も聴いていってください」

「ぜひそうしたいと思います。学ばせていただきます。前途に光が差し込んできました。心から安堵しました。ありがとうございます。いったんここを離れます。新しい場所へ行きます。では、皆さんによろしくお伝えください。本当にこのサークルに助けられたことを。実は、これまでも機会がある度に(ここで)学ばせていただきました。スピリチュアリズムについての多くの知識を得させていただきました。確かに、キリスト教の贖罪説の間違いなどはショックを受けましたが、こうして受け入れられたことを心から喜んでいます。救いを得ました。この教えは間違いないと確信できました」

霊媒

「本当にお役に立てたようで、こちらこそ感謝です。あなたの言葉を、皆に伝えます」

「では、いったん失礼します。ごきげんよう」 

間髪を入れずに別の霊が現れる。(男性霊)

「よろしいでしょうか。聖職者だった者です」

霊媒

「キリスト教の間違いに気づいておられますか?」

「はい、気づいております。贖罪説、三位一体論など神学的教義がことごとく間違っていたことにショックを受けましたが、今は立ち直りました。私も(サークルの)学習会に参加させていただいた者です。感謝の言葉を述べたいと思い、ここに出てまいりました」

霊媒

「クリスチャンだった方が、スピリチュアリズムを学んでスピリチュアリストになってくださることは、神とイエスがたいへん喜ばれます」

「そうであってほしい。私のような者でも改心できて、神に、本当に感謝しました。本当に頭が凝り固まっていました。その呪縛からよく抜け出せたものだと思っています」

霊媒

「イエスは、クリスチャンにこそ幸せになってもらいたいと思っておられます。本当によかったと思います」

「ええ、ただただ感謝しかありません。おお、神よ! 私は本当にあなたに背くことばかりしてまいりました! あなたに顔向けができない……

霊媒

「神様は、あなたの懺悔を本当に聞き届けてくださいます。大丈夫です。本当のイエスの教えがあります。愛の教えです。神の深い愛が実感できます」

「ええ、ここで学んでショックを受けると同時に、その愛も感じ取ることができました。まだまだこれからです」

霊媒

「指導霊(救済霊)はいますか?」

「います。本当によくしてくれています。ちょっと前までは問題ばかり起こしていましたが、粘り強くこの私を導いてくれました」

霊媒

「それを聞いて、心の底から嬉しく思います。イエスもお喜びです。どうか、これを機に、1人でも多くの縁のあった人に真理を伝えていってください」

「ええ、ぜひそうしたい。道のりはまだまだ先のことですが……

霊媒

「大丈夫です。私たちも向上の道を歩んでいますから。神の光の道を一緒に行きましょう」

「嬉しい言葉を、ありがとうございます。では、これでいったんここを去ります。(サークルの)世話人の方、皆さんによろしくお伝えください。感謝していると。一聖職者だった私を、ここまで引き上げてくださり、感謝に堪えませんと」

霊媒

「必ず伝えます」

「ありがとう」

間髪を入れずに別の霊の声がした。(男性霊)

「いいですか?」

霊媒

「どうぞ」

「私も聖職者だった者です。キリスト教の間違いを、ここ(サークルの学習会)に出席させていただいて分かった者です。今では感謝しています。一言お礼が言いたくて、出てまいりました。世話人の方、皆さんによろしくお伝えください。今回も出させてもらいます。本当にありがたいことです。最後になりますが、聖職者を代表して、お礼を申し上げます。ありがとうございました」

霊媒

「私のほうこそ、直接感謝の言葉を聞けるとは思ってもいませんでした。感無量です。皆に伝えます」

「そうしてください。ごきげんよう」

2021.04.11(日)

霊の声がした。(3/27に出てきたベネディクト15世だった。)

「ベネディクト15世だ。神に誓って。一言お礼を言うために、この場に出てきた。感謝に堪えん。ただただ、頭を下げるしかない。ここから再出発する。神に誓う。“心を入れ替え、今度こそ私は神のために働いていきます”そう伝えてくれ」

霊媒

「分かりました。必ず伝えます」

「恩に着る。多くの周りにいる霊(信徒)たちも、これで救われることになった。そちらの責任者には感謝に堪えん。私にとって恩師だ。責任者の声は魂に鳴り響いた。そうだ。おまえ(霊媒)が言うとおり、この地獄のような場にもしっかりと届けられたぞ。皆、動揺を隠せない(おまえが言うように、激震が走った)。が、何とか上を向いていこうと、皆、がんばっている」

霊媒

「そうでしたか。イエスの本当の教えを学んで、どうか、救いを得てください。スピリチュアリズムこそが、本物の神へと続く、唯一の道です。真の救いの道なのです」

「そうだ。その通りだ。この橋頭堡(きょうとうほ)を通して、続々と救われているのを目の当たりにして、ああ、神は我々を見放してはいなかったということを、つくづく思った。私だけでなく、私の後に続いた信徒たちにも光を見るチャンスを与えてくださったのだ。本当に恩に着る。では、さらばだ。くれぐれもよろしく伝えてくれ。イエスの名のもとに出させていただいた。この時、イエスが一瞬、姿を現す)この場に出られたことを、本当に光栄に思う。感謝だ!」

霊媒

「私たちも、嬉しく思っております」

「では、さらばだ!」

2021.04.20(火)

聖職者だった霊が出てくる。ベネディクト15世の側近2人と、ベネディクト15世本人が出てくる。

「聖職者だった者だ。ベネディクト15世の側近だった」

霊媒

「キリスト教の間違いは分かっておられますか?」

「ああ、大いに分かった。ベネディクト15世が改心して驚いたが、こちらの世界へ来て、“その通りだ”と思った。天国に行けなかったのは事実だ」

霊媒

「ではあなたは、ベネディクト15世について行くということですね」

「そうだ。大勢の者が従っていく。一言お礼を言いに来た。恩に着る。そこのグループ、サークルか? その者たちによろしく伝えてくれ」

霊媒

「分かりました。伝えます」

「最後のお別れをしたいと思って出てきた。それでは大勢だが旅立つとする。さらばだ」

さらにベネディクト15世の別の側近が出てくる。最初は「キリスト教を本当に捨て去ることができるのか?」と言っていたが、最後は納得して旅立っていった。

続いて、ベネディクト15世本人が登場した。

「できるだけ、解放してやりたい。よろしく頼む。ベネディクトだ。神に誓って。たいへんだろうが、恩に着る。1人でも多く救いたいと思っている。よろしく頼む。ベネディクトだ。神に誓って」

30分くらい過ぎて、再度ベネディクト15世が出てきた。

「ベネディクトだ。神に誓って。だいぶ、解放されつつある」

その後、指導霊(ゴードン)が出てきて霊媒を励ましてくれた。

指導霊

「あと、もう一踏ん張りだ! 大勢の霊が救われたぞ!」

(6)間違った宗教の教義に洗脳される恐ろしさ

ここまで“キリスト教徒の地縛霊”に対する救済活動の様子を見てきました。現在、霊界サイドの救済霊団と、地上の霊媒とスピリチュアリストの協力体制のもとで、地縛霊の救済が強力に進められています。それによって多くの地縛霊が「霊的覚醒」をし、地縛状態から解放されて、霊的成長の道を歩み出しています。

地縛霊の救済活動を通していつも実感させられることは、地上時代に間違った宗教を信じることの恐ろしさです。

間違った信仰が、死後“地縛霊”を生み出す

宗教は人間の魂に強い影響を与え、心を支配するようになります。特にキリスト教の教義のような強烈な思想は、地上人生だけでなく、死後にも強い影響をもたらします。

「宗教の教義(信条)による束縛は、地上界の悲劇の一つです。それは重い疫病よりも悪質で、肉体の病気の苦しみよりも、はるかに酷(ひど)い苦痛をもたらします。なぜならそれは“魂の病(やまい)”を生み出し、霊に目隠しをしてしまうからです。」

『シルバーバーチの教え(上)』(スピリチュアリズム普及会)  p.124

多くのキリスト教徒が、間違った教義によって地縛状態に陥っています。幽界下層で同じ信仰の仲間とグループを形成し、地上時代と同じ狂信的な信仰生活を続けています。長い間、地縛状態で時を過ごしているのです。

キリスト教の「三位一体論」や「贖罪説」、また「サタンの存在」や「人間始祖の堕落」や「原罪の発生」は、霊的事実とはかけ離れた教えであって、神の摂理に一致しません。こうした間違った教義を信じることで、死後、自分自身を“霊的牢獄”の中に閉じ込めることになってしまいます。神の摂理に反した信仰生活は、強烈な苦しみをもたらしますが、地縛霊はそれを“信仰的試練”と捉えて忍耐しようとします。また、自分の心に湧きあがる信仰への疑念を“サタンの誘惑”と思い、サタンと戦わなければならないと考えるのです。こうしてキリスト教徒の地縛霊は、自らを“霊的牢獄”の中に閉じ込め、辛く苦しい生活を送ることになります。

不安に駆られて“霊的牢獄”の中に留まり続ける

こうした霊的牢獄から抜け出すためには、地縛霊自身がキリスト教の教義(三位一体論・贖罪説・サタンの存在・原罪の教え)の間違いに気がついて、それを捨て去らなければなりません。

しかし、地上の宗教組織でも見られるように“地縛霊集団(霊的牢獄)”から抜け出すためには、たいへんな勇気が必要となります。これまでずっと信じてきたキリスト教を否定することには、大きな不安がともないます。信仰を捨て去ったなら、後に何が残るのか、何を拠りどころにして生きていったらいいのかと恐怖心が湧いてきます。そのため多くの地縛霊が集団の中に閉じこもり、同じ生活を続けることになるのです。

拷問さながらの地縛霊の苦しみ

そうした地縛霊は、永遠に続くかと思われるような拷問(ごうもん)の苦しみを味わうことになります。地上人の中には、ケガや病気といった肉体の苦痛に耐えかねて自殺する者がいますが、肉体のない霊界では自殺することはできません。

私たちがキリスト教徒の地縛霊と話をするとき、地縛霊たちの苦しみと恐怖が伝わってきます。そのあまりにも悲惨な状況に私たちの胸は締め付けられ、涙がこみ上げてきます。「一刻も早く楽にしてあげたい!」との思いが湧きあがってきます。

地上の霊媒との接触で、地縛霊の「霊的覚醒」がもたらされる

苦しんでいる地縛霊を救い出すために、救済霊団は懸命な働きかけをしてきました。しかし、地縛霊は救済霊の説得に耳を傾けようとせず、せっかくの救いの手を拒絶します。ウィックランド博士が対話した地縛霊のケースのように、救済霊の働きかけはしばしば失敗に終わってしまいます。

そこで地上の“霊媒”の出番となります。地縛霊は地上的要素・物質的波動をたぶんに持っているため、地上人(霊媒)の働きかけに強く反応します。そのため現在では、霊界の救済霊団と、地上の霊媒とスピリチュアリストが協力して、地縛霊の救済活動を展開しています。苦しみの体験を経て「霊的覚醒の時期」を迎えた地縛霊が、救済霊団によって地上の霊媒のもとに連れてこられます。そして地上の霊媒との接触を通して「霊的覚醒」が促され、地縛状態から解放されることになるのです。

地縛霊にとってスピリチュアリズムは“救いの光”

スピリチュアリズムは、イエスの願いから出発した「地球人類救済計画」です。スピリチュアリズムによって示された「霊的真理」は、イエスの教えそのものです。地縛霊はスピリチュアリズムと出会うことで、辛く苦しい霊的牢獄から、勇気を振り絞って抜け出すことができるようになります。こうして地縛霊は救済され、霊的成長の道を歩み出すことができるようになるのです。長い間、霊的暗闇の中に置かれた地縛霊にとって、スピリチュアリズムはまさに“救いの光・希望の光”なのです。

スピリチュアリズムの「霊的真理」を正しく理解した霊媒の言葉は、地縛霊の魂に“神の光”として届きます。それが頑(かたく)なな地縛霊の魂を解きほぐし、「霊的覚醒」のきっかけをもたらすことになるのです。

狂信的な信仰者は死後、“地縛霊”になる可能性がある

地縛霊の実態を見ていくと、現在、地上世界で狂信的な信仰をしている人々は死後、“地縛霊”になる危険性があることが分かります。これまで見てきたキリスト教の聖職者のように、地縛霊となって苦しい生活を送ることになる可能性があります。

「イエスの再臨」を唱えるキリスト教の新興宗教には、純粋さと狂信性があります。幽界下層には、そうした宗教の信者の集団が形成されています。彼らは自分たちの考え方(信仰)だけが正しく、他はすべて間違っていると決めつけ、地上時代と同じ信仰生活を送っています。

また、地縛霊の中には、かつて自分が信じていた地上の宗教組織(教団)の集まりに参加し、霊媒体質者に憑依する者もいます。すると憑依された人間は、気が狂ったようになったり、異言を語ったりするようになります。そうした教団では、地縛霊(低級霊)によって奇妙な心霊現象が次々と引き起こされ、信者たちが大騒ぎしたり、翻弄されるようなことも起こります。