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ニューエイジも新・新宗教もスピリチュアリズムを超えるものではありません

シリーズ1・・・スピリチュアリズムから見たニューエイジ

スピリチュアリズムは人類史上最大のプロジエクト

スピリチュアリズムは高級霊団の計画のもとに進められている地上人類救済のための一大事業です。このスピリチュアリズムにおける人類救済計画は、これまでの人類史上の最大規模のプロジェクトです。この想像を絶するような大組織が、今、現実に私達の背後にあって日々働きかけているということを忘れてはならないでしょう。この働きかけは地球上のいかなる政治的力・経済的力よりも大きく、地球の将来に対して決定的な影響をもっています。シルバーバーチによれば、何十何百億という霊界人が一糸乱れることなく組織的にムダなく活動しています。そして、その頂点に立っているのがイエスなのです。

では、地球人類救済プロジェクトの具体的な内容とは一体何でしょうか? それは、地上に霊的真理をもたらして地上人類を霊的無知から解放することなのです。地上人類の悲惨さは、すべて霊的真理を知らないところに起因します。さて高級霊が霊的真理を地上にもたらす手段として用いてきたのが霊界通信でした。そしてこれまでイギリス、アメリカを代表とする欧米キリスト教圏に真っ先に霊的真理が降ろされました。そして現在では、人種・民族・地域の別なく、時のきた人々に次々と霊的真理が与えられるようになっています。この霊的真理によって霊的事実に目覚め、霊的人生を歩む人間が一人また一人と増えることによって、将来、地球上に地上天国ができて行くことになるのです。以上が、高級霊によって現実に進められているスピリチュアリズムの概観です。

スピリチュアリズムとニューエイジは本質的に同じもの

ここ20〜30年間、アメリカを中心としてニューエイジやチャネリングがブームを巻き起こしてきました。そして多くの人々が精神世界に目覚めました。こうした動きは、まさに霊界の高級霊の救済活動が地上に反映したものなのです。19〜20世紀にヨーロッパを中心として一世を風靡した近代心霊研究の動きが、時を隔て今アメリカにおいて再開されました。

ニューエイジに係わる人々の中には、スピリチュアリズムは一時代昔のものであるかのように考える人がいます。スピリチュアリズムの時代は去って、これからはニューエイジの時代だと言うのです。しかしこうした発言は、霊界の大プロジェクトという動きに対する無知からでたものです。これまで述べてきましたように、霊界はイエスを中心として全ての高級霊が一丸となって地上救済のために働きかけています。このように地球を取り巻く霊界全体の意志が一つとなって進められているのが、スピリチュアリズムなのです。それが今、アメリカを中心としてニューエイジという名前で展開している、ということなのです。従ってニューエイジに係わる人達が、スピリチュアリズムとニューエイジを別物と考えるとするなら、それはスピリチュアリズムばかりでなく、ニューエイジ自体についてもその本質が何も分かっていない、ということなのです。自分のしていることの本当の意味について何も知らない、ということなのです。

ニューエイジャーの偏見と偏狭な理解は、ジョン・クリモの『チャネリング』(ボイス社)にも見られます。この本はチャネリングについて広汎で詳細な説明をしており、その点では優れたものと言えます。しかし残念なことに、著者のクリモ自身が霊界での大プロジェクトについて全く無知なのです。そのため霊界通信や霊媒現象を、霊界の導きという立体的観点からとらえることができていません。スピリチュアリズムをチャネリングの先行として挙げるのみで、通信内容の重要度からこれらを位置付けするということができていません。通信内容という肝心な点を無視した霊界通信の概観にすぎません。霊界通信は単に横並べにしたらよいというものではありません。通信の中身こそその生命なのです。そこにこそ通信を送る霊界の意図が反映しているからなのです。

ニューエイジの中心はチャネリングであるべき

再度述べますが、スピリチュアリズムもニューエイジも霊界の高級霊によって人類救済のために起こされたものであり、本質的には全く同じものなのです。ただ名称が違うということに過ぎません。霊界から見たらスピリチュアリズムもニューエイジも同じなのです。ただ、現在のニューエイジは広汎な分野にわたる精神革命的な意味合いを持っています。この多分野(チャネリング、ニューサイエンス、トランスパーソナル心理学、エコロジー思想、ニューエイジ形而上学、ホリスティック医学etc.)にわたる底辺の広さゆえに、それが最も優れたもののように考える人もいます。しかしこれらの動きをつくりだした霊界の高級霊の立場から考えてみれば、最終的な目標は霊的真理にあることは明白です。このことは“精神覚醒運動”であるニューエイジの中で、最も中心的立場に立たねばならないのがチャネリングであるということなのです。チャネリングこそ霊界からの意志をストレートに伝えることができる道だからです。科学や心理学を通じての霊界へのアプローチも間接的には大きな意味があるでしょうが、霊界からの直接的な影響という点では、何と言っても霊界通信(チャネリング)が重要な役割を担っているのです。

地上人類の発展段階として、物質的レベル→精神的レベル→霊的レベルの三段階があるとシルバーバーチは言っています。人類は総体として今、物質的レベル→精神的レベルヘの過程にありますが、その中でニューエイジは、精神的レベル→霊的レベルヘという一歩進んだ過程を歩んでいます。そしてそのニューエイジの中では、チャネリングのみが純粋に霊的分野に属するものなのです。ニューエイジの中で、アジアの思想や宗教に対する関心が高まったとしても、それらはどこまでも霊的レベルヘの中間点に過ぎません。禅もタオもヨーガもニューサイエンスも、霊的と言うにはあまりにもレベルが低いのです。ニューエイジは、チャネリングを通じて送られてくる霊的真理を中心として展開して行くべきなのです。常にチャネリングがニューエイジの指針となり指導理念となった時に、ニューエイジは全体として歴史的な使命を果たすことができるようになるでしょう。

チャネリングの多くの問題点

しかし現時点のチャネリングを見る限り、あまりにも多くの問題点を抱えています。その問題点のゆえに、チャネリングはニューエイジの中で中心的な立場を確立することができずにいます。その問題の一つが、霊界通信(チャネリング)に対する厳格な選別がなされていないということです。価値のある霊界通信と全く意味のない霊界通信が、玉石混交の状態のまま置かれているということです。多くの人々は霊的現象という不思議な出来事に興味が奪われるのみで、肝心な霊界の教えを指針として霊的人生を歩み出す方向に向かっていないのです。

私達はすでに、霊界通信にはピンからキリまであるということを知っています。その原因として、通信を送る側のソースの大半が低級霊であるということがあります。また、低級霊といえども地上人の心を見抜きこれに合わせた答えをしたり、高級霊のまねをして部分的な霊的真理を語ることができるということがあります。また霊媒者(チャネラー)が無意識のうちに自分の潜在意識を語るということや、霊媒者自身が、自分の潜在意識の内容を霊からの通信と混同することがあります。さらには通信を受ける霊媒の知性や能力や人格によって通信内容が脚色されることなどがあります。このように、霊媒現象には様々な複雑な問題が絡み合っています。これらの問題点を全てクリヤーした時に、はじめて優れた霊界通信と言えるのです。霊界通信には常にこうした観点から徹底したチェックがなされなければなりません。そうしたチェックをへて、はじめて人類は真実の霊的真理を得ることができるようになるのです。

スピリチュアリズムのこれまでの研究では、本当に意味のある霊界通信は全体のわずか5%に過ぎないとも言われています。アメリカでヒットしたチャネリングの中には、明らかに低級霊によるものとしか言いようのないものが多くあります。アメリカのチャネリングブームでの一番の問題点は、霊界通信への厳しいチェックがなされていない、ということなのです。バシャールなどは内容から判断すれば明らかに低級霊に属する霊と考えるべきなのです。現代のチャネリングは、日本の拝み信仰・奇跡信仰のレベルと大差ありません。その多くが低級霊に翻弄され、格好のおもちゃにされています。とは言っても、チャネリングの中にも『セスシリーズ』や『ラザリス』など、スピリチュアリズムの高級霊訓に匹敵するものもあります。今後ニューエイジは、こうした優れた霊訓を道しるべとして進んで行くべきなのです。

チャネリングのPRに多大な貢献をなしたのが女優シャーリー・マクレーンでした。あるチャネラーが語った彼女の前世が自叙伝風にまとめられベストセラーになりました。しかし後に、その前世の話が全てチャネラーの作り話であったことが暴露されました。シャーリー・マクレーンはそれについて、英国の心霊紙サイキックニューズの中で、「人々を惑わせ大変な迷惑をかけてすまなかった。二度とこういうことはしたくない」と反省の弁を述べています。しかし一旦マスメディアに載せられた前世譚は、それが作り話であっても、現在でもさも事実であるがごとくの印象を人々に与え続けています。当の本人シャーリーにとってはいたたまれないことでしょう。

さらにチャネリングの問題点としては、霊界通信を受ける側の姿勢があります。霊界通信の中の一部、特に自分にとって都合のいい点や耳ざわりのいい部分だけを受け入れるという傾向が見られます。しかしそれは、せっかくの霊界の教えを歪めることになります。霊界からの優れた通信も、地上人生の正しい指針とはなり得ないことになります。

ニューエイジでよく使われる言葉に「自己を癒す」とか「自己を許す」といったものがあります。しかし霊界において、自己愛の大切さを主張する高級霊は一人もいません。自分を犠牲にすること、自分より人のために働くこと、自分を忘れて人に尽くすことが高級霊の教えです。これこそが私達の地上での努力目標であるべきです。自己愛ではなく「利他愛」こそ神のつくられた摂理であり、宇宙の存在法則なのです。自己を愛するとか自己を許すということは、これまでの地上生活で心を歪め正常な利他愛の努力のできなくなってしまった、言わば霊的障害者に対するリハビリ的方法を述べたものと考えるべきなのです。従来のキリスト教の不条理な道徳(極端な禁欲主義など)に反対することはよいとしても、霊的法則の本質をねじ曲げて、自分達にとって都合のいいものだけを取り上げることは明らかに間違っています。利他愛の実践に徹してさえいれば、わざわざ自己を癒し許すといったことを主張しなくともよいのです。利他愛の実践は、結果的には自分を最も大切にし愛することになるのです。自己愛を先に掲げることは本末転倒した考え方です。これと同じく本末転倒した考え方に「ワクワクした生き方」があります。地上人生において魂の成長をなすためには苦しみ・困難が必要であることを考えれば、こうした発想を前面に押し出すことが間違っていることは明らかです。

このように霊的真理を地上の人間サイドから編集し直すことは、霊界通信の本質を歪めることになります。自分に心地よい言葉から人間の魂の成長があるのではありません。霊的摂理という厳然たる事実の中でしか、人間の魂の成長はなされないのです。ニューエイジ全般に言えることは、苦しみの意義に対する意識の欠如、禁欲に対する嫌悪など、ヒューマニズム的発想による霊的真理からの逸脱的傾向があるということです。霊的摂理の厳しい面を捨てて、霊的真理の一部分を人間中心的なところから取り上げるといった傾向が強いのです。

またニューエイジがセミナーやワークショップを頻繁に開いて、これを普及のための手段としていることにも問題があります。何よりもまずセミナー自体が、この世的なお金儲けの手段になっているということです。このため多くの醜い争いを引き起こしていることは周知の通りです。これでは新興宗教の金権体質と全く変わりません。

またセミナーによって人の魂が変えられると考えているとしたら、霊的真理に関する本質的な間違いを犯していることになります。人間の魂の成長は、セミナーやワークショップなどの一時的な感動や興奮、異常心理によってなされるものではありません。セミナーの参加者は、その時は普段では体験したことのない新しい世界に触れるため、自分が変わったかのような錯覚に陥ります。が、セミナーが終わり一ヶ月もすれば、以前と何も変わっていなかった自分に気づくはずです。これはある種の心理体験であって、霊的体験ではありません。困難に遭遇し、自己を捨てざるを得ないような体験を通じて人間は変わるものです。お金を払って短期間に自分の魂が高められるとしたら、そんな美味い話はありません。心理的な刺激を体験することと、魂が成長することとは全く違います。この違いが分からないと、不思議な体験をしたというだけで自分が高まったと錯覚してしまいます。オウム真理教の多くの信者が、超常体験を自己変化と錯覚したのと同じことになってしまうのです。超常体験と霊的体験とは全く別物です。霊的体験とは霊的成長につながるもので、霊的努力の継続や、困難を甘受する努力を通じて少しずつなされて行くものなのです。

科学者による心霊研究の意義

このように現代のチャネリングには様々な問題がありますが、先進国において霊的現象に興味をもつ人々が増えることは、広い目で見れば良いことです。こうした動きは、人類が霊的世界に対して柔軟性をもち始めたことを意味します。唯物的・物質主義的傾向が強い現代人の中に多くの霊的現象が引き起こされ、科学者の目がこうした現象に引き付けられるようになります。それはやがて、科学者による死後世界の研究へと進んで行くようになります。高級霊界の計画の一つとして、科学者を心霊現象の研究に向かわせることがあります。これまでの歴史にもそうした動きが見られました。それが私達がよく知っている、クルックスやリシェー達の心霊研究だったのです。そしてヨーロッパを中心とした近代心霊研究はそれなりの成果を収め、霊界通信という新しい道を開きました。

同じような動きがアメリカを中心に20年ほど前から起こってきました。レイモンド・ムーディーによる“臨死体験”の研究がきっかけとなり、多くの科学者がこの研究に取り組むようになりました。臨死体験は心霊現象としては極めて初歩的なものにすぎませんが、科学者が従来の科学を向こうに回して、こうした研究に取り組むようになったのです。臨死体験の研究と並んで最も定評のあるのが、イアン・スティーヴンソンによる“再生”についての研究です。彼は極めて厳格な面接調査方法によって、再生と思われるケースの中から、さらに一握りの本物を絞り込んで行きます。彼の研究方法は、完璧なフィールドワークに支えられた優れたものです。

欧米ではこのスティーヴンソン博士とは別の方法で再生についての研究が進められています。その方法とは“退行催眠”で、今日、日本でも一部のセラピストによって盛んに行われています。しかし、これについてはあまりにも多くの問題点があります。結論を言えば、退行催眠によって前世の事実を知ることはできない、ということです。この方法によって明らかにされる前世の正体は、単なる潜在意識のフィクションであったり、低級霊のからかいによる霊的ビジョンに過ぎないことが多いのです。これについては今後のニューズレターで詳しく取り上げることにします。

現時点での臨死体験に関する研究は、肯定派、否定派が相譲らず平行線をたどっているというのが実情です。否定派は、臨死体験者が語るイメージは脳の酸欠状態が引き起こす幻想・幻覚に過ぎないと主張します。また薬物や麻酔によっても人間は幻想・幻覚を見るが、臨死体験者の語る世界はそれと同じであると言うのです(これを脳内現象説と言います)。しかしそれに対して肯定派は、脳の酸欠状態や薬物によってみる幻覚と、臨死体験者が語るイメージは全く異質のものである事実を挙げて反論します。また臨死体験者が自分の肉体を第三者的に眺めたり、到底知るはずのない離れた所にいる他人の様子を述べるなどの事実をあげ、臨死体験とは、霊肉の分離(幽体離脱)が起こっていると主張します。客観的な状況としては、徐々に肯定派(幽体離脱派)が優勢になりつつあると言えるでしょう。

こうしたアメリカを中心とする科学者の心霊研究は、一般の人々が安易に霊的現象に走ることに対する、よい意味での牽制の役割を果たします。霊的現象に対する正しい姿勢・見識を作らせることになります。また霊的現象には、低級霊によるものと高級霊によるものがあることを気づかせることになります。その意味で、心の目の開けた科学者が今後次々と現れ、チャネリング現象に科学的メスを入れるようになって欲しいと思います。それによって本物の霊界通信と偽物が選別されて行くようになるのです。

次号では、スピリチュアリズムから見た現代の新・新宗教(GLA、幸福の科学、統一教会etc.)について述べることにします。