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霊的成長を目的として、「地球という惑星」に生まれた私達

シルバーバーチは――「人間は霊的に成長することを目的としてこの世に生まれてきます。成長また成長と、いつまでたっても成長の連続です」と述べています。この成長の歩みは、私達の現在の地上人生ばかりでなく、霊界における何千年・何万年・何十万年にわたる生活においても当てはまるのです。

永遠に成長し続けるその果てには、いつか完璧で完全な世界に至ることができるのでしょうか。シルバーバーチの言うところでは、人類がそうした完璧な到達点に至ることはないということです。仏教で言う悟りの最終極点とされるニルバーナは実際には存在せず、単に論理上考えられたものに過ぎません。私達人類は、無限に進化し続ける中で、無限の大霊(神)に近づいていく「霊的存在」として生まれたのです。終わりのないひたすら進化する存在として自分が今生きているということは、何と神秘的なことでしょうか。

シルバーバーチ自身も、大霊が、人類をどこまでも進化する存在として造られたことについては――「なぜそういうおしまいのない計画を神がお立てになったのかが分かりません。いろいろ私なりに考え、また助言も得ておりますが、正直に言って、これまでに得たかぎりの解答には得心がいかずにおります。」『シルバーバーチの霊訓(6)』(潮文社)  p.127)と述べています。

きわめて未進化なレベルの地球人類

人類の進化を考える際、こうしたこととは別に、もう一つ大切なことがあります。それは地球人類の至っている「霊的進化のレベル」の問題です。現在の地球ならびにそこの住人である私達地球人の霊的レベルが、どの程度のものであるのかということです。大変ショッキングなことですが、シルバーバーチや他の高級霊訓では――「生命体のいる天体(惑星)は宇宙に無数に存在しますが、その中で、地球より進化のレベルの低いものは他に一つしかない」『シルバーバーチは語る』(スピリチュアリズム普及会)  p.202)と言っています。すなわち地球は、全宇宙に数え切れないほど存在する惑星の中で、霊的進化のレベルにおいて下から2番目の低さであると言うのです。私達の住む地球という惑星は、宇宙の中でほぼ最下層に近い惑星だということです。

シルバーバーチは別のところで――「太陽系の中で、地球より劣る惑星は火星だけである」と述べています。従って地球や火星を含む太陽系は、全宇宙の中で最も低い惑星系ということになるのかも知れません。

私達は本当に、それほど低い世界に住んでいるのでしょうか。これはなかなか納得しがたいことですが、シルバーバーチやインペレーターという最高レベルの高級霊が同様の内容を述べているところから判断して、事実だろうと思われます。

地球は他の生命体の存在する惑星と比べ、不完全性の大きな天体であり、物質に極端に偏り、霊性がほとんど見られない最低に近い惑星なのです。私達地球人類は、全くの「井の中の蛙(かわず)」と同じで、これまで自分達がどれほど低い存在であるのかを知ることもなく、歩んできたのです。わずかな科学技術の発達を根拠に、さも知性ある存在であるかのように思い込み、高度の文明を作り上げてきたと錯覚してきました。また地上の宗教の中には、聖書の言葉だけを教条的に鵜呑みにし、地球以外には生命体も文明も存在しないと、頑(かたく)なに信じ込んでいる多くの人々もいます。

暗黒の惑星に住む私達地球人

霊性進化の程度が進んだ天体から見れば、地球はまさに暗黒の世界であり、そこに住む地球人は、未熟で野蛮な程度の悪い人類の集まりなのです。霊界の人々は地上人類の未熟さを当たり前のこととしていますが、他の天体の人々も地球人に対して同様の思いを持っているということです。アフリカの飢餓のニュースを聞くたびに、いまだに地球上には地獄さながらの世界があることを知り、自分はアフリカではなく豊かな国に生まれて良かったと思うものです。しかし地球より進化した他の天体の住人からすれば、現在の地球人は、まさに飢えに苦しむアフリカ人と同じなのです。人間としての最低の歩みさえできていない、哀れな者達でしかないのです。

私達地球人はその霊性の低さゆえに、それに見合った不完全で進化のレベルが低い地球という惑星に生を享けたのかも知れません。私達にとって、最も未進化で霊的に最低に近い地球こそが、霊的成長をなすにふさわしい場所として与えられたのかも知れません。あるいは「霊的存在」としての第一歩を踏み出す所として、まず低い惑星地球という環境が用意されたということなのでしょうか。そうした未熟な地球人にとって、高い霊的進化の目標は、気の遠くなるほど遥か彼方の理想となります。それゆえ私達は、他の惑星の人々から懸け離れた低いレベルから、一歩一歩上っていかなければならないのです。

他の惑星と地球の違い

地球と同じ物質世界に属しながら遥かに進んだ霊的レベルにある他の天体の人々と、私達地球人との違いはどこにあるのでしょうか。進化した天体の人々と私達との違いは、端的に言えば「霊性の差」ということになります。地球人類の霊性は全く未熟なレベルにあり、そこには、ほんのわずかな「霊の光」しか見られません。私達の今住んでいる地球は、まさに霊的な暗黒世界なのです。霊の光は霊的存在にとっては当たり前のものなのですが、現在の地球においては、それは極めて例外的なものとなっています。霊の光は物質の中に閉じ込められたまま、真っ暗な世界が今日まで続いてきたのです。

地球の歴史の中で、霊の光が闇よりも大きくなり、その光が地球全土を覆ったことはありませんでした。他の天体にあっては、すでに霊の光がその世界の隅々を照らすまでに進化し、光がその天体を支配しています。そこの住人にとって、「霊の光」と「霊的真理」は常識となっています。そして物質はどこまでも、霊に仕える道具としての位置が与えられているに過ぎません。

地球がこれまでずっと暗黒の世界であったのは、人類が霊的存在としての最低ラインである、「霊による物質の支配」「霊主肉従」というレベルに到達していなかったためなのです。

地球上のすべての問題は、「霊性」の低さゆえに生じること

地球上の大半の問題は、地球人の「霊性」が最低レベルにあることから生じています。戦争・飢え・争い・エゴ・貧困・不正・不公平・虐待・環境破壊……、地球上にはこうした数え切れないほどの問題が山積しています。最近になってやっと、これらは徐々に減少し始めてはいるものの、地球人類を否応なく引きずり回していることに変わりはありません。21世紀においても、地球上から完全にはなくなりそうにありません。戦争や人殺し・暴力が悪いことは誰もが知っています。弱者への虐待についても同様です。平和な世界を誰もが求め、それに反対する人はいません。しかし現実には、そうしたすべての人間が例外なく望む当たり前のことが、いまだに実現していないのです。

その原因はさまざまに言われますが、本当は一言で簡単に言い表すことができます。それは、地球人類がトータルとして、肉主霊従・物主霊従の状態にあるということなのです。地球人類が霊性進化の出発ラインにまで、今なお至っていないということなのです。特定の独裁者の暴挙やエゴが不幸を引き起こすことは事実ですが、本当はそれも、地球全体の持つ本質的な問題である「肉主霊従」という物質主義が表面に現れたことに過ぎません。地球上のもろもろの不幸・不正は、肉主霊従・物質支配という根源的な原因から、すべて派生しているのです。他の天体においては、戦争も虐待も環境破壊も不公平も貧困もありませんが、それは「霊優位」という神の摂理が、その惑星とすべての住人の支配理念になっているからなのです。まさに地球は、下から2番目という最低に近い惑星なのです。

スピリチュアリズムは、地球上のすべての問題を解決する最終手段

地球上の問題を解決するには、人類の霊性における根本的な変革――「霊主肉従の確立」すなわち「霊性革命」以外にありません。それができないうちは、どのような方法をとっても途中で挫折したり、新たな問題が生じて失敗することになります。戦争・紛争を防ぐために、いかほど政治的手段を講じても根本的な解決はできません。

スピリチュアリズムはまさに、そうした地球上のすべての問題を解決する唯一の方法・最終手段なのです。物質支配の人類歴史を、初めて根本から変革する使命を持って興されたものなのです。スピリチユアリズムが世界の隅々まで広がり、地球人類の共通の理念にならない限り、地球上のあらゆる悲惨さをなくすことはできません。いくら戦争反対の理想を声高に叫んでも、それが実現することはないのです。従ってもうしばらく、地球はこうした暗部と不正を引きずったまま歩んでいかなければなりません。

人類史上多くの宗教が興され、人類の霊性が啓発され、霊的進化が進められてきました。しかし、たとえその教えが高尚なものであっても、それが全人類の支配理念にまで発展し得なかったのは、地球人類が全体として「肉主霊従」の状態に閉じ込められていたからなのです。そのため優れた教えが示されても、それが力を持つことはなく、いつの間にか片隅に追いやられ消滅してきたのです。物質文明はどんどん発展しても、それに見合った霊的発展がなされなかったのは、地球が全体として物質支配の下にあったからなのです。このことが、まさに地球全体にとっての最も本質的な問題だったのです。「物質主義」とそこから派生する「利己主義」が、地球人類の支配理念として地球を引きずってきたからに他なりません。

スピリチュアリズムによって始まった、本格的な霊性進化の道

「霊優位・霊主肉従」という霊的進化の大原則が、これまで地球に確立されたことは一度としてありませんでした。そうした悲惨な状況が続く中で、19世紀半ばに至って、ようやく「スピリチュアリズム」の地上展開が始められました。それによって、地球と地球人類全体を霊優位にするという霊的進化の道が、初めて開かれることになりました。そして霊界からの全力を挙げての計画的な働きかけによって、20世紀後半に至り、地球が将来的に「霊主肉従」の状態となる趨勢が決定されたのです。すなわち地球規模において、「霊優位」の世界が実現するということが明らかになったのです。惑星地球の霊性進化という大きな観点から見たとき、これまでの人類歴史は、地球全体の本格的な霊的進化の第一歩となる“現在”に至るためにあったのです。それに向けて、すべてが費やされてきたということです。スピリチュアリズムの到来によって、惑星地球は初めて、本格的な霊性進化の道を歩み出すことができるようになったのです。

今まで物質の中にどっぷりと漬かり、それを善しとしてきた地球人類においては、霊優位の世界の存在を知ることはできませんでした。ましてその世界が、霊的存在である自分達の本来の在り方であると知ることは、とてもできませんでした。また多くの人々が何よりも価値があると思っている物質やお金が重要性を持たず、単なる霊の脇役に過ぎないなどとは考えもしませんでした。すべての発想が物質中心・本能中心の上でなされ、自分達がしていることの大半が間違っているとは、思いもよらなかったのです。確かに歴史上には義憤から出た尊い行為もありました。しかしそれは、せいぜい小さな領域での弊害を正すことしかできませんでした。地上人類が何千・何万年単位で目指す「霊的基準」といったものについては、これまで人類は到底理解することができませんでした。現在も人類の大半が暗黒の惑星地球の中で、霊的に全く無知のままで過ごしています。その暗黒の世界のどこかに永遠的なものがあると信じ、空しい努力を重ねている人々もいます。

幸いなことに19世紀半ば以降、スピリチュアリズムの到来によって初めて、「霊主導の世界がどのようなものであるのか」「霊優位の世界こそが人類にとって本来的なものである」ということが明らかにされました。そして、霊優位の在り方を知るための基準となる「霊的真理」が与えられました。今後、地球人類が何千・何万年と懸けて目指すべき明確な方向性が示されたのです。多くの霊感者・予言者によって言われてきた――「古い世界が滅び、新しい霊的文明世界が到来する」「イエスの再臨によって新しい世界がもたらされる」といった言葉の真意は、スピリチュアリズムが地球上に普及することによって、地球全体が霊主肉従の状態に進化するということなのです。

永遠性・永続性のあるものは、「神の摂理」と「霊的真理」だけ

先のニューズレター(2001年・新年号・「未来の地球とスピリチュアリズム」)では、500年後の地球がどれほど素晴らしい世界になっているのかを予測しました。しかしそうした未来の地球も、実は他の進化した天体から見たときには、まだまだ未熟なレベルの惑星に過ぎないのです。5千年、1万年単位の視野から地球の進化を眺めたとき、ここ数百年間の地球の歩みや出来事などは取るに足りないことなのです。現在の地球は、アメリカという突出した一つの超大国によって左右させられているという状況にあります。その中で日本は、ただアメリカに追従していくしかないような情けない実情に置かれています。またアメリカに次ぐ影響力を持つ中国は、欲望的エゴ剥(む)き出しに、横暴・尊大・傲慢な態度をとり続けています。しかしそうしたことも所詮、一時の地球上の出来事に過ぎず、何百年も続くようなことではありません。未熟な地球人類が生み出してきた現在の破滅的状況は、いつまでも続くわけではありません。従って、地球の未来を心配する必要など全くないのです。

5千年先、1万年先の地球上に存在するものは、霊的真理にそった生き方・霊的進化という不変の歩みだけです。地球上において唯一、永遠性・永続性のあるものは、「神の摂理」と「霊的真理」だけなのです。

眩(まぶ)しすぎる「霊的真理の光」

今、スピリチュアリズムによってもたらされた「霊的真理」は、物質の支配の中に浸り切り、いまだ「霊的光」を見たことのない大半の地球人類にとっては、目がくらむような強烈な光に感じられます。それが眩しさと違和感を与えることになります。霊の光に違和感・嫌悪感を感じるのは、これまでの暗黒世界における習性が当たり前のものになってしまっているからです。スピリチュアリズムは霊的真理によって、「霊的進化の基準」を明確にしました。また同時に、地球より進化した他の天体の人々の様子がどのようなものであるのかを私達に教えてくれました。

21世紀を迎えたばかりの惑星地球においては、まだまだ物質支配が続きます。そうした現在の地球上では、スピリチュアリストと言えども、「霊的真理」はあまりにも高く感じられます。その内容を忠実に実行するのは、到底不可能のように思われます。それは地球全体が暗闇の世界であるために、他の天体の住人には何の苦痛もない当たり前のことが、スピリチュアリストにおいてさえも、きわめて厳しいものに映るのです。現在の大半の地上人にとって「霊的真理」が圧力と感じられるのは、地球全体がそれを当然とする環境になっていないからなのです。誰もが認める、殺し合いという野蛮で最悪の行為さえ、やめられないのが地球の現実なのです。

イエスにあっては、霊的エネルギーの充実度がとびぬけて大きく、それによって私達一般の地上人には想像がつかないような肉体の浄化が現実のものとなっていました。それゆえ肉体コントロールができ、性欲を含む本能コントロールの問題もクリアーされていたのです。そうしたイエスのような状態は、他の進化した天体の住人にとっては特別なものではありません。

私達スピリチュアリストの使命

真っ先にスピリチュアリズムに出会った私達スピリチュアリストは、惑星地球にあっては暗黒の世界を照らす“灯台”のような存在ですが、十分な「光」を放つには、まだまだ力が乏しいことも事実です。周りはいまだ深い闇に包まれているために、その光が地球全土を照らすには、さらに多くの時間が必要とされます。

スピリチュアリズムが世界に波及し、霊的光が地球上を覆うにつれて、今よりずっと楽に「霊的人生」を歩めるようになります。何百年か後になれば、高いレベルで「霊的真理」が実践されるようになるでしょう。しかし私達が地上に生きている間には、それを期待することは不可能です。私達は今この時代に地上世界にあって、スピリチュアリズムという「霊的光」を、さらに広めるための使命が与えられているのです。時代を切り開く者としての貴い犠牲が、私達に期待されているのです。