しょーちゃん、事件です
昨夜未明、スウさん(仮名)の自宅寝室で非常に謎に満ちたミステリアスな事件が起こった。
調べによるとスウさんは、朝方、人の気配で目が覚めた。
薄目を開けてみると、暗い部屋の中で、確かに人の気配があった。
タンスをあさっているようだ。
こんな寒い朝なのに、全裸に毛布をはおってブルブルふるえながら・・・。
しかしスウさんは驚かなかった。
それはスウさんの愛すべきしょんべん小僧、しょーちゃん(仮名)だったからである。
「それはいやおうなしにやってきた。
ボクはふと目が覚め、これは今すぐ着替えなければいけないという状況に追い込まれてしまっていたのだ。」
−しょーちゃんの日記より抜粋(翻訳済)−
(ああ、またやっちまったんだな・・・)
時計を見るとまだ6時だった。
あと1時間は眠れるので、ほっといて寝ることにしたスウさん。
7時になって、スウさんは起きあがった。
ちょっとブルーな気持ちでしょーちゃんが寝ていた部分をさわってみる。
しかし、そのふとんは、まったく濡れていなかったのである。
かけていた毛布もスウさんのふとんも、においまで嗅いでみたが
それらしきところは発見されなかった。
「しょーちゃん、おねしょしたでしょ?」
「うん。したよ。」
なまいきだ。
洗濯機をのぞくと、そこには確かにびっしょり濡れたしょーちゃんの
パジャマ・パンツ・シャツの1セットが放り込まれていた。
スウさんは、しょーちゃんがうつ伏せでおしりだけ上げて寝ていたのでは、と推理した。
それだったらふとんが濡れる前に、パジャマが全部おしっこを吸収してしまったとも
考えられなくもなきにしもあらずって感じだ。
しかし、しょーちゃんの答えは意外だった。
「しょーちゃんどーゆう格好で寝てた?」
と聞いてみると、普通に仰向けに寝ていたと言うのだ。
結局、他に考え付かないし、朝は忙しいので、迷宮入りとなった。
が、きっとしょーちゃんは、何度もおねしょを重ねるうちに、
なにかコツをつかんで上手におねしょができるようになったのではないかとスウさんは睨んでいる。
そのうち、ふとんも濡らさずにおねしょをし、隠し持っていた同じパジャマに着替え、
濡れたパジャマは庭に埋めて何食わぬ顔でまたふとんにもぐる・・・。
そんなしょーちゃんの完全犯罪の日がいつか来るのかもしれない−
今日の教訓
しょーちゃんが洗濯までしてくれてたらうれしいのにな。